早くも正月ネタ?
「言葉は変化していくもの」なのですが、どこまで許容するかが難しいところですね。
文学作品は、セリフは軽快感など雰囲気を出すためにわざと誤用を使うのはありだと思いますが、地の文は原則として厳格気味にして欲しいなあというのが個人的感想です。
(と言いつつ、本人がおちゃらけてたり……)
元旦:元日の朝。
「旦」は、水平線(地平線)から太陽が昇ったところを意味する漢字だそうで、「元旦」は狭義には元日の日の出、広義には元日の朝を意味します。
ただし、「元日」のことを「元旦」と呼んだり書いたりする人があまりに増えたので、「元旦は元日の別称」という解釈を認めてもいいじゃないか、という話もあり、国語辞典にも元日の意味だと書かれているものがみられます。
干支(かんし/えと):十干十二支。
十二支のことを間違って干支と呼ぶ人が増えてますね。
干支の干(十干)は甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸の十種類、干支の支(十二支)は子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の十二種類で、10×12=120……とはならず、順に組み合わせていくと60で元に戻ります。(10と12の最小公倍数の60となります。)
「還暦」というのは、干支が一周して戻ることで、すなわち60歳ですね。
(ちなみに、年だけではなく月も十二支で表示することがあります。)
参考までに、2017年の干支は丁酉(ひのとのとり/ていゆう)、2018年の干支は戊戌(つちのえいぬ/ぼじゅつ)です。
雑煮
雑煮の餅は丸餅か角餅かは、福井・石川〜滋賀・岐阜〜奈良/三重県境でほぼ分かれています。(たしか、三重県の1村だけ例外だったかな???)
江戸時代以前の「関(不破の関など)」が境界で、「関西(西日本)」が丸餅、「関東(東日本)」が角餅です。
元々、餅は丸餅だったのが、「てやんでぇ! いちいち千切って丸めてられるか、面倒くせぇ」ということなのか、でかいまま平らに伸ばしてから切る角餅が東日本で生まれたという歴史のようです。
(ひょっとしたら、籠城用備蓄食として城の壁に餅を塗り込めていたというのが由来だったり???)
あとは、どんな出汁か(甘いぜんざいの地方もあり)、焼き餅か、餡子餅か、などの違いは、いろいろな人が調査研究するくらいバリエーションに富んでいるので、よくわかりません。
ぜんざいといえば、江戸方言として「ぜんざい」も「しるこ」も「しるこ」と呼び、「ぜんざい」を「田舎しるこ」と呼んでいますね。で、江戸弁の「ぜんざい」は、あんこの塊だそうです。
全国広く「桜餅」とされているものは江戸弁では「道明寺」、逆に江戸弁の「桜餅」は一般に「長明寺」です。
「くだらないもの」(上方−近畿−から伝わったものではなく、関東地方発祥のもの)という言葉を適用すると、長明寺はくだらないものになりますね(笑)
本人寝てる間に予約投稿機能で自動掲載だぁ。