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30話「二人の願い」

 執事ローラ「カナカリス様。村に戻りましょう。早く行かねば」

 

 カナカリス「ど、どういうことだ?」

 

 執事ローラ「話は、後ほど・・影詠唱。転移」

 

 村に戻ったら何をしよう。

 悲惨なものを見たカナカリスは、忘れるためそんなことを思っていた。だが、

 カナカリスの、そんな考えは砕け散る。

 

 足元が、微かに濡れており・・・

 辺りは、木々で囲まれており、そこからは村が見える。


 執事ローラ「間に合いませんでした」

 

 カナカリス「え?なんだよ!この光景!なんで村が村が!燃えてんだよ!もしかして」

 

 執事ローラ「カナカリス様。貴方の魔法ではありません。

 ナルキス王国軍です」

 

 その言葉は驚きだった。

 なぜ?そう思うしかなかった。

 そしてまた、住人の悲鳴。学園で一緒にいた人の声もあちこちで聞こえる。

 人を殺しているわけではない、そう思っていたが

 女は、捕え。

 男はどこかに集めていた。

 

 くそが!

 きっと、俺と同じような日本人ならそう思うだろう。

 女は、奴隷にでもするのだろうか?

 男は、なんだ?労働力にでもするのだろうか?

 

 カナカリス「ふざけているのか?」

 

 執事ローラ「カナカリス様。逃げましょう」

  

 カナカリス「は?なに言ってんだよ!ローラ!お前も皆を助けたいだろ?

 おれは、短い時間だったえど一緒に過ごしたんだ!

 お前は、きっと俺より何倍も長く住人と暮らしてきたんだろ!

 なあ。ローラ!返事をしてくれよ!

 俺は、楽しかったんだよ!

 親が死んで、悲しくて!

 そんな俺を、この村の皆は!慰めてくれたんだ!

 だから、だから、ローラ。お前も!お前も!!!!!!!」


 自分でも、気づかないほどに必死に叫んだ。

 周りの、ナルキス王国の兵に気付かれるだろうに、執事ローラは聞いてくれた。

 そして、

 

 執事ローラ「不甲斐ない私を許して下さい。カナカリス様」

 

 カナカリス「え?」

 

 ふと、我に返った。

 よく考えれば、子供の駄々と同じことをしている。

 

 執事ローラ「許して下さい」

 

 カナカリス「ローラ。・・お前は来なくていい。俺だけで行く」

 

 執事ローラ「ダメです。カナカリス様、行かないで下さい。

 どうか、どうか。大事な者を失うと言うのは、誰でも悲しいことなのです。

 もちろん、私も。

 きっと、カナカリス様は心の何処かでは死にたくないと思っているでしょう。

 カナカリス様。貴方なら、賢者の子ということで生かされるかもしれません。

 でも、どうか、私に守らせて下さい!」

 

 カナカリス、執事ローラ

 子供のように、どちらも願いを叫ぶ。


 何処で。

 それが、一番大事な事であった。

 辺境の地アーロス=ダレスの、ダレス村は燃え。

 周りのサーン=ダークネスという森も燃えている。

 

 なら、今いる所はどこなのかそれは・・・・

 『ダレス泉』

 ダレス泉は、聖地と言っても差し支えない。

 なら、そこで、『願う』とはどういうことだったのか。

 

 挨拶をする。

 今まで、そう言われていた。

 そして、ダレス村の住人はここで神託殿しんたくでんをしていた。

 

 この、村には巫女がいないのに、だ。

 なら、誰が?

 なぜ、願うのか?

 それは、今この時もって

 ある、二人の者だけが知ることとなる。

 

 *『よ、よ、よよよ、要請をかかかかくかく確認。要請を確認。要請を確認』

 

 カナカリス、執事ローラ「この、声は・・」

 

 *『第八の封印を解除します。ダレス泉の聖地化デフトピアの神格化、開始』

 

 *『封印解除の代償。検索中、検索中、検索破棄。代償破棄』

 

 *『封印解除の功績。検索中、検索中、検索破棄。功績破棄』


 *『個体名カナカリス=ソース、ローラ=バント、確認』

 

 *『キーワード「願い」を検出。確認完了。願い共通ワード「守る」確認』

 

 *『世界のシステムの干渉権を放棄。キーワード「守る」検索中』

 

 *『システム、19。506。14。667。666。確認』

 

 *『国名ナルキス確認』

 

 *『守る人物。検索中、確認』

 

 *『聖地化、完了。神格化、完了』

 

 *『3667支配権により、ナルキス王国兵113887名の強制ワード「死」が、検討中』

 

 *『3321支配権、91支配権、3支配権により、破棄・・確認』

 

 *『1支配権により、1203名の強制ワード「殺」が執行・・確立しました』

 

 *『実行、開始』

 

 カナカリス「な、なんだよ、この声は「死」?「殺」?なに言って――」

 


 ナルキス王国兵「・・・・・・・・・・」

 

 バタ!バタ!バタ!バタ!バタ!バタ!



 執事ローラ「カナカリス様。・・・約1100名いた、兵士が死にました」

 

 カナカリス「え?」

 

 執事ローラ「突如、首が飛んでしまいました」

 

 カナカリス「え?は?なに言ってんだ!ローラ」

 

 執事ローラ「あちらを・・・」

 

 カナカリス「な、なんだよ。あれは」

 

 *『個体名ローラ=バント、「死」確立中・・・』

 

 カナカリス「おい!天の声!なに言ってる!!」

 

 *『664支配権、665支配権、666支配権、7支配権により』


 *『個体名ローラ=バント、スキル<転禍為福てんかいふく>取得に変更しました』

 

 *『1203名強制ワード「殺」実行完了。確認』

 

 カナカリス「一体何なんだ・・・」

 カナカリス(まさか、天の声が兵士達を殺したのか・・・・)


 *『システム、起動できません』

 






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