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無人島怪事件簿 猿4
「またまた~、そんなこと言って驚かせるつもりなんでしょ?」
「そう思うなら後退りするのをやめろ。」
「え?マジで?喰ったの?おいしかった?」
「味を聞いているのか?そうなのか?」
「いやー、そのー、ごめんなさい。僕、もう帰りますんで。おつかれーっす。」
「どこに帰るというのだ。」
「あそこに。」
上の自家製家を指差しながらきっぱりと答えてやる。
「ほぅ、貴様なかなかやるようだな。」
「上から目線ですかー。というか、人肉の件はどーなって…」
「それは、冗談じゃ。まぁ、殺したがな。」
「神様仏様俺様、どうか我に救いを…」
「何を呟いておる。さぁ、行くぞ。」
「え!?どこに?というか、この人殺しめっ!誰がお前なんかについていくか!というか、いつ縄解いたんだよ!」
「ふんっ、それならば貴様等人間は猿殺しだな。」
「え?ということは…?」