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27話「起」

 カナカリス「中は、こうなっていたのか」

 

 執事ローラ「そうですね。これほどとは――」

 

 カナカリス「そうだな」

 

 大きな石壁の先には、城下町と言うようにな風景が広がっていた。

 勿論。城はないのだが、道は石で作られており、

 家も木の板で作ったような貧相なものではなく、レンガのような物を使った家が多かった。

 先程まで、森に居た。

 というのが噓のような、街並みだった。

 

 街の中には、人にとても近い緑の体をしたゴブリンがいた。

 体、自体は、人に近いのだがいつも想像していた背の低いゴブリンという印象が余り感じられない、姿であった。

 

 カナカリス「なあ。ローラ、ここで出来ることってなんかあるの?」

 

 執事ローラ「そうで――。ちっ」

 

 執事ローラは、カナカリスに聞こえないほど、小さく舌打ちをした。

 

 カナカリス「どうかしたかローラ?」

 

 執事ローラ「いえ。なにも。カナカリス様。

 ここには、面白いものなどなにもありません。街に来たので、帰りましょうか」

 

 カナカリス「え?そうなのか・・・。

 でも、まだここに来てそんなに時間が経ってないぞ。もう少し――」

 

 執事ローラ「いえ。それでは、間に合わ――」

 

 突如として、執事ローラが血を吐き、倒れた。

 

 カナカリス「ローラ!どうした!」

 

 執事ローラ「事前――詠・唱・・転移」

 

 カナカリス「ローラ!お前・・なんで俺だけに。おいっ!ローラ!!!!」

 

 カナカリス「ローラ!・・・・ここは、村か?ローラは?」

 

 辺りを見渡すが、何処にもローラはいない。

 ふと。森に目をやる。

 そしたら・・・

 燃えていた。

 

 カナカリス「いったい。なにが・・・」

 

 俺は、考えるより先に足が動いた。

 もう。失いたくない。そう感じた。

 会ってから、一週間ほどだと言うのに、何故だろう。

 そんなこと、考えている時間は無かった。

 SKPの消費など考えずに、直ぐに鑑定スキルを使った。

 そう。鑑定スキルの消費SKPは5なのだ。

 そして今の、カナカリスのSKPは、10だ。

 そう。ここで、カナカリスは森を燃やしている火を鑑定する。

 

 使用者 ローラ=バント

 最上級魔法 獄炎

 使用者 ローラ=バントから得られる魔法

 最上級魔法 獄炎

 これ以上鑑定が届きません。

 

 カナカリス(鑑定が届かない?どういうことだ。

 でも、今はローラを助けに!!そして、最上級魔法 獄炎の取得を開始しろ!!)

 

 

 

 


 

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