決闘
話のペースはやい…けどお許しくださいorz
1人で旅をすることになったが、正直何をすればいいかわからない。
なので俺はまだ街の中をさまよっていた
「……暇だ」
別に暇なわけではない。でもつい口癖でそう出てしまったのだ。
回りにはいまだにおびえるプレイヤーや、ドロップアイテムなどを売りさばくプレイヤーで賑わっている。
そのときふと怒号が耳に入った。
「んだこの雑魚が!さっさと俺らの回復薬売りやがれ!」
「だから材料が切れたって言ってるじゃないですか…!」
「じゃあさっさと取りに行けよ!」
「わたしの実力じゃあまだ…」
「はっ!雑魚は雑魚だな!職人スキル取って攻略組にまかせっきりなんだろどうせ」
「そ…んなこと…」
どうやらプレイヤー同士の争い…と言っては一方的だが、喧嘩らしい。
少ししか聞こえなかったが、どうやら戦闘プレイヤー数人が職人プレイヤーにけちをつけているようで、かなり罵倒している。
流石に言い過ぎだろう思い、野次馬に紛れて様子を見学する。
戦闘プレイヤーのほうはいかにもパワータイプって程の大柄に対し、職人プレイヤーのほうは小柄な女の子だった。
女の子にそこまでいうかよ…と思いながら様子を見守る。
「そんなことない?そう思ってんならどっちがより貢献してるか、決闘でもするかぁ?」
「そんな………」
にやにやと笑うそいつらに少し腹が立ち、無意識に睨みつけていることに気付かなかった…が、向こうはそうもいかず、パチリと目が合う。
「ああ?なんだお前。何睨みつけてんだよ」
「えっ俺?」
周りにいた野次馬が波のように引いていく。
えっちょっと誰も助けてくれないの?
「そうお前だ。見たところひょろっちいしとんだ雑魚だな。お前も職人プレイヤーか?」
「いや…戦闘プレイヤーだが…」
そう言うと向こうは一斉に笑い出す。
「武器も装備してねぇ奴が戦闘プレイヤー騙るなんて10年はえぇよ!出直してきな」
「俺らと戦ったら一瞬だな」
さすがに少し頭にきた。
「それならやってみるか?決闘」
俺の口からはそんな言葉が飛び出していた。