刺繍職人の恋
僕が悪名高いセシル・フラビットと出会ったのは、魔術学院に入学して四ヶ月ほどが経った頃だった。
「落としましたよ」
そう聞こえた声に振り向けば、緩く波打つ金髪が綺麗な美少女が、僕の大切なハンカチを持って微笑んでいる。
「あ、ありがとうございます」
白く細い指から渡されるハンカチを緊張したように受け取れば、彼女は機嫌よく微笑みながら話し掛けてきた。
「とても繊細で素敵な刺繍ですね。これはどちらで購入されたものですか?」
「……あ~、えっと頂き物なので……」
「そうなんですか?とても素敵だったので同じ物が欲しくって……」
「そんなに気に入りましたか?」
「ええ、だってここの刺繍、細かくて凄いわ。それにデザインも斬新で、こんな素敵な物は初めて見ました」
興奮したように刺繍について語る彼女は、非常に綺麗で可愛らしかった。
澄んだ青い瞳に見つめられるだけで、頭がボーとなるほど美しい少女だ。
「私、刺繍が凄く苦手で、こんなに素敵な刺繍が出来る人を尊敬するわ」
「………良かったらそれ、差し上げますよ?」
「え?!でも贈り物でしょ!」
「身内からなので大丈夫です。それに、そこまで気に入って頂けたなら刺した人間も喜ぶと思います」
「本当ですか?!うわぁ~~、嬉しい!ありがとうございます!大切にします!」
貴族にしては砕けた口調だとは思ったものの、彼女が話せば愛らしさが増すだけで不快ではなかった。
「本当にありがとうございます!あぁ、そうだ。お名前をお聞きしても良いですか?」
「僕はヨハネス・ベッカー。君は?」
「セシル・フラビットです。今度、ハンカチのお礼をさせてね」
「……ああ、……いや、気にしないでくれ…」
「そういう訳にはいかないわ。……じゃあ、また今度!」
言いながら小走りで駆けていくセシルを見送り、僕は後悔のため息を大きく吐き出した。
「まさか、彼女があの有名なフラビット嬢だとは……」
セシル・フラビットはこの学院において、今では王族に次いで有名な人物だ。
彼女を表す名称は沢山あるが、その中でも有名なのが『ベルトラン殿下の恋人』だろう。
殿下が婚約者であるモンテカルロ令嬢を差し置いて、セシルと仲良くしているのは有名な話だ。
それ故に、彼女の悪評は学院中が知るところであり、貴族令息にとって関わってはいけない女性第一位が彼女なのであった。
そんな彼女は殿下だけでは飽き足らず、見目の良い高位貴族に片っ端から声を掛けていると聞いている。
嫡男とはいえ、子爵家の自分など相手にもされないと思って油断していた。
「こんな事ならハンカチあげるんじゃなかったよ……」
後悔しても既に遅く、僕はその日からセシルと何度も会うことになった。
彼女がハンカチの御礼と称して、何度もクッキーを焼いて持って来てくれたからだ。
毎回断ろうと思うのに、綺麗な顔で微笑まれたら何も言えなかった。
そうしてズルズルとセシルと会う毎日。
さすがにその頃になると、僕の婚約者からも苦言が入った。
「ヨハネス様。貴方の周りをフラビット嬢がうろついていると聞きましたわ。本当ですの?」
「その、彼女は御礼がしたいと……」
「その御礼とやらはもう終わったのでは?」
「そうだね…」
沈黙が降り、婚約者は早々にどうにかするようにだけ言って去っていった。
彼女からすれば、自分の婚約者がセシルと噂になるだけでも嫌なようだ。
伯爵令嬢である彼女は、子爵家の僕に嫁ぐのが嫌で仕方ない。その上こんな醜聞が襲ったのだから、腹に据えかねているのだろう。
「はぁ……」
無意識にため息が漏れる。
