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34話「パーフェクト」

 執事ローラ(カナカリス様を頼みましたよ・・)

 

 クリファナ「可能性を見出せ

       可能性を強大にしろ

       さあ

       力を示せ!

       魔力放出

       魔力凝縮

       完璧に敵を仕留めん

       今こそ

       目覚めよ!

       パーフェクト!!」


 執事ローラ「クリファナ殿。カナカリス様は、もういませんよ」


 クリファナ「流石に時間を掛けすぎてしまったようね・・。でも、貴方を殺したあと――」


 執事ローラ「そうは、させませんよ。この身がどうなろうと・・。カナカリス様は」


 クリファナ「精々頑張ってごらんなさい。私相手にどれだけ時間稼ぎが出来るか――」


 執事ローラ「そうさせて頂きます」


 執事ローラは、そう言って、わざとらしく一礼する。

 そして、またクリファナも

 

 クリファナ「好きにしなさい」と言った。

 

 洗脳されているといっても、理性は残っているのかも知れない。

 執事ローラは、そう直感的に感じた。

 

 執事ローラ(もしかしたら、洗脳を解くことが可能かもしれませんね。

 理性が、残っているならですが・・)

 

 クリファナが、聖剣を召喚し手に持つ。

 クリファナの、戦闘スタイルは聖剣による近距離での戦いと魔法による牽制、体制崩しである。

 

 一方、執事ローラは、炎系統と闇系統の魔法による牽制攻撃に、スキルで強化した拳による正拳突きなどの打撃攻撃である。

 

 執事ローラ「影詠唱。最上級魔法デッドソード」(獄炎!) 

 

 デッドソードによる、牽制攻撃に加えて、

 世界で数人しか出来ないと言われている詠唱方法。無詠唱魔法で獄炎を使い逃げ道を確実に塞いでいく。

 

 一方で、クリファナは向かって来る百本のデッドソードを聖剣の光刃こうとうによって打ち消す。

 光刃こうとうとは、光属性が付与され飛んでくる斬撃を出すスキルである。


 カンッ!

 

 デッドソードと、当たった斬撃はその後デッドソードを折り、執事ローラに向かう。

 残りのデッドソードを、ジャッジメントにより相殺する。

 光刃こうとうが、執事ローラに向かうのを確認すると、

 それを見逃さず、上級魔法であるフレイムランスを無詠唱で八本出し、追撃を入れる。

 

 執事ローラは、高速で飛んでくるフレイムランスを身体を半身にし避ける。

 残りの七本を、スキル<剛撃ごうげき>を使い七本の炎の槍を真っ正面から殴り相殺する。

 だが、一筋縄ではいかなかった。

 なんと、魔法技術の最高峰とも言われている隠魔法かくしまほうが仕掛けられていたのだ。

 隠魔法かくしまほうは、魔法が発動した際にその魔法にあらかじめ仕掛けておいた魔法が発動するというものなのだ。

 そして、クリファナがフレイムランスに仕掛けた魔法は最上級魔法。ジャッジメントロックだったのだ。

 

 執事ローラ「――!?」

  

 その隙に、わざと遅らせて放った光刃こうとうの斬撃が執事ローラに迫る。

 

 執事ローラ「影詠唱。デッドプリズン!」

 

 そう、叫ぶと執事ローラの周りの木々がいきなり枯れると可視化可能な黒色の結界が現れ、斬撃を見事に防いだ。

 だが、それだけではない。

 ジャッジメントロックに、拘束され動きが制限されているときを狙って

 クリファナが最上級魔法。遠雷えんらいを使った。

 遠距離から、ある標的に向けて当たるまで延々と追い続ける魔法であり、

 それが同時に約千本と言う容赦がない魔法攻撃を執事ローラは、得意でない岩系統の

 最上級魔法 岩石壁を使って耐えた。

 

 クリファナ「案外、耐えるのね」 

 

 執事ローラ「ええ。そう簡単に負けても困るのでね・・・」

 

 苦笑いしながらも、執事ローラはしっかりと相手の攻撃を防ぎ切る。

 

 足元から、燃え盛る魔法の火が自分に向かって広がっていく。

 

 執事ローラ「さすがは、クリファナ殿ですね・・。はあ」

 

 執事ローラは、隠密と戦ったばかりであり疲労が溜まっている。

 それに、加えて相手はナルキス王国最強の巫女である。

 

 クリファナ「そろそろ、限界なんじゃないのかしら?」

 

 執事ローラ「いえ。まだ、終わっていませんよ」

 

 音速で、走りながらの魔法による攻防戦が続いているなか会話が続く。

 

 執事ローラ「私は、カナカリス様に会えて嬉しく思いますよ」

 

 クリファナ「あら、遺言かしら?」

 

 執事ローラ「かも、知れません、ゴホッ。。ただ、貴方を救ってからですけどね」

 

 短い時間での魔法の酷使しよる、影響で血を吐く。

 

 クリファナ「いい加減、辞めたらどうかしら?」 

 

 執事ローラ「いえ。私は、勝ちますよ。絶対に」

 

 クリファナ「なら、その自信を壊してあげる。『パーフェクト』発動!」

 

 今までの時間パーフェクトは、一度も発動していなかったのだ。

 そして、その事実を執事ローラに悟られないよう何度も何度も攻撃を繰り返していたのだ。

 そして、今。

 パーフェクトが、発動する。

 

 パーフェクトとは、必勝と呼ばれている伝説魔法である。

 その、由来はただ一人が見た光景。

 この世界で始めて使った者の感想が由来だった。

 その者の名は・・。いや、これはまた時間がある時にしよう。

 

 その者が、見た光景が今ここでもう一度再現されるのだ。

 いや、されるはずだっただろう。

 この者。ローラ=バントがいなければ。

 

 見るべき光景は、半径100㎞の人間いや知恵ある者、全てが跡形もなく消える、

 まさに、地獄の光景のはずだ。

 いや、「そこに居た」という痕跡も消えるのだからただの廃墟になるだけだろう。

 そして、植物が枯れは果てる。

 それにより得た、生命の力が凝縮された球体通称『死による救済』により運よく生き残った人も殺すのだ。

 

 そんな、光景を見ることは無かった。

 

 理由は、たった一つだけだった。

 

 執事ローラの、伝説魔法である。

 

 

 

 


 

 

 



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