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創世輪廻譚(読み切り)  作者: からあげ大佐
もう一度、キミに会うために
6/14

魔法の使い方

どうも、からあげ大佐です。創世輪廻譚の6話になります。ゴルドとの訓練の続きになります、シナが強くなれるのかどうかも気になりますしタイトルにある通り魔法を使うのか、そもそもこの世界の魔法とは?ゴルドのスキルは?いろいろ気になりますね。では6話をどうぞ

「ん...ぁあ...」


森の中で目を覚ます。

とは言ってもゴルドに吹き飛ばされて

木にぶつかり気絶していただけだったが


「おぉ!起きたか!30分くらいか...まぁ普通だな!ガハハ!」


ゴルドはすぐそばで丸太に座り

焚き火を起こしている


「いたた...30分の気絶は普通なのか?...はぁ」


体を起こし、ゴルドの正面に座る

そばに転がる折れた木刀を見て

起こった出来事を嫌でも再確認してしまう


「そうだ、木刀!頭!あたって...折れたぞ?!」


それがどうした?とポカンとした顔をしている

特に怪我をしている様子もなく

普段通りのゴルド


「ん?...あぁ、そうかそうか。今のが俺のスキルだ」


焚き火の火がパチパチと音を鳴らす


(スキル...エキナが言っていた...確か生まれつき持ってる不思議な力...とかだったか...)


「俺のスキルは岩石化、文字通り気合を入れれば体を岩石のように硬くできるっつースキルだ」


右腕の拳をまっすぐ伸ばす

ふんっと力を込めると目で見て硬いと

どう見ても岩だと思えるような見た目になる


「さっきはそれで頭を岩石化して、木刀を防いだってわけだ」


焚き火の火と木漏れ日が混ざり合い

暖かく、そして優しい空間が出来上がる


「エキナのギア...ゴルドの岩石化...スキルって本当に色々な種類があるんだな...」


「あぁそうだな...俺が他に知っているのだと...傷を癒すスキルや...一度見た相手の位置を把握し続ける...だとか...まぁ、十人十色だな!それよりもお前のスキルは思い出しそうなのか?」


折れた木刀を焚き火に焚べる


「うーん...いや、思い出せそうにない。スキルのスの字も思い出せない」


手を動かしたり、力をこめてみたり

色々やってはみたものの

特に何も起こらなかった


「ま、気長にやってきゃあ何か起こるだろ。じゃあ新しいことを教えてやろう」


そう言いゴルドは立ち上がる


「新しいこと?スキル以外の?」


「そうだ、魔法だ」


魔法。例に漏れず覚えはない

だけれど言葉としての意味はわかる

火を吹くとか空を飛ぶだとか


「魔法はこの世界に存在する....まぁ攻撃手段と思えばいい。存在するスキル全てが戦闘用というわけじゃない、基本的には魔法を使って戦う」


ゴルドは焚き火から少し離れて

目立つ一本の木に向かって手のひらを向ける


「魔法は空気中の見えない粒子、魔素を使う!魔素には種類が....いや、この説明は後でいいな!」


広げた右手のひらに

黄色く光る魔法陣が浮き上がる

光る魔法陣の中心に

普通の拳ほどの大きさの石飛礫が出来上がる


「見た方が早い!いくぞ!岩属性魔法、ストーンバレット!」


そうゴルドが叫ぶと同時に

石飛礫は勢いよく飛び出し

狙っていたであろう木に命中

木の中心部分まで突き刺さった

人体にあたれば確実に数本は折れるだろう


「今のが魔法だ。質問あるか?」


振り向き、シナに質問を投げかける


(魔法...スキルとは違う攻撃形態...言い方からして魔法は攻撃のみに使われている?魔素には種類、それに加え岩"属性"...魔素の種類によって魔法の属性が変わる..そのうち一つが岩...人それぞれで使える属性が違う?魔法は詠唱が必要なのか..いや詠唱らしきものは無かった...)


