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25話「散歩(?)噓だよ」

 執事ローラ「あ、あの?カナカリス様?散歩では、ないですよね?」

 

 カナカリス「ああ。うんあれ、噓だよ。ローラもそれ察して荷物準備したんだろ?」

 

 そういいながら、振り向くと

 

 カナカリス「・・・・!!ロ、ローラ?あの、荷物は?」

 

 かすれた声で、『噓だよな?』と目で訴えかける。

 

 執事ローラ「大丈夫ですよ。カナカリス様ちゃんと、持って来ておりますので」

 

 カナカリス「で、でも――」

 

 執事ローラ「魔法ですよ、魔法。魔力量に応じて、物を収納出来るんです

 中級収納魔法です」

 

 カナカリス「へ、へえ」

 

 執事ローラ「安心していただけましたか?」

 

 カナカリス「あ、ああ。分かってるよ。うん」

 

 なんか、負けた気がする。魔法ね。そうだよね、この世界あるもんね魔法。

 何故か、呆れたというか「そうだよね」的な雰囲気を感じさせる声になった。

 森の名前なんて知らなかったが、執事ローラに教えてもらった。

 なんで、調べないで行ったんだ!と怒鳴られそうだが・・・すいません。

 

 それで、執事ローラによるとここは、主にゴブリンとオークが住んでいる森で、名前は最近決まったらしい。

 まあ。ゴブリン、オークとも同じ呼び方に統一したいとのことで

 サーン=ダークネスになったらしい。

 サーンの部分は、分からないが・・・なぜダークネス?そう思った。

 まあでも、俺の居た世界とは言葉の意味が違うかもしれないので正直どうでもいい。

 

 とまあ。何の変哲もない会話をしながら、1時間ほど経った。 

 

 カナカリス「なあ。ローラ?俺この森に今日泊まってていい?」

 

 執事ローラ「そう言うと思っていたので、しっかりと野営の準備はしております」

  

 カナカリス「しているの?」

 

 執事ローラ「はい。しております」

 

 カナカリス「じゃあ。すぐにでも、野営出来るの?」

 

 執事ローラ「はい。そろそろ、暗くなりましたので今ここで野営しますか?」

 

 カナカリス「え。あ、じゃあ。そうするよ」

 

 そう言って、その場に前世でよく見てたドーム型テントのようなものを出した。

 後は、チェアを木製で作ったような折り畳み式の椅子を出して、俺をそこに座らせた。

 毛布や、木製テーブル、魔力で動くランタンで辺りを照らし。

 薪まで取り出し火の魔法で火を起こす。

 「ここで待っていてください」

 と執事ローラが言って、十分ほど経ったあと魚を持って戻って来た。

 

 カナカリス「ローラそれは?」

 

 執事ローラ「これは、ダレス魔魚まぎょです」

 

 カナカリス「魔魚まぎょだって?」

 

 執事ローラ「はい。焼くととても美味しいので是非とも食べて欲しいと」

 

 カナカリス「そうなんだ。美味しいか。うん分かったよ、焼いて一緒に食べるか」

  

 執事ローラ「はい」

 

 始めて知った魔魚まぎょという生き物を食べる事になった。

 食べてみると案外、美味しく俺が5匹の内3匹を食べてしまったのは、俺自身も驚いた。

 執事ローラは、明日帰るか、近くにあるゴブリンやオークの村に行くか聞かれた。

 

 カナカリス「うーん。そうだな・・・村に行こう!面白そうだし」

 

 執事ローラ「かしこまりました」

 

 そうして、一日が終わった。

 明日、この世界に来てゴブリンやオークと会うと思うとワクワクする。

 前に居た、街ガーダ=ナルキスの時に街を破壊していた魔物は怖かったが、ゴブリンとかオークとかに会うとなると、恐怖心よりもワクワクが勝つと思っている。

 さあ。明日が楽しみだ!!

 

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