表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/49

29.5話「転」~影~

 カナカリス(な、なんでだ?)

 

 カナカリスは、ゴーレン街に向かっていた。

 10分ほどでつくだろうと、考えていたが何故か辿り着けない。

 

 カナカリス「ど、どうなっているんだ?

 おかしい。どんどん、街が遠くなっていっている。なんで、これじゃ・・・」

 

 ブシャッ!

 

 何とも言えない。

 ただただ、残酷な音がした。

 何かが、破裂した音だった。

 何だろうか、それと同時に最近嗅いだことのある嫌な匂いがした。

 悲しかった、思い出が浮かんでしまう。

 何だろうか?後ろを振り向けば分かるだろう。

 いや、分かってしまうだろう。


 思考は、ループした。

 なんで、ここでこの匂いを感じてしまうのだ、と。


 カナカリス「・・・・・え?」

 

 振り向くべきなのか。

 それを、ほんの10秒ほどで、何回も何十回も思考を巡らせていた。

 

 そして、答えは・・・『振り向く』だった。

 

 カナカリス「・・・人の血か・・・・・」

 

 知りたくなかった答えであった。

 だが、血というのは予想で最も可能性があったことだった。

 それを、知った今でなお何故か思考を巡らせる。

 

 振り向くべきなのか、と。

 

 今ここで振り向くならば、血がありました。で終わらせれる。

 見てはないが、きっともっと奥を見たら・・・『死体』があるだろう。

 それも、残酷な死に方をした、人の死体が・・・。

 

 ?「ふざけ――な・・で。なんで――ここで――」

 

 もう、見たくない。

 嘆きが聞こえてしまった。これ以上は、もう・・・。

 見たくない!

 それを知っているのに、見てしまうのだ。

 何故だろう。

 何故か、何故か、思考をひっくり返す何かがあるのだろうか。

 彼は、知らないのだろうか・・・

 悲しくも、自分が――――。

 

 カナカリス「こ、この人達は何で死んでいるのだろうか・・・」

 

 ほとんど、背景に溶け込んでいる軍服のような物を着ている人達。

 今まで、存在に気付かなかった。

 暗殺者だろうか?

 村の人達だろうか?

 だが、どちらにせよこの死に方は酷いものだ。

 何人死んでいるのだろう。

 見ただけで、10人。きっと、もっと死んでいるだろう。

 四肢を切断され、死んでいる人達が・・・・。

 顔は、絶望の表情だ。

 一体何を見れば、そうなるのか?

 悪魔だろうか?


 思考を巡らせることを身体は、許さなかった。

 考えるより先に身体は、気付いたのだろうか。

 だからこそ、彼はそれ以上の思考を放棄し捨て去ることができたのだ。

 もし、出来ていなかったのならば・・・


 彼は――――では、なくなっていただろう。

 そして彼はもう――――になるしか、なかっただろうから。

 

 

 そこに、ある死体に対し、

 気にするな!

 全ての、生存機能が、そう叫んだのだ。

 

 カナカリス「嫌なものを見た」

 

 そう言って、街に向かった。

 ローラが、いる街に・・・。

 




 街に着いた。

 だが、街並みは・・・災害があったかのような有り様だった。

 ゴブリン達は、何処に行ったのだろうか?

 辺りは燃え、壁は崩れていた。

 

 カナカリス「ローラ!」

 

 出来ることは、ローラを探すことだった。

 そして、街に着いてから、10分ほどでローラを見つけた。

 街に着いた途端に速度は、元に戻った。

 限界値も、残り3であり走ったら5,6分で0になる量だった。

 

 カナカリス「おい。ローラ!探したぞ。はあ、はあ」

 

 執事ローラ「カナカリス様。来たのですね」

 

 カナカリス「え?当たり前だろ。俺たち家族じゃないか」


 執事「カナカリス様」

 

 カナカリスは、見た。

 ローラの足元に。

 茶髪で見覚えがある軍服。そして、黒のローブを羽織っている男性を。

 本来美しいはずの茶色の目には、光が宿っていなかった。

 だが、カナカリスは見て見ぬふりをした。

 それで、いいのだと信じて・・・・。

 

 


ブックマーク、評価ありがとうございます。


もし「面白い!」や「この先気になる」と思ったら

広告の下にある☆☆☆☆☆を★★★★★に変えてください

つまらないと思ったら☆☆☆☆☆を★☆☆☆☆アドバイス、誤字報告も受付てまーす。

評価やブックマーク、感想貰うと作者のモチベーションが上がります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