狂い始めた歯車
サブタイトルの名前が決まっていなかったため、順に付けていきます。感想、評価等よろしくお願いしますm(__)m
何時間経っただろうか。そこは見た事の無い場所だった。今度は草ではなく冷たい床で、天井にはシャンデリアがぶら下がっている。赤いカーペットが私が倒れている少し先から伸びていた。またあの時と同じで立とうとしても立てなかった。然し、1度こういう事があったお陰で力の入れ方がわかる。
「…気がついたかね?」
それは念じて喋っているのでは無く、声だった。久しぶりに聞く声に少し驚いたがそれよりもその姿に驚く。大きく豪華すぎる様な椅子にどかりと座っている。小太りで少し伸びた髭に。如何にも王様だと言いたげな衣装。空中都市の国王という事は容易に想像できた。男の近くにはその側近と半分人間で半分馬の様な姿の男と、すらりと伸びた背に青白い顔した男がいた。
「御姿から察するにこの国の国王様…でしょうか。」
「そうだ。私はディノの国王、アーディン。此処は私の城だ。そなたが"選ばれし者"かね?」
龍の目持ちの少女って…そんな二つ名が通っていたのか。というよりも何故龍の目持ちという事がばれているのだろう。此処は適当に言ってやり過ごそうと思ったときだった。側近がそれを察してか私に釘を刺す。
「国王の前で嘘を吐く事は許されない。心して答えよ。そうしなければお主のパートナーが危ない。」
ウンディーネが──?!
だとすれば、此処では龍の目持ちでは無い事が誤魔化せ無いという訳か。もうばれているのだから話しても良い気がするのだが、青白い顔をした男から発される殺気が私を先から包み込んでいるのだ。私の口からそれを言えばきっと殺される、という気にもなり益々言いにくくなってしまう。しかし、ウンディーネの事を考えれば早く言わないといけない事は確かだった。渋々、口を開く。
「そうです、私が龍の目持ちの少女です」