婚約者が毎回僕と会う時に指定する裏庭は殆ど人が来ない場所であり、それはつまり、彼女が僕と会っている事を見られたくない証でもあった。
彼女は僕と言う婚約者がいることを公表していない。伯爵令嬢の彼女は、低位の子爵家に嫁ぐのが我慢ならないのだ。
だからこそ、僕の存在を秘密にして必死で嫁ぎ先を探している。そしてその上で僕という婚約者は念の為に確保しているのだ。
何ともずるい考えだが、不貞を働いている訳でもないので、爵位の低い我が家からは何も言えない。
けれど、いつでも自分を捨てるつもりである婚約者に、何故ここまで言われなくてはいけないのか甚だ疑問だった。
「はぁ………」
もう一度深いため息を吐いた時、背後で落ち葉の踏み締める音がした。
振り返れば、申し訳なさそうな顔をしたセシルが立っている。
細い眉を困惑気味に寄せながら、彼女はゆっくりと近寄ってきた。
「えっと、ごめんなさい。聞くつもりはなかったんだけど…」
「そっか……」
「ヨハネス様が優しいので調子に乗ってました、ごめんなさい」
言いながら頭を下げた彼女の腕には、いつものようにクッキーの入った籠があった。
彼女が持ってきてくれるクッキーは全て彼女の手作りらしい。
本当かどうか怪しいとは思ったものの、時々不恰好な形の物が混じっているのでおそらく本当なのだろう。
「疲れたから、甘い物を持ってれば分けてくれないかな、セシル嬢」
「きょ、今日はマフィンを焼いたから是非!」
沈んだ顔の彼女を見たくなくて、ついついそんな事を言ってしまう。
この時に距離を取っていれば、僕は今頃また違う道を歩いていたと思う。
だがどうしても、その時の僕は彼女を突き放すことが出来なかった。
それからは、この裏庭で時々彼女と会った。
その頃にはセシルの評判は落ちに落ちていたと思う。
ベルトラン殿下からも距離を置かれていると聞いたし、数人のご令嬢から男爵家へ抗議もあったと聞く。
セシルは余り語りたがらないが、無理をしているのは表情で分かった。
「大丈夫なのかい?」
「まぁ、何とかなりますよ。それよりヨハネス様。大分進みましたね。凄いです!」
「そうだな。やっと欲しかった色の刺繍糸が手に入ったから、ようやく空の刺繍に入れる」
「確かにこの綺麗な青色は、お城の背景には最適ですね」
「ああ、セシル嬢のお陰だ」
「お役に立てて良かったです」
そう言ったセシルの手に握られている刺繍糸は、彼女が下町で見つけてくれたものだった。
青空を溶かして滲み込ませたような青い、蒼い刺繍糸。
まるで、セシルの瞳の色のようだと柄にもなく思った。
「ところでヨハネス様……」
「何だい?」
「その……、ご婚約者と婚約を破棄されたと聞いたのですが、やっぱり私のせいでしょうか?」
恐る恐る口にするセシルの顔には憂いが張り付いている。
彼女が懇意にしていた男性のうち、婚約者と別れることになったのは、僕を含めてこれで三人目なので彼女は気にしているのだろう。
だが、婚約破棄は事実でも、それは彼女のせいではない。
元から、僕と婚約者の仲は悪かったのだ。
それは他の奴らも同様で、セシルはただの切っ掛けに過ぎないし、僕に限って言えば相手方の有責による破棄だ。
「君のせいではないよ。彼女の不貞が原因だ」
「不貞ですか…?」
「ああ、平民の男と恋仲になったようだ。僕と結婚した後、その男を愛人にする予定だったみたいだが、彼女が身篭ったので発覚した。彼女有責の婚約破棄だ」
慰謝料もそれなりに貰ったし、こちらの家からすれば、実に円満な婚約破棄だった。
問題があるとすれば、嫡男の僕に婚約者がいなくなる事だが、それも直に解決するだろう。
