39話「記憶喪失」
巫女「そ、そう。覚えてないのね」
カナカリス「は、はい」
カナカリス(ど、どうしたんだ?ローラって誰だ?
会ったこともない人だよな。記憶喪失か?ってないな。いくらスキルがある世界でも・・)
巫女「分かったわ。残念だけど・・。グレンフェニスに向かいましょう」
本来なら、フェニス島に転移する事は出来ないのだがローラが
スキル<念話>で、グレンフェニスにいるお偉いさんと話をしてアーロス=ダレスにいる人達の転移を出来るようにしてもらったそうだ。
カナカリス(まぁ。ローラが誰か知らないんだけどね)
巫女「えーと、グレンフェニスの説明をするのはまだだったわね」
カナカリス「は、はい」
巫女「グレンフェニスは、城塞都市なの。
フェニス島という、島にある唯一の都市で確か5重の壁で囲まれているのよ。
あとは、『神地』ということ。
説明って言ったけどそれぐらいしか知らないのよね」
カナカリス「壁か・・・。ん?」
巫女「どうかしたの?」
カナカリス「え、ええ。その、壁が見当たらないなぁと思って」
巫女「ああ。そうね、カナカリスくんには見えないのよね」
カナカリス「どういう?」
巫女「魔法で、隠してあるの。カナカリスくんも、壁に近づけば見えるようになるはずよ」
カナカリス「へ、へぇ」
カナカリス(ほんと、凄いな。魔法、スキルか今思えばやっぱ不思議な世界だよな。
というか、本当に俺が記憶喪失ならどこまで記憶を失ったんだろ?
話が、通じてるのにローラ?さんの記憶さけ忘れてるって結構珍しいパターンなんじゃないのか?)
そう、考えていると
巫女「カナカリスくん!。カナカリスくんって」
いきなり、巫女に肩をつかまれた。
カナカリス「なにか?」
巫女「前を見てみなさい。危ないところだったわよ」
カナカリス「え?――――。うぉぉぉ」
巫女「でしょ?」
カナカリス「はい。気を付けます」
なんと、俺の足の先、3,40㎝先には大きな石壁があったのだ。
カナカリス「こ、これが・・・」
巫女「取り敢えず、ここから転移出来るからグレンフェニスに行きましょう」
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