宝石が薬だった中世 中世魔女の薬草学
中世ものの小説や映画なんかを見ていると
病気になった偉い人たちに宝石をすり潰して与えるシーンが出てきたりします
古代~中世にかけて、宝石は薬になると思われていたんですね
では真珠にどんな薬効があると思われていたのか…というのを
養殖真珠の話ついでにちょっと書こうかと思いまして
あちこち参照したのですが、これという文献は見当たりませんでした
またどこかで見かけたら書き足すかもしれないです
代わりにディオスコリデスの薬物誌に
サファイアの薬効が書いてあったのでご紹介したいと思います
157.SAPHEIROS LITHOS サファイア
サファイアは、服用すればサソリに刺された傷に効くと考えられている。
また体内の潰瘍化、眼の中の異常隆起物などの治療にもよく、口蓋垂や膿萢を抑制する。これには破れた膜を合着させる作用がある.
出典 P818、出版:エンタプライズ (1983/05)
せっかくなのでサソリに刺されるシーンを書く機会があったら使ってみたいですが
おそらく一生なさそうだなと思いますね…。
今日の話でちらっと触れた避妊話もそうですが
知人の薬剤師によると古い時代の本に乗っている避妊法で
実際の薬効が認められるのはワニの糞を膣座薬にするものだけだそうです
アルカリ性がきくとかなんとか?
私が確認した限りでは黒コショウなども避妊に効果があると書いてあったので
もはや薬学でもなんでもないな…と思った次第です
とはいえ、たまねぎが虫下しに効くという項目は本当だったりするので
くだんの本も薬学知識がある人が読むと面白いのかもしれませんね
私は素人なので引用することしかできませんが…。
***
先日真珠について書いてある本に行き当たりました
”真珠は固有の地位を占めている。真珠は、粉末にし、バラの香りをつけた砂糖に混ぜて服用すれば、「余分なものを臓器から」取り除く。さらなる効力のために「サンゴや象牙の粉末」を加えることもある。”
(薬学の歴史 くすり・軟膏・毒物 日本薬史学会訳 P46)
上述の本によると宝石の薬効はアリストテレスが書き記し、マルボドゥスが発展させ、薬草魔女のヒルデガルドも独自の医学体系を持っていたそうです
宝石魔術を駆使する魔女というのもファンタジーに向いてそうですね
私はしばらく魔女ものは書かないと思いますが…。
元記事
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