水神の使い手 02
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「この手の下に紋章を当てて。」
「こう?」
そうすると、私の腕の中に吸い込まれるようにウンディーネは入っていった。下には子狐の死体が横たわっている。
『聞こえる? 凪。』
「聞こえる。なんで私の名を?」
『今君の身体と僕の身体は同じなんだよ、契約の儀を交わしただろう? 今の君なら僕の能力を使えると思うよ。凪は自分の能力とか分かるかい?』
あんなので契約終了なのか……まぁそれは置いておこう。
「分からない、どうするのだ?」
そう言うと目に表の様な物が浮かんだ。
名前→凪
称号→水神の使い手
ランク→AA
魔力値→15260
攻撃力→205630
総合能力→3002910
能力→固有能力
龍の目、観察眼、精霊の紋章、二刀流、怪力
精霊魔法
水神、神聖魔法
なんだこのケタ外れた数は……もしかして能力とか魔力値とか言うのもウンディーネと統合された……?
「うん、そのようだね。ていうか他の人間とは違うと思ってたけど本当に凄いね。」
「なにが?」
「能力の質と量だよ。普通の人間は能力なんて持っていないのがほとんどだし、持っていてもせいぜい1つか2つって所だよ。それに龍の目があるなんて……」
「龍の目って?」
「龍の目は相手を威圧できるだけでなく、睨み殺す事が出来る伝説の能力なんだ。僕も実物を見たのは初めてだよ。片目が赤いだろう? それが龍の目。見た時にひょっとしてと思ったんだけどまさか本当だとはね……」
「隠した方がいいのか?」
「もちろん! そんな能力が世間にしれたらどうなるか分からないよ。ましてや上位精霊を宿してるんだ。それだけで大変な事だからね。国がどう動くか…」
そんなに大変な物だったのか。でも、此処に国がある事は分かった。然し、街に行かないことには包帯も眼帯も手に入いらない。困ったな。
『凪、僕にいい考えがある。』
そう言うとウンディーネがニタリと笑った気がした。