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相談

 




 ドンッと体重というのか、重力というのか分からないが、木から飛び降りた事で中村の体には、その勢いによる衝撃が走った。

 地面との距離は精々1メートルしかなかった。



「ふひゃー、もっと短くしとこ!」



 思ったより、枝と地面が近かった事に肝を冷やしながら手早く命綱を外す。



「中村!?」


「あっ、せんぱーい!」



 遠くで落ちてきた中村を見てギョッとして駆け寄ってきた小林に中村は、元気に手を振った。



「おまっ!?何してんだ!!」


「いやー、思ったより地面が近かったです!」


「思ったより近かったって何してんだ!?一歩間違えば死んでたんだぞ!!」


「う、はーい、気を付けます!」


 血相を変えて近寄ってきた小林に笑顔で照れたように元気良く応えれば、小林に胸ぐらを掴まれて怒られた。

 根が真面目な中村は、きちんと返事をし、次を気を付けようと決心するが、小林は、この突拍子のない後輩が甘い見通しで自己完結して、またしでかすことを確信していた。



「そうだ!先輩!」


「はぁ、なんだ」


「知的生命物体を発見したんですけど、誰に言えばいいですかー?」


「………………はぁぁああああぁぁぁぁ!!!?????」



 ほら、言った先から想定外の出来事を起こしたと小林は、頭を抱えた。

 なぜ木から落ちてきた後輩が知的生命物体を知ってるのだろう。

 また、このバカの後輩のことだ、木に登ってる時にふと思い出して、思い付いたら即行動とばかりに飛び降りてきたのだろう。

 そのせいで死にかけるなど、バカもいい加減にして欲しい。



「…で、いつ、どこで出会ったんだ?」


「さっき、木の上です!」


「はっ?」



 そう言って、中村は、さっきまで自分の登ってた木の上を指す。

 人外の場合は報告義務があるので、人型、ターザンのようなものだろうとあたりをつける。



「あー、降りて来ないのか?」


「怪我をしてて降りて来れないそうです!」


「担いで来いよ!」


「でっかくて無理です!」



 確かにこんだけ木が大きいなら人も大きい可能性が高い。

 巨人のようなものかもしれない。



「それならクレーンがあったはずだから、それで降ろそう」


「はい!」


「あと、加藤さんと吉田さんに報告して来い!」


「加藤さんと山田さんですね!」


「なんでだよ!

 全権大使の加藤さんと!

 連隊長のよ・し・だ隊長に報告して来い!!」


「はい!全権大使の加藤さんと連隊長の吉田隊長ですね!了解です!」



 あの後輩と話してると一気に気力が奪われる気がする。

 小林は、少しげっそりしながら思った。

 悪い子ではないのだが、普段話してるには面白い子なんだが、仕事が絡むと一気にやり辛い…。







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