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【書籍化&コミカライズ】女神から『孵化』のスキルを授かった俺が、なぜか幻獣や神獣を従える最強テイマーになるまで  作者: まるせい
四章

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第191話 決着

『グオオオオオオオアアアアアアアアッーーーーーーーー!!!』


 グラムがブラックドラゴンの首に突き刺さり、耳を塞ぎたくなるような叫び声がこだました。


『グルルルルルッ』


 俺の全力を込めた一撃でもブラックドラゴンを落とすことはできなかった。


 ブラックドラゴンは赤い瞳を輝かせると俺に憎悪を向けている。


「はぁはぁはぁ……ここまで……なのか?」


 本当にギリギリまで力を振り絞って戦った。


 フェニックスの翼は消えかかっており、じきに高度を保てなくなるだろう……。


『グルルルルルアアアアアアアアッーーー‼︎‼︎』


 怒り狂ったブラックドラゴンが俺を殺すためブレスを吐こうとした瞬間、


『キュピ♪』


 その場に似つかわしくない鳴き声が聞こえ、ネージュが俺の頭に降りてきた。


「ネージュ⁉︎ どうして‼︎」


『キュピキュピキュピ! キュキュー!』


 シャーロットに託していたのにもかかわらずこうしてここに来て何かを訴えかけている。


「まったく、お前は今の状況を理解しているのか?」


 俺の窮地に駆けつけてくれたというのに、緊張感がないというか……。


 思わず気が抜けてしまい、それと同時に絶望感が消え失せた。


「神竜の主人として情けない姿を見せるわけにはいかないな」


 不思議なことに、ネージュが傍にいると力が無限に湧き出してくるような気がする。身体全体を黄金のオーラが包み込んでいた。


「こうなったら、最後まで抗ってやる」


 素手で構えをとり、ブラックドラゴンと対峙する。ドラゴン相手に武器を持たないと言うのは無謀なことこの上ないのだが……。


『グルルルルルルルッ!』


 ブラックドラゴンは何やら躊躇っているようで、苦痛に顔を歪めていた。身体を禍々しいオーラが包み込んでいるが、どうやらそれが苦しみの原因のようだ。


『グルウウウウウウウウウウウウウアアアアアアアアアッーーーー‼︎‼︎』


 叫び声を上げたあと、禍々しいオーラが微弱になった。


 先程までの憎悪に満ちた赤い瞳はなりひそめ、冷静に俺を観察している。


 戦闘の際にモンスターと目が合うことがあるが、こちらの弱みをついてくる戦い方をしてくるので非常にやり辛い。


 ここからが本当の死闘になる。そんな覚悟を決めると……。


『グル』


 ブラックドラゴンは俺から目を逸らすと距離を取り、そのまま飛び去っていった。


「助かった……のか?」


 どうしてブラックドラゴンが引いたのかわからない。このまま戦っていたら確実にこちらが殺されていたはずだ。


『キュピィ』


「もしかすると、お前のお蔭なのか?」


 頭上で寛ぐネージュに聞いてみるが、ネージュは返事をしなかった。


「クラウス様ー!」


 遠くからスカーレットに乗ったシャーロットが手を振り近付いてくる。


 そこには他の従魔もいて、皆無事な姿を見せてくれる。


「どうにか、生き残ることができたな……」


 俺は彼女に手を振ると、皆と合流するのだった。

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