何故なら、僕は後継者の座を降りようと思っているからだ。
「セシル嬢、僕はこの作品が完成したら弟に後継者を譲りたいと思っている」
「本気ですか……?」
「ああ、君に刺繍の事を打ち明けた時から、ずっと考えていた」
女性の手仕事と言われる刺繍。
僕がそれに魅せられたのは、九歳になって直ぐの頃だった。
隣国からの土産だと言って貰った小さなコースター。
赤や黄色といった鮮やかな色合いの刺繍が施されたそれが余りにも美しく、気付けば僕は母の洋裁箱から糸を取り出し、こっそりと刺繍を刺し始めた。
男が刺繍なんて恥ずかしい。
そう言われるのが分かりきっていた為、僕は本で勉強しながら独学で刺繍を学んだ。
最初は針に糸を通すだけでも苦労したが、今では目を瞑っていても出来る程に手馴れてしまっている。
それでも、誰にも打ち明ける気のなかった僕の密やかな趣味。
それに最初に気付いたのは、セシルだった。
僕が余りにも刺繍に詳しい事に気付き、もしかしたら…と聞いて来たのだ。
当然否定することも出来たが、これで彼女が離れていくならそれまでの関係だと腹を括り、刺繍が好きなことを彼女に打ち明けた。
『凄いですね、ヨハネス様!是非私に教えて頂けないですか?!』
すると彼女は馬鹿にするどころか、教えて欲しいとまで言ってきた。
独学だから一般的ではないとも言ったが、彼女はそれでもいいと言って聞かなかった。
まぁ、後から聞けば、いよいよ男爵家を追い出されそうなので、手に職を付けたかったからだと聞いたが、それでも僕は嬉しかった。
そこから、僕とセシルは刺繍仲間になった。
僕がセシルに刺繍を教え、僕はその代わりに刺繍用品をセシルに買ってきて貰う。
充実した日々だった。
ありきたりな花の刺繍に飽きていた僕にとって、貴族にはないセシルの発想は、刺繍を刺す上で非常に参考になった。
「お花の刺繍は女性に任せて、是非ヨハネス様独自の物を刺して下さいよ!ほらっ、例えば、お城とか騎士様とか……」
「なるほど、城と騎士か…。刺繍にしては確かに無骨だけど、面白いかもね」
「実は、灰色の刺繍糸が安かったので、既に買ってあるんです」
ちゃっかり刺繍糸の代金を受け取ったセシルに苦笑しながらも、僕は刺繍が刺したくて仕方なかった。
城や騎士を刺すなら、大きな布を使った物にして、国章や背景を入れても良いかもしれない。
セシルの言葉で次々と発想が浮かんでくる。
そして気付けば、自分でも最高傑作だと思える作品が出来上がっていた。
「ねぇねぇ、ヨハネス様。これ、今度の美術品評会に出したら如何でしょう?」
年に一度行われる国主催の品評会だ。画材を問わない絵画を募集する美術展。
思い掛けないセシルの提案に、僕の心は一気に傾いた。
これを絵画と呼んでいいのかは分からなかった。
だが、他人にどう評価されるのかを知りたいと思ったのだ。
そして僕は、ここに来てようやく家族に刺繍のことを打ち明ける決意をした。
「刺繍が趣味で、出来ればこれを仕事にしたい」
そう言えば、父は呆れて黙り込み、母は悲しそうな顔をした。
だが、弟一人だけは何も言わず、僕の味方になってくれた。
「俺、実は兄さんの刺繍見たことあるんだ。本当に凄いから、父上達も一度見た方がいい」
「アディー…」
「もし兄さんが刺繍職人になりたいなら俺が後を継ぐ。だから父上も母上も、一度作品を見てあげて欲しい」
弟の後押しもあり、僕は出品用の作品を両親に見せた。
『輝かしき王国』と付けた作品は、この国に生まれたことを誇りに思いながら刺した。
僕には騎士になれる程の技量はない。高官になれるほどの知識もない。
けれど、この国を愛している。
