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33話「忘れがたい記憶」

 始めに動いたのは、執事ローラだ。

 巫女クリスに、補助魔法を掛けて貰い・・・

  

 執事ローラ「カナカリス様。少し移動します」

 

 カナカリス「え、ちょま――――」


 そう言って、俺の静止を聞かずに

 音速以上の速度でクリファナから距離を置いた。

 正直言って、前が見えないなんか、風圧がすごい。

 体感時間で、5秒ぐらいなんだけど多分2㎞は動いている。

 え?それって移動って言うのか?

 足大丈夫?

 そう感じていると・・

 

 クリファナ「早いわね。追いつくのが面倒ね」

  

 クリファナ「伝説魔法 パーフェクト」

 

 執事ローラ「!? パーフェクトだと!」

 

 執事ローラが、何やら驚いている。

 伝説魔法と言うのだから、かなり強力な魔法だろう。

 そう、思い警戒する。

 

 執事ローラ「カナカリス様。貴方だけでも――」

  

 そう言って、後から追い付いてきた巫女クリスとすれ違った瞬間に手渡しで俺を預ける。 

 

 巫女クリス「ちょ、ちょっと――」 

 

 執事ローラ「お願いします」

 

 クリファナが使った、『パーフェクト』が発動する前にそう言って、執事ローラはクリファナに向かった。

 

 カナカリス「ローラ!ちょっと待て!」

 

 執事ローラ「安心してください。必ず、クリファナ殿を助けてきます」

 

 嫌な予感がした。

 もう執事ローラに会えない気がした。

 何度も思う。

 会って間もないのに、何故こうも心配してしまうのだろうか。

 もう、ローラを失いたく無いかのように・・・

 

 執事ローラは、約束しなかった。

 『自分』は無事だと、約束しなかった。

 

 巫女クリス「カナカリスくん。行きましょう」

 

 カナカリス「でも、ローラが!・・・――」

 

 巫女「影詠唱中級魔法 スリープ」

 

 そこで、俺の意識は切れた。

 そして、ローラの事も同時に忘れてしまうのだった。

 なぜ、忘れるのだろうか。

 それは、この場にいた4人には分からない。 

 

 巫女クリス「ごめんなさいね」

 

 その言葉は、カナカリスには届かない。

 決して、カナカリスには届かない。


 執事ローラとクリファナの戦いは一体どうなったのだろうか・・・

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