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創世輪廻譚(読み切り)  作者: からあげ大佐
もう一度、キミに会うために
11/14

夢の終わりと覚悟の日

あけましておめでとうございます。どうも、からあげ大佐です。年を越しましたね、めでたい日です。そんなめでたい日に偶然投稿ができることを嬉しく思います。

前話とは違って今回は閲覧注意なことはないのでご安心ください。では第9話をどうぞ

エキナ「シナー!おはよーうぅ?!どうしたの?!!」


相変わらずノックもせず扉を開け放つ

元気よく挨拶をするがシナを見て声が裏返る


シナ「.....あぁ....エキナ....よかった....夢で....」


それもそのはず、汗なのか涙なのか

わからないほどにぐしゃぐしゃで

髪も服も乱れ、ここで乱闘でもあったのかってほど

ボロボロのシナがベットに座ってぼーっとしているのだ


エキナ「なに?!何があったの?!怖い夢見たの?平気????大丈夫!現実だよ!ほら!私いるよ!」


スキル使ったのかってくらいの速さで近寄り

シナの手を掴む、汗を嫌がるそぶりも見せず


シナ「うん、うん、よかった...よかった...」


まだ脳裏にこべりついているあの恐怖を

エキナがいるという安心の涙が

少しずつ洗い流していってくれる


エキナ「落ち着くまでいるからね、うん、無理に話さなくていいからね」


シナの背中を優しくさする

シナが落ち着くまで、2人はそこにいた


〜〜〜〜〜〜〜


ゴルド「落ち着いたな」


しばらくした後、服を着替え顔を洗って

リビングに3人が集まっている


シナ「うん...もう落ち着いたよ。エキナもありがとう」


エキナ「ううん!平気!気にしないでー!」


キッチンで何かを作りながら返事をする


ゴルド「.....それで?夢で街が襲われて俺が瓦礫の下で死んでたって?ははは!そりゃあちゃんと夢だな!」


笑いながら聞き返す


シナ「夢でも妙にリアルだったんだ...」


ゴルド「街が魔物に襲われるのはまだしも俺が魔物にやられるねぇだろ!へーきだへーき!」


エキナがカップを持ってやってきて

全員の前に置く、ホットミルクだ


エキナ「そーそー、ゴルドが倒せない敵はいても、ゴルドがやられるなんて中々ないよ!それこそ危険度怒以上じゃないと!」


シナ「....危険度?」


カップを取り飲もうとする寸前で

よく考えると聞いたことない言葉と気づき聞き返す


ゴルド「ん?なんだ、エキナ話してなかったのか?」


エキナ「あちっ...あれ....話してなかった?ごめーん」


舌を軽くやけどしたのか

あちちといいながらカップを置く


シナ「危険度って言うくらいだから...魔物の強さとかか?」


エキナ「そうそう、魔物の強さとか脅威度とか数とかをざっくりまとめたのが危険度!」


エキナの十八番、身振り手振りの説明が始まる


エキナ「危険度は全部で5個!」


手を開いで5!と見せる


エキナ「下から順番に、無、喜、怒、愛、楽!」


それぞれを危険度を言うたびに

手の高さを段階で上に上げていく


エキナ「無は危害を加えなければへーき!」


ゴルドを叩くふりをする


エキナ「喜は危害を加えてくる!でも普通の人でも頑張れば勝てる!」


ゴルドがエキナに向かってがおーみたいなポーズをする

がそれをエキナがポコポコ叩いてゴルドが負ける


シナ「うん、まぁ名前からして大体予想はできるね」


エキナ「そして!危険度怒!ここから先は強い!騎士でも油断したら負けちゃう!」


ゴルドはムキムキっというポーズをして

エキナはきゃーやられたーとやる


ゴルド「俺でも油断すりゃあ負けちまうな。正面から戦えば余裕よ!」


エキナ「危険度愛!騎士が揃っても勝てないくらい強い!上澄の強さを持っている人じゃないと...強すぎて街なんて簡単に壊滅できるんだって〜」


ゴルド「ここまではまぁ普通にっていったら変だがよく観測されるレベルだ」


2人の劇が終わったようだ


シナ「...ん?ここまでってことは最後の、えっと、楽...は違うのか?」


エキナ「危険度楽は世界に5体しか存在してない魔物なんだ、一体だけで世界を滅ぼすことのできる強さって言われてる」


ホットミルクをふーふーと冷ましている

想像することもできない強さに

少し身震いをした

窓から差す光が雲によって遮られる


ゴルド「古龍種、世界を作ったとされる5体の龍だ。大地龍、深海龍、天空龍、生命龍、断界龍」


シナ「古龍種....」


ごくりと唾を飲む、夢で見たあのゴブリン

あの惨劇すら子供騙しと言えるほどの強さ

いつか遭遇することもあるのだろうか...