刺繍職人となり、例え平民になったとしても、この気持ちは変わらない。
「……ヨハネス、お前の行く道を応援しよう」
「父さん…」
「ただし、籍を抜くことは許さん。このような刺繍絵画を広めたいのならば、いつか絶対に爵位は役に立つ。いいな」
「はい」
こうして僕は家族の理解を得ることが出来、無事に品評会へと出品することが出来た。
正直、急に跡継ぎ教育の始まった弟には頭が上がらない。
「申し訳ないと思うなら、俺の為に何か格好良い刺繍を刺してよ。それで帳消しだ」
「分かった。誰もが羨ましがるような物を贈るよ」
残念ながら品評会では大賞を取ることは叶わなかったが、佳作に入選したそれを気に入った王家が作品を買い取ってくれた。
城の回廊に飾られたそれは、多くの賞賛と共に見て貰えているそうだ。
仕事でその場所を通る度に父が立ち止まって見ていると、侍従がこっそりと教えてくれた。
そして弟に贈る刺繍は、悩んだ末に彼のジャケットへと刺すことにした。
ただし、表ではなく裏側だ。
黒地の生地にこれでもかと派手やかな色で不死鳥の刺繍を施した。
この国で不死鳥は縁起物で、背中一面にまるで羽ばたくように刺された刺繍に、弟は目を輝かせながら喜んでくれた。
弟はあちこちのパーティーに出席しては、わざわざジャケットを脱いで刺繍を見せびらかしているそうだ。
そのお陰か、ジャケットやマントに刺繍して欲しいという依頼も増え、僕は刺繍職人として順調な一歩を踏み出すことが出来た。
しかし気に掛かることが一つだけある。
僕に踏み出す勇気をくれたセシルのことだ。
彼女はいよいよ家での立場が悪くなったのか、品評会の発表を待たずして学院を去った。
男爵家へ手紙を送っても、もう家にはいないという返事しか返ってこず、僕は悶々とした日々を過ごすことになる。
それでも刺繍の依頼が忙しくなるにつれ、次第に彼女のことは心の片隅へと追いやられるようになった。
たまたま会った彼女の義兄が、元気にしているようだと教えてくれたからだ。
元気で過ごしているのならそれでいい。
またいつか、僕と彼女の道が交差する時が来れば、その時は以前言えなかった御礼を彼女へ贈ろう。そう思えるようになった。
「読書サロン…?」
それはたまたま手芸店に買出しに出かけた時だった。
店員が言うには、カンザナイト家が最近始めた店で、一般的な書物だけでなく、編み物や刺繍などの本も充実しているので、暇があればどうかと薦められたのだ。
外国の本もあるらしく、興味をそそられた僕は、そのまま教えられた道を歩いていく。
「確か、この辺りだったかな……」
角を曲がった瞬間、洒落たカフェのような店が見えた。
店の前では、店員らしき女性が一人、道行く人にチラシらしき物を配っている。
そして、僕の足が不意に止まった。
「も、もしかしてセシル嬢……?」
可愛らしいエプロンドレスを着た綺麗な女性は、間違いなく僕の運命を変えてくれたセシル・フラビットだった。
金髪は以前よりも少しだけくすんでしまったように感じるが、それでもこちらを振り返った瞳は僕を魅了して止まない空の蒼。
その瞳が僕を認識して大きく見開かれるのを、僕は歓喜と共に見つめた。
「ヨハネス様?!」
口を大きく開けて僕の名前を呼ぶセシル。
その貴族らしくない仕草は、間違いなく僕の知っているセシル・フラビットだった。
「久しぶりだね、セシル嬢」
「はい!ご無沙汰してますヨハネス様!お元気でしたか?もし時間があれば、お茶をしていきませんか?ヨハネス様には御世話になったので、最初の一杯は私がご馳走しちゃいますよ!」
