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【書籍化&コミカライズ】女神から『孵化』のスキルを授かった俺が、なぜか幻獣や神獣を従える最強テイマーになるまで  作者: まるせい
三章

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第100話 クリスタルコカトリスの『コク』

【クリスタルコカトリスの卵を孵化して少し経ったころ】


『今日からお前はコクだ』


《『コク』との従魔契約が結ばれました。【自動魔力回復(中)】【水魔法(小)】を獲得しました》


『コココ♪』


 そんな風に名付けをして従魔にしたのはつい先日のことだったように思える。

 当時はコクも懐いてくれたのだが……。


『コココココココ……』


 あれから一週間が経過した。


 こちらを警戒した様子で小さな身体を震わせているコクを見て俺は微妙な気持ちになる。


 先日『孵化』のスキルで孵したクリスタルコカトリスのヒナに名前をつけて従魔にしたのだが、親密度のピークはその時点で止まっており、それ以降は好感度が下がってきているのが目に見えてわかる。


「コク。こっちにおいで」


『コココ‼︎』


 俺が手を伸ばし触れようとすると避けられた。


「ほーら、怖くないからな?」


『コココ‼︎』


 俺が近付くたびにコクは距離を取り続ける。なんだか孵化させたばかりのニワトリのヒナに似た反応をしている。


「もしかしてテイムできていないということは……?」


 家具の蔭から顔を出しこちらの様子をうかがうコクと蛇。その表情は険しく、俺のことを拒絶しているように見えた。


 俺は何度となくおこなった、自身のステータス画面を確認する。


 クラウス:人間

 性 別:男

 年 齢:十七歳

 称 号:女神ミューズの祝福

 筋 力:B

 体 力:A

 敏捷度:B

 魔 力:B

 精神力:C

 幸 運:B

 状 態:健康

 スキル:『孵化』

 付 与:【火耐性(極)】【浄化の炎】【体力増加(中)】【自動体力回復(中)】【自己治癒(中)】【火魔法(中)】【威圧(中)】【魔力増加(中)】【魔力制御(中)】【風魔法(小)】【風耐性(小)】【鉱石感知(小)】【自動魔力回復(中)】New【水魔法(小)】New

 テイミング:『フェニックス』『レインボーバタフライ』『プチゴーレム』『クリスタルコカトリス』New


「確かに従魔になっているんだけどな?」


 表示されている画面には、クリスタルコカトリスが従魔になったと書かれている。にもかかわらず懐いてくれないのは何か他に原因がありそうだ。


 これ以上構い続けると本気で嫌われかねない雰囲気。一時距離を取るべきと判断すると俺は部屋を出た。


「身の回りの従魔にすら嫌われてるようじゃ、従魔十匹なんてとてもじゃないけど……」


 拒絶されて参っているせいか、愚痴が漏れるのだった。








「はぁ、今日も疲れた……」


 王城に顔を出し、後見人と話した俺は溜息を漏らした。

 先日の会議以来、ニコラスさんとドワイトさんとエグゼビアさんに頻繁に呼び出されるようになったのだ。


 ニコラスさんは貴族になった際の心得や立ち回りなどを俺に熱心に教えてくれるし、ドワイトさんは騎士団の面々に俺を紹介して回る。エグゼビアさんは今の国の情勢と他国の状況、重要人物などについて俺に教えてくる。


 皆、親切でやってくれているのがわかるので無碍にもできない。


 そんな王城帰りにせっかく中央まできたのでということで散歩をしていると、王立公園があったのでローズガーデンのベンチで休憩をしている。


 ここには様々な色の薔薇が存在しており、目の保養になる。


 自然を見ていると先程まで酷使していた脳の疲労が和らいでいく。


「今度ここにパープルを連れてきてやろうかな?」


 公園を蝶がヒラヒラと飛び回っているのが見える。進化後のパープルは蜜を好んでいるので、ここに連れてきてやれば喜びそうだ。


 ふと、足元で何かが動く。そちらを見るとプチゴーレムのロックが地面に転がっている石を集めていた。


 テイムしてから数ヶ月が経ち、身体も一回り大きくなったとはいえまだまだ子どもだ。


 俺が見ているのに気付いたのか、ロックは手に抱えている石を差し出してきた。子どもが親にプレゼントをするような光景に自然と頬が緩む。


「ありがとうな」


 俺はそれを受け取るとロックを撫でた。


『…………(甘)』


 ロックは俺に抱きつくと頭をグリグリ押し付けてくる。全身が石でできているので硬いのだが痛みを覚える程ではない。


 もう少し大きくなったら加減を覚えるように言い聞かせる必要がありそうだなと考えていると、


「クラウス様ではありませんか?」


 突然名前を呼ばれた。


「シャーロット?」


 思わぬ人物との再会に目を丸くする。顔をあげたその先には着飾ったドレスに身を包み日傘を差した女性が立っていた。



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