真剣な面持ちでゴルドの一連の動きを観察し

その場で考察を広げていたシナ

一瞬雲で空が陰り、木漏れ日が消えた

焚き火でゆらめく火の灯りで

シナの顔が怪しく照らされる


「...シナ?どうかしたか?」


パッとした顔をしてゴルドを見る

雲が流れ、また木漏れ日が辺りを照らす


「あ、あぁごめん。ちょっと考え事を...魔法、すごいんだな。俺にも使えるもの...なのか?」


ゴルドはうーんと唸り

また丸太の上に座る


「使える...かもしれねぇ。ここからまたなげぇ説明が続くが、かまわねぇか?」


「今のところはまだ整理がついてるから、問題無い」


パチっと焚き火が音をたてる


「よしわかった、まず魔法を使うには魔素が必要だ。これは見えない、触れない、感じない。だが確かにあるもの」


腕を広げ、空を撫ぜる


「どこにでもあるものだ。そして魔素には好かれる、好かれないがある、動物みたいなもんだ。動物に好かれるやつ、好かれないやつって言やぁわかるか?」


「あぁ、わかる。ゴルドは...まぁすごく好かれるんだな...」


ゴルドの周りには色々な動物が集まっている

鳥もリスもウサギも狐も


「あ...あぁ、でけぇ声を出してない時は異様に好かれちまうんだ。まぁ続けよう、一般的な奴は魔素には好かれないが一定数魔素に好かれる奴がいる。」


シッシと集まってる動物たちを離れさせる

シナがハッとした顔をする


「それが魔法を使える人...ってことか?」


ゴルドがニッと笑い

フンっと鼻を鳴らす


「その通り、まぁ好かれるにしても差はあるしそいつ自身の耐性なんかも関係するが...間違ってねぇ」


「俺が使えるかどうかを判別するにはどうしたらいいんだ?」


「それはだな」


荷物をガサガサと漁るゴルド

そこから30センチほどの白く

半透明なクリスタルを取り出す


「これだ。この魔石を使う」


とりだした魔石と呼んだものを

シナに見やすく持ち直す


「...魔石?名前の割に綺麗だな...普通の宝石って言われても怪しまないな」


木漏れ日が反射してキラキラと光る


「はは!確かにな。この魔石は魔素が結晶化したものらしいがくわしぃことはわかってねぇ、ほれっ」


「おわわっ、セーフ」


シナに向かって魔石を放り投げる

手元で数回バウンドしてなんとかキャッチする


「それを持ってると好かれてる奴は色が変わるんだ、言い忘れてたが魔素にはそれぞれ種類があってそれで色が違う、それが属性ってわけよ!」


「一気に話すなぁ....でもわかりやすい、とりあえず持っていればいいんだよな?」


言われた通り両手で魔石を持つ

何か力が集まっているような

何かを吸われているような

そんな神秘的だが怪しくも感じる


「あぁ、まぁだいたい...5分以内には結果が出る。だった....はずだ!」


(魔法...現状スキルがわかっていない中縋れる攻撃方法はこれくらいだからな...使えるとありがたい....)


