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【書籍化&コミカライズ】女神から『孵化』のスキルを授かった俺が、なぜか幻獣や神獣を従える最強テイマーになるまで  作者: まるせい
二章

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第93話 元凶はブラックドラゴン

「はぁ、死ぬかと思った」


 全員腰が抜け、地面に尻をついている。


「まさか、あんなモンスターが現れるなんて」


「ここで起きたコカトリスの異変は、あいつがやったんじゃないか?」


 強いモンスターが生態系を荒らすことで他のモンスターが棲家を追われて人里に出てくることがある。


 ステシア王国各地でモンスターが氾濫した原因はあのブラックドラゴンで間違いないだろう。


「でも、どうにか無事に切り抜けることができたな」


 リッツさんは心の底から安堵したようで、溜息を吐くのだが……。


「でも、クリスタルコカトリスの爪を回収できてないんだよ! どうするの⁉︎」


 ハンナさんが叫ぶ。キャロルを救うには元凶となったクリスタルコカトリス本体が必要だった。


「どうもこうも、下りて探すしかないだろうよっ!」


「この激流の中? 無理よそんなの!」


 おそらく、あのクリスタルコカトリスも生きてはいまい。


「このままじゃ、結局無駄足だったことになるだろ」


 確かにその通りなのだが、先程から妙な感覚がしている。


『…………(探)』


 ロックも同様にソワソワしており、俺たちは同時に違和感を覚えると、離れた場所の地面を掘り始めた。


「クラウス、どうかしたのか?」


「ここに、クリスタルコカトリスと同等の気配のようなものがあります」


 おそらくはロックが持つ『鉱石感知』のスキル効果が俺にも影響を及ぼしているのだろう。


 この場所はクリスタルコカトリスが俺を近付けまいとしていた方向にあるので、何が埋まっているのかある程度推測が立つ。


「これはっ!」


 地面から現れたそれを見た皆は驚きの表情を浮かべるのだった。






「なるほど、クリスタルコカトリスとブラックドラゴンの存在か、これは重大な情報だ。大手柄だぞ」


 拠点に戻り報告をすると、パリスさんは真剣な表情でそういった。


「このことは、早速国と共有させてもらうが……その」


 パリスさんは気まずそうな顔をすると続きを告げる。


「素材が手に入らなかったのは不幸だが、ブラックドラゴンと遭遇して無事だったのは運が良かった」


 調査してなんの成果も得られなかったことについて同情しているのだろう。


「いえ、それについてはこちらを持ち帰ってきましたから」


 俺は割れないよう大事に運んできた物をパリスさんに見せる。


「これは?」


「クリスタルコカトリスの卵です」


「クリスタルコカトリスの卵だと⁉︎」


 周囲の人間も騒つく。無理もない、突然変異のモンスターの卵となると貴重な品だからだ。


「俺には卵を孵すことができる『孵化』のスキルがあります。これを使えばモンスターの卵を孵化させることができるんです」


「何だと⁉︎」


 初めて外部の人間にスキルの説明をした。


「こいつを孵化させれば、素材が手に入る。そうすればあとは錬金術師に任せられる」


 俺にしかできない、俺がキャロルを救うんだ。


「しかし、たとえそうだとしても、ここから近くの街までクリスタル像を安全に運べるかどうか……」


 石化した身体の一部が欠けてしまえたとえポーションが完成しても治すことはできない。安全に運び出せない点について聞いてきた。


「ここで孵化をさせて、ここでポーションを作るしかない!」


 俺はそういうと、パリスさんにいくつか王都に連絡をいれてもらうのだった。



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