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厨二病勇者で何が悪い!  作者: 由貴ヒロ
第二章 狂い始めた歯車
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キマイラとの対決

Twitterの方にも出しましたが、百ポイントをやっと超える事が出来ました。挿絵の方も順に出していこうと思いますので、これからもよろしくお願いします。

 顔は獅子、胴体は山羊、尻尾は蛇、思っていた通りの姿だ。鎖の様なものが首に付いており、獅子の鬣はその部分だけが凹んでいる。鎖は元々壁に付いていたのだろうが、その壁すらも破壊されており、キマイラが鎖を引きずっている形だ。そんなキマイラを見て、少し哀れだと思った。

 

 気を引き締め剣を二本抜いて立つ。どしどしという音が聞こえてきそうな歩き方でこちらに向かってきた。私はぎゅっと剣を握り直す。怖くないと言えば、嘘になる。

 これはゲームではなく、現実なのだから。すると、キマイラはこちらに向かって咆哮した。それは凄まじいもので、思わず怯んでしまう。それを見計らったかのように、突然キマイラは炎を吹いたのだ。少し初動が遅れたが、慌てて剣に水を纏わせる。そして、その剣で炎を切るように動かし続けた。キマイラはお得意のブレス攻撃をかわされたのが気に入らないのか、不服そうな目で睨んできた。次は私のターンといこう。剣を二本持って全速力でキマイラに近づく。私の能力は全て近距離向きなため、近づくしか無かったのだ。そして、ありったけの力で上に飛び、キマイラの首元を何度も切りつけた。しかしそれはか擦り傷程度にしかならず、キマイラは尻尾を振り回し私を振り払った。何度もその繰り返し。この調子ではいつブレス攻撃を仕掛けて来るか分からない。一向に致命傷を与えられていないのも事実だ。


 チッと舌打ちをする。本当に人間ではなくなってしまうような気がして、あまりやりたくはなかったが、アレを使うしかないようである。黒の眼帯を外し、キマイラの前に立つ。そうしてキマイラを睨みつけた。すると、キマイラは動かなくなりその場に倒れた。倒したと思ったその時だった。キマイラの尻尾がドンと襲いかかってきたのだった。

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