種についての簡単な説明
明日葉の種を伊豆大島で買ったと書きましたが、自慢ではありません。
これで何がわかるかと言えば、原種に近い種ということです。
日本では2018年に種子法が廃止されました。この主要農作物種子法ですが、安定的な農作物の普及促進、と言う面もありますが、そもそもの原種の保存が日本では不足しています。外国から遺伝子操作されたF1と呼ばれる種を購入しています。このF1ですが、次世代が育たないように遺伝子操作されています。育たないは言い過ぎかもしれませんが、育っても違うものが育つと言えばわかりやすいのでしょうか。
固定種、原種とも言いますが、これなら同じ品質の作物が次世代も育ちますし、品種改良も可能です。が、F1はそれが無理、と考えるほうが理解しやすいです。
日本で種子法が廃止される前にはこの原種が保存されていましたので、何かあったらこの種から品種改良をすれば作物は育てられるはずでした。が、廃止された今、外国からこのF1種を買って農業をすることが増える(収穫量が増えて基本美味しいので)ので、一般庶民に安く野菜を提供できるのは外国の種のおかげ、と考えてもいいでしょう。
が、目先の利益だけしか追求しない人の意見になります。
固定種が保管保存されていれば国内でも同じ作物はいつでも栽培可能ですが、種を輸入に頼っていればいずれ、買えなくなった時に食べられる植物が不足する、ということです。
今、米が足りないとか高値と叫んでいる人が多くいますが、いざとなれば日本は主食の米だけでなく、普通の野菜にも困窮する国になりかねないのが現状です。
国防とか防衛を叫ぶのならまず、ありとあらゆる作物の種の確保を国内でしないと話になりません。
買えばいい、という短絡的な発想で種子法を廃止したのがこの国です。
そして、そういう政治を良しとしてきたのも国民です。
輸入すればいい、買えばいい、金を積めばなんとかなる。
ある一面で正しいですが、金を稼ぐ力がなくなればその理屈は通じません。
もうちょっと種の重要性についても考えて欲しいと思います。
国防に農作物の種は必要ではないでしょうか。
F1種を外国から買い続けるよりも大事なことだと思います。