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厨二病勇者で何が悪い!  作者: 由貴ヒロ
第二章 狂い始めた歯車
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キマイラの謎

 さっきまでいたと思えば、振り向いた時にはレイランの姿は無かった。本当に不思議な奴である。重い扉を開けるとメイドが声を掛けてきたが、お手洗いだと言うと快く了承してくれた。

 此処は城の中だと言うのに真っ暗で、ダンジョンの様だ。かつかつという自分の足音が響く。暫く進んでいると、異質な雰囲気を醸し出す石像が一つ置かれていた。上半身は女性、下半身は鳥の様な姿からは、ハーピィを連想させる。


──この後ろにボタンが付いていてポチッと押すと地下に通ずる階段があらわれる、とかベタ過ぎるだろうか。何気なくボタンを探してみる。

…………あった。確かにあったのだ。でもこれが罠という可能性も否定出来ない。ゲームとはこういうハラハラを楽しむのもまた一つである。

 恐る恐るボタンに手を伸ばし、押してみる。すると、石像は今までとは別の方向を向いたのだ。


 罠か──?!と思ったが、その瞬間階段が石像の後ろから出現したのだった。これは成功と言えよう。胸が高鳴る。今まで憧れていた世界に来たのだと改めて実感した。階段を一気にかけ降りる。早くこの世界をもっと見てみたい、そう思ったときだった。

 足がツルンと滑ったのだ。どうしようと思った時には何かの穴の様な物に吸い込まれて行ったのである。


 

私は薄らと目を開いた。此処は何処だろう。本当に死んでしまったのかな。そんな事を考えている時だった。生温く気持ちの悪い空気が全身を包む。何かの上なのだろうか……下はヒンヤリとしていて、天井は見当たらない無い。きっと何かに落ちたのだろう。その時だった。

 ガルルルルゥと低い唸り声がする。良かったのか悪かったのか、此処はキマイラの寝床だったのである。

戦闘シーンを書ける事、とてもワクワクしています。これからもよろしくお願いしますね。

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