エキナ「おとぎ話みたいなのあったよね?伝説みたいな....えっとー...たしかー....」


ゴルド「かつて一つだった世界を、彼の龍別つ。名もなき世界に、彼の龍空を作る。」


ゴルドが話し出したのを聞きエキナも思い出したようで


エキナ「あっそれそれ!続きは...空より見下ろした所、彼の龍大地を作る。寂れた大地、彼の龍海を流した」


ゴルド「水を含み大地、彼の龍生命を生み出す。だな


エキナ「あー!最後私が言いたかったのに!」


エキナがまた文句を言っている


シナ「それが...古龍種..?なんか...神みたいだな...」


エキナ「ねー!これが古龍種、そして危険度楽!」


5つの危険度、5つの龍

知識を得て、夢の恐怖は去った

恐怖がさって、好奇心が湧いてきた

あのゴブリンがいるならば危険度はなんだったのだろう

飲み終えたカップを置き、独り言のように漏らす


シナ「危険度....夢で見たデカくて額に赤い宝石があったあのゴブリンは危険度はどのくらいだったんだろうな...」


それを聞いて、2人の動きがピタッと止まる

空気が張り詰めたように音や光がなくなるような感覚


ゴルド「額に宝石?そのゴブリンは夢に出たのか?」


珍しく真面目な顔をして

重くのしかかるように質問を投げかける


シナ「え...う...うん...そう....」


エキナ「他に特徴はなかった?」


ゴルドに限らずエキナもふざける...いや笑ってすらいない


シナ「特徴...あ、そばに大蛇がいた...かな...」


2人が何かに気づいたように、ビクッとする

2人の様子に流石のシナもただ事ではない空気を感じる

ゴルドが天井を見上げ言葉を漏らす


ゴルド「これは...ただの夢とは思えねぇな」


シナ「え、な、なにが?なんで?まさかとは思うけど...この魔物実在するとか?」


焦るシナの目をエキナが見つめる


エキナ「そのまさか、しかもシナその魔物...ウィルツゴブリンキングを見たことないでしょ?」


もちろんイェスになる。

この2週間何度か依頼に連れて行かれたが

そんな魔物は見たことがなかった


ゴルド「そうか...それでゴブリン討伐の依頼が多かったのか...考えてみりゃ納得だ」


シナ「ウィルツゴブリンキング...」


名前長いな、なんて考えてる場合ではない


エキナ「ゴブリンの中で稀に生まれる個体でね。そいつが産まれるだけでゴブリンの群れ全体が強くなるの」


ゴルド「予想はできるだろうが、危険度は怒だ」


ゴルドでも負ける可能性があるレベル

それであるならば夢の惨劇も理解できる

強くて当たり前だ


シナ「怒って...」


無意識に指が震える

武者震いなわけがない、ただの恐怖、不安


シナ「で、でも夢だし...」


ゴルド「いいや、見たことがないものがそこまで鮮明に現れるのはただの夢じゃねぇ。それに最近のゴブリンの発生量から見ても十分納得がいく」


エキナがパンっと手を叩く


エキナ「それこそシナのスキルじゃない?予知夢みたいな!...あっ、そっちの方がまずいのか...えへ..へ..」


軽くエキナが冗談を言っても

空気は重くのしかかる


ゴルド「ウィルツゴブリンキング...まぁ、簡単にいやぁゴブリンの王。当然強い、王がいるとなりゃゴブリンだけじゃない魔物も襲ってくるだろうな」


夢で見た時はゴブリンだけだった

ゴブリン以外ということは、それ以上の被害

更なる脅威が迫ってくるということ


シナ(.....俺が来なければ?...夢なんか見なければ...意味のない恐怖を植え付けるだけ.....)


不安が募り表情が曇る

エキナですら笑顔が消えている

だがその中で唯一ゴルドは笑顔を保つ


ゴルド「シナ!お前は今予知夢なんか見なければ!なんて思ってるかもしれねぇがそれは間違ってるぜ」


ニッと笑いかける


ゴルド「おめぇのおかげで先に知れたんだ。することは迎え打つ準備だ、バリケードも避難先も訓練も全部今からできるだろ!悲観してる場合はねぇぞ!」


ハッとする。そうだ

予知夢かも知れないとはいえ夢は夢

確定した未来じゃない


エキナ「うん、そうだよね!今から準備すればゴブリンの王様なんて私たちで倒せちゃうよ!」


迎え打てる。先に動きを知れている

それは戦いにおいてとても有利ということ


シナ「ありがとうゴルド。そうだな、見えた未来なんて変えちまえばいい」


最悪なんてものは感じるまで最悪じゃない

最高ってやつは感じる前から最高なんだ


ゴルド「うっし、じゃあいっちょ街を守ってやりますか!」


立ち上がり拳をぐっと前に突き出す

それを見てぴょんっと飛び起き拳を出すエキナ


エキナ「久しぶりの大仕事!みんなでがんばろー!」


シナ(....こうやって騎士としての仕事をしてきたんだな...)


拳を合わせる2人を見ているシナを

エキナが不思議そうな顔をして見下ろす


エキナ「ほら!シナも早く!シナももう仲間でしょ!」


シナ「え?いやでもまだ正式に入団してないし...」


ゴルド「なんだ?文書がなきゃ仲間と言っちゃいけねぇのか?」


エキナ「そーそー!はやくはやく!」


エキナに腕を引かれ立ち上がる


シナ「じゃ、じゃあ」


拳を突き出す


2人「それじゃ、やるぞー!おー!」


シナ「お、おー!」


声高らかに声を合わせる

張り詰めた空気も、重くのしかかるプレッシャーも

跳ね除けて飛ばしてしまうかのように


そこからの行動は早かった

即座に街のみんなに状況を伝え

避難経路、そして避難先を確認


防衛戦を固め、魔法を使い軽い塀を作る

ある程度の準備が整った後、することは一つ

ひたすらに訓練を重ね、休息をとり

万全の状態を作り出す


そして2日後


その日はやってきた

読んでくださりありがとうございます。お年玉としてブクマや感想、評価をくれると嬉しいです。

第9話はどうでしたか?前回の地獄の空気を晴らすように初っ端からエキナ節を発動させてみたのですが中和されましたか?されたのならよかったです。ついに次話で戦闘が起こる....のかも?

では次回創世輪廻譚第10話「遺力解放」

どうぞお楽しみに〜

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― 新着の感想 ―
最新話まで一気に読み進めました! エキナの明るいキャラに勢いに引っ張られてすごく読みやすいですね そして最新話のラストにある「その日がやってきた」がドキドキする終わり方で、続きが気になりますね…… ☆…
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