そう言ってにこやかな顔と共に扉を開かれれば、僕に入らないという選択肢はなかった。
こういう少し強引な所も昔と変わっておらず、僕は胸が熱くなった。
懐かしい……、けれど、それだけではない熱い想いが徐々に込み上げてくる。
「ライナスさん!この方、私の友人なんです!ミルクたっぷりのコーヒーお願いします!」
「そうなのかい?じゃあ、セシルちゃんもちょっと休憩したらどうかな?」
「やったぁ~」
僕の手を引いて座らせた彼女は、当然のように自分も目の前の席に座った。
そして運ばれてきたコーヒーを僕に差し出した。
ミルクが沢山入ったコーヒーは僕の好物で、それを覚えていてくれた彼女に、更に胸が痛いくらいに高鳴った。
「品評会の刺繍見ましたよ、ヨハネス様!すっごく迫力満点でした!」
「ありがとうセシル嬢」
「あれが副賞なんて、審査員の見る目を疑っちゃうわ!」
「けど、大賞の作品が凄かったからさ…」
「でも、私は絶対にヨハネス様の作品の方が良かったと思います」
今年の美術品評会にも出品した僕の作品を、どうやらセシルは見に行ってくれていたようだ。
僕が拘った箇所を熱く語ってくれるセシルは、本当にちゃんと細部まで作品を見てくれているようだった。
それだけで嬉しくて嬉しくて堪らない。
「今はここで働いているのかい?」
「ええ、ルビーさんに雇って頂いて、今は凄く楽しく働かせて頂いてます」
「そうか、良かった」
ルビー嬢と言えば、叙爵が決定しているカンザナイト家のご令嬢だ。彼女はベルトラン殿下とも親交があるというので、セシルの良い後ろ盾になっているのだろう。
「ところでヨハネス様は今は何を?」
「後継は弟に譲って、今は刺繍職人をやっているよ。君のお陰だ、セシル嬢」
彼女があの時、美術品評会に出品しないかと言ってくれなければ、僕の刺繍はただの趣味のままで終わっただろう。
彼女があの時、花以外の物を薦めてくれなければ、僕は今でもありきたりな刺繍をするだけだっただろう。
「……君に出会わなければ………」
それ以上は言葉が続かなかった。
元気な彼女を見て、近況を知って、一気にあの時彼女に言えなかった色々な思いが込み上げてきた。
「君に出会わなければ、今ここに僕はいないよ………、ありがとうセシル……」
「うふふ、どういたしまして…」
初めてセシルと呼び捨てにしたけれど、彼女は僕を見て笑っただけだった。
綺麗な蒼天の如き瞳が、緩やかに細められ僕を見つめる。
「今度は、花の刺繍をしたいと思ってるんだ……」
「珍しいですね」
「うん。ずっと、君に再び逢えたら刺してみたいと思っていた」
「どんな花ですか?」
「オキシペタルム……」
別名ブルースターと呼ばれる、幸せを呼ぶ花だ。
セシルは正しく僕にとってのブルースターだった。
「出来上がったら、是非受け取って欲しい……」
「喜んで!」
その時にプロポーズしても、彼女は言葉通り喜んで受け取ってくれるだろうか?
そんな事を思いながら、コーヒーを口に含む。
けれど、振られても構わないと僕は思っていた。
僕のブルースターは、多分、僕だけのブルースターではない。
だからこそ、彼女は幸運の星として輝けるのだと思う。
出来ればその傍らで、彼女を見守る衛星の一つになりたいとは思うけれど、多分彼女にとって僕の愛は重いかもしれない。
いや、彼女なら、それも楽しそうね…と笑ってくれるだろうか。
僕のブルースター。
僕の愛は、これからの君の幸福に捧げるよ。
だからどうか、笑って受け取って欲しいと願う。
いつも誤字報告や感想をありがとうございます。
このお話も残り4話となりました。
最後までお読み頂ければ幸いです。