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キャラハンと清明:結婚生活の準備編  作者: 木苺
   (その2)妻の同僚(部下も含む)
23/33

一応は和解

食後、場をあらためてキャラハンと二人だけになった清明は、

彼女とむきあい しっかりと謝罪した。


「昨日はすみませんでした。


 またもや あなたの領分に いらぬ差し出口をしてしまって。


 あなたの職場での付き合いにまで やきもちを焼いてすみませんでした。」


「えっと その やきもちですか?」キャラハン


「はい。


 あなたは その、働く女性に向けられる男目線について イヤな思いをずいぶんされてきたようですが


 恥ずかしながら 私の場合は 単純に あなたのそばに男性を近づけたくない、

 あなたにとって 私が唯一の男でありたいという願望からのやきもちで

 あんなことを言ってしまいました。


 ですが それは 勤労女性であるあなたの面子・仕事ぶりを侮辱する者であったと気づきました。

  申し訳ありません。


 以後 このような公私混同の言動はしないように心がけたいと思います。


 ただ その 何分にも 私は これまで女性と同じは職場で同僚として働いた経験が無いものですから、勤労女性の置かれた立場や気持ちに疎くて、これからも あなたの癇に障る発言をしてしまうことが全くないとは言えないのが 情けない所ではありますが

 そのときには 遠慮なく 注意してください。


できるだけ 態度を改め 理解の幅を広げる努力はしていくつもりです。


 だから 今後とも お付き合いのほど 婚約から結婚へ向けた営みをご一緒していただけますよう よろしくお願い申し上げます。」


清明は 深々と頭を下げた。


「そこまで言われると、ハイとしか言えないです。


 でも なんで 一晩で そんなに ガラッと頭の中が変わってしまったのか、昨日はずいぶん否定的な感情をぶつけてこられらたのにと

不思議な気持ちがします。」

 困惑気味に答えるキャラハン


「あー それはですね、一晩 友達に愚痴って 叱られて 最期は 竹藪を一つ切り倒して 頭の中と気持ちを改めてきたからです。」


「もしかして 国王に?」


「いえいえ ボロンとミューズです。」


「そうですか。

 良いお友達をお持ちでうらやましいです。


 私は 一人で 一晩中 悶々としていたので

 今でも気持ちは 昨夜のどんよりを引きづったままです。

  すみません。 にこやかに対応できなくて」


「いえ いえ。

  そこは どうか お気遣いなく。


 というか キャラハンさんは 内心はどんよりでも

 今朝のあなたの外見は いつものように穏やかで感じよかったですよ。


 あなたの克己心には 頭が下がります。


 それに 私は キャラハンさんのお立場もお聞きしておりますので

 一晩 私に考える時間をくださったことだけでも感謝しております。


 だから 本当の意味で あなたにとっての良き伴侶になるべく

 これからも精進していくつもりです。


 今の私が そのあなたの悩みを増やす存在で申し訳ないです。」


「ほんとにもう、そこまで 謝られたら 許すよりほかないではないですか!」


「なんなら ひっぱたいてもいいですよ。

 そこは 年上の余裕で受け入れたいと思います。」


「ああ もう 結婚して夫婦喧嘩するときには 

 存分に殴らせていただきますから、その時は おとなしく殴られていてくださいね」キャラハン


「えー 結婚してから 殴るんですか?私を\(◎o◎)/!」清明


「だって それくらいの安心感が欲しいじゃないですか 夫婦なら。


 今は 婚約中だから まだまだ お互いがお互いについて知らないことが多くて ぶつかり合うのも仕方がないと思っていますが

 結婚したら 安心して話せる関係で居たいなぁって 憧れています。」


「うーん 安心感があるからこその 夫婦喧嘩かぁ。」考え込む清明


というわけで とりあえず 一つの危機を乗り越えた二人でありました。

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