なんとなくだが目を瞑る

特に意味は無かったがなぜかそうしようと思えた


「おっ、どうやらシナ。おめぇは魔法を使えるようだな」


「えっ?」


目を開く。

手元に握っていた魔石が紫色に変わっていた

気のせいかもしれないが少しだけ

光っているように見えた


「や...やったぁ!属性...はわからないけど、魔法は使えるんだよな!」


嬉しくなり声を上げる

珍しく笑顔になって


「あぁそうだ、紫は雷属性だな。攻撃もできるしバフもできる...結構強い属性だ、当たりだな」


シナが喜んでるのを見て

嬉しくなったのかニコニコしている


「それで...雷属性なのはわかったけど、魔法はどうやって使うんだ?...はー!って?」


ある程度はしゃいだ後

ハッと素に戻る


「ぁ?そりゃあ、魔導書とか見りゃわかんじゃねぇか?わかりやすくいやぁ魔法の図鑑だ。支部にあったはずだぞ」


頭をわしゃわしゃとかきむしりながらゴルドが答える


「魔導書....そうか。じゃあ今すぐ使えるってわけじゃないのか...」


少ししょんぼりとする

何もできないより何かできる方がより素晴らしい

助けられてばかりではなく自分でも戦いたい

そう思っているのだろう


「あー...だが一個だけだが覚えてるやつがある。それなら撃てるんじゃないか?難易度も1番下のやつだしな」


「ほんとか!な、なら教えてくれ!」


思わず立ち上がり懇願する


「お、落ち着け!そんなに言われなくても教えるさ...じゃあまず立って、こっちに来い」


ゴルドも立ち上がり焚き火から少し離れたところに行く


「あ、あぁ。ごめん」


ついテンションが上がってしまったのを照れながら

言われた通りゴルドの方に行く


「動きを真似してくれ、まず手を開き、腕を突き出す」


「あ、あぁ」


口で一つ一つの動きを説明する

その通りにおぼつかない動きで

探り探りで真似をする


「次に、魔素に対するイメージだ。見えないものだが確かにある、あると考えろ、どんな形でもいい、どんな動きでもいい。目を閉じた方がやりやすいなら、目を閉じてもいい」


「わかった」


やりやすいのならと言われたので目を閉じる

そして空気中の魔素をイメージをする。

雷属性なら紫、なら紫色の魔素だろう

生き物とは想像し難い。なら光の玉だろう

光る、紫色の玉。ピリピリしそうだな


「できたな?ならそれを開いた手のひらの前に集まるイメージだ、これもイメージだからな...そうだな...細長い方がいいな」


「細長い...」


光る紫の玉が、手のひらの前に集まるイメージ

光る玉が集まって、一つの大きな玉になる

ソレは粘土のように細長く

貫けるように鋭利に


「ん、いい感じじゃねぇか。目を開けてみな」


「え?あ、わかった」


言われた通りに目を開く


「うわっ!」


眼前に見えたのは、手のひらの前に広がる紫の魔法陣

紋章もマークも文字も何もかもわからないが

それが魔法陣だと理解できた

ゴルドの見せてくれた魔法の時もあったからだ

そしてその魔法陣の先にはイメージに限りなく近い

バチバチと音を立てる細長い稲妻があった


「さぁ!最後の仕上げだな!雷属性魔法!サンダーショック!そう叫べ!」


「か、雷属性魔法!サンダーショック!」


そう叫んだ次の瞬間

バチバチと音を立てていた稲妻が

まっすぐに前方に弾け飛ぶ

空間に閃光が走り、先にあった木の中心部分が

丸く焦げる


「う...撃てた....魔法を....」


驚きと喜びで声が震える

余韻に浸るように自分の手のひらを何度も見る


「ハハ!撃てたじゃねぇか!シナ!まだまだ威力はカスっころだがなぁ!」


大きな手でシナの頭を掴み

わしゃわしゃと撫でる


「んわ...あぁ、教えてくれてありがとう。ゴルド」


ちょっと嫌そうにするが

しっかりとお礼を言う


「いいってことよ!さて、そろそろ帰るか?ちょうど日も暮れてきてるしなぁ」


そう言って上を見る

完全に夕方ではないが

確かに空が赤みかがってきている


「初めではないんだろうけど、木刀を握って体も疲れたし..色んなことを知ったから頭もパンパンだ」


ハァと息を吐き手を開いたり握ったりする


「うっし、じゃあ戻るか!エキナも寂しがってるだろうな!」


火を消して、荷物を担ぎ

森にお礼を言って、2人は帰路に着く

帰った後拗ねたエキナをなだめるのに

また体力を使いヘトヘトになったのはまた別のお話


6話はどうでしたか?読んでいただきありがとうございます。いいね、感想、ブクマをしていただけると励みになります。スキルのこと、魔法のこと、しれてよかったねシナ。シナくんは雷魔法の使い手であることがわかり戦闘がより派手になるのが予想できますね。

では次回、第7話「嫉妬した子が1番強い」

どうぞ楽しみにしていてください

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