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Clase Reed Online  作者:
5/9

別れ


結局俺らはすぐ街に戻ってきた。

このゲームでは街に大きな掲示板(にちゃんねるとは違う掲示板)があり、クエストが張り出されている。それをクエストカウンターにもっていき、初めてクエストが始まるという仕組みだ。


ちなみに掲示板に張り出されて見えるクエストは各自で違う。種族ごとで受けられるクエストが違うため、自分には見えても他の人には見えないクエストがあるのだ。


「なんか変わったのあるか?桜」

「んー……」

流石に掲示板前には人だかりができていて、なかなか見えない。

どうにか人を押し分けてクエストを眺める。

その1つ、釘で打ちつけられている紙の1つに、赤色の文字で書いてあるものがある。

そっとそれを選択すると、軽く光を放って俺の手元へ飛んでくる。紙を凝視して内容を探ってみると、どうやらレベルがカンストしたプレイヤーには転生と呼ばれるクエストが一度だけ出現するらしい。

転生とはその名の通り、一度生まれ変わること…なのだが、これまたこれがチートな内容なのである。

転生に成功した場合、今のステータス・装備をそのままにレベル1からやり直せるらしい。

それは確かに強い。ただもう1度レベルをあげなければいけないという地獄を見ることになる。


だが。



「……『完全武器レベル制度』にてレベルが上がったプレイヤーは、転生してもそのレベルからスタートできる…」

つまり転生に成功しても俺はレベル700からスタートするということを指している。

カンスト中のカンストということになるのだ。

そのことをユウと零に説明すると、2人もげんなりした様子で言った。

「これは…俺らと別行動になるなぁ…」

「だな。俺らはレベル上げが必要になるが…お前はいらないしなぁ…」

「えっ……それって俺1人で行動するってこと?」

「それしかないな…」

「悲しいけど零の言うとおりだね…」


ああ…コミュ障の俺に1人で旅しろというのか…神よ…

しかしここでわがままを言うわけにはいかない。これでも俺は一端のプレイヤーなんだから、と自分に言い聞かせ、それを承認する。


「それじゃあ俺とはここでお別れだな…絶対死ぬなよ。」

「お前こそ無理するんじゃねぇぞ?死んだら元の世界(あっち)でぶっ飛ばすからな」

「物騒だなぁ零は……でも桜。絶対死なないでね」

「ああ。わかってるよ」

「ならいい。それじゃ、行こうか。零」

「ああ。小まめに連絡入れろよ桜。じゃあな」

「おう。じゃあな」



そういって俺らは二手に分かれた。

零とユウは自身の強さを求め

俺は更なる攻略を求めて




旅だった。



展開早かったかもしれない…

お気に入り登録してくださってる方がいらっしゃいました!ありがとうございます!

よろしければこれからも付き合ってやってください<m(__)m>

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