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異世界を創って神様になったけど実際は甘くないようです。  作者: ヨルベス
第3章 水の街

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第89話 湖にて


「襲われた?」

「うそぉ」


 結論を述べると、各々が別の反応を見せた。

 ある者は驚き、ある者は疑う。


 夜から一転し、ベッドの上。そこはフィンチに与えられた部屋で、二人が傍で見守っていた。


 アトリエに帰り着いた後、疲労から糸が途切れたように気を失った。

 朝を迎え、フィンチが玄関の前に倒れた俺を発見した後、テレサと一緒に部屋に運んでくれた。

 傷は既に完治し、このとおりフィンチに疑われている。酔っぱらって幻でも見たと思われてんな。


「嘘じゃねえよ。本当に見たんだって。水の中から変なのが現れてさ。マジで死にかけたぜ」


 レトを取り戻しに行き、その先で遭遇した事を話す。自分が経験した出来事を聞かせると、半信半疑だったフィンチの顔色が変わった。


 襲ってきたのは……あの子供でいいんだよな?

 身体に人外の特徴をもった、人ならざる子供。人の言葉を発し、人らしい感情を持っていた。


 それから、襲ってきた時と畔での行動は変だった。

 水の中に引き込まれた時は本能的な殺意を示し、湖から上がった後のアイツは怯えて苦しんでいた。


 なんだか矛盾したもの感じる。まるっきり別人って錯覚がある。

 何がきっかけでああも顕著に変わったのか、どう考えても空回りする。変貌の原因はわからない。


「水の中を移動するヒトなんて本当にいるんでしょうか?」

「さあな。でも、妙なヤツだったのは確かだ。ありゃ何なんだ?」

「それはマープル(、、、、)の仕業ね」


 謎の存在への疑問に、割って入る返答。襲撃者の正体をフィンチは教えてくれた。

 初めて聞いた名前に引かれ、話は彼女を中心に続けられる。


「まーぷる?」

「なんだか甘そうな響きだな。シロップかチョコか?」

「マープル。貴方が遭遇した相手はきっとそれよ」


 軽いジョークに一切触れずにスルーしたフィンチはもう一度、その名をはっきりと唱えた。


「マープルはエニアーレ湖に潜む謎の生物よ。何年も前から現れてね」


 水中に棲息し、水上に現れる謎の存在マープル。

 主に夜中に現れ、活動を始める。人に襲い掛かるという活動を。


 マープルに襲われて怪我を負ったものは何人もいる。それこそ死亡者も出て、時には湖で惨殺死体となって浮かんでいた事も聞かされた。

 湖の近くを歩いていた人がマープルに遭遇するのは、珍しさの抜けた話。騎士が夜帯に巡回を行っているのは、マープルの脅威があったからだ。


 騎士と遭遇した時の会話を振り返る。

 相手の不可解な行動に合点がいく。あの時、湖に近付くなと警告してきたのは湖から現れる脅威から守ろうとしていたんだな。


「マープルはね、水路を通じて街の中にも出没するの」

「水路ですか。ミーミルは水路が多いですよね」

「そうなの。この街の特色がマープルの恰好の移動経路になっているのよ」

「なんだよ、そういう事はもっと早く教えてくれりゃよかったのに」

「ごめんなさいね。うっかりしてたわ。怪我を負わなくて良かったわ」


 と、現地住民は申しております。

 残念ながら襲われました。噛まれてめっちゃ痛かったです。


 それでね──と、フィンチは続ける。話はまだ終わらず、ミーミルにて危害を与えるマープルの情報には続きがある。


「不思議な事にね、マープルは機嫌の良し悪し(、、、、)があるのよ」

「機嫌? なんじゃそりゃ」

「マープルはね、大人しい時もあるんですって。子供たちの前に現れて遊びに加わろうとしてたなんて話もあるわよ」

「おかしな話ですね。どうして近づいて来たのでしょう?」

「それは……」


 謎の行動には心当たりがある。フィンチの話を聞いて推測は事実味を帯びる。

 どう見ても子供だった。子供らしい姿で、言動も子供以外のなんでもなかった。


 アレがマープルなのなら、そしてマープルが子供そのもので歳相応の純粋な心を持っていたのなら……。


「会ったことはないけど、噂じゃ子供のような見た目だそうよ。どうだった?」

「あー……暗くてよく見えんかったな」

「そう。ちょっと残念。もし次に会ったら捕まえておきなさい。証拠を絵に残してあげるわよ」

「無理なこと簡単に言うなよっ。たく……」


 あっさりと放つフィンチの冗談にツッコむが、どうでもいいというか上の空な状態になっていた。

 占めているのは、ピースの合いそうな感覚。二つのピースが今まさに形を合わせて繋がろうととしていた。


 マープルはミーミルに張り巡らされた水路を行き来する。

 水路……。


 ぼんやりと脳裏に残っていた記憶が引っかかる。アトリエに来る前の記憶だ。

 テレサを捜していた時に俺に話しかけていた人物と、マープルらしき生物の声はどう思い出しても似ている。


(あれは……)


 まさか、と言いたくなるが、否定は早計だ。

 偶然にすぎないのだとしても真偽を確かめたくなる。もう一度マープルに会ってみたい。




 十分に体力を取り戻した後はアトリエを出て、行動を共にすると願い出たテレサと二人で街を歩く。

 変わらず活気の良い街の往路を通り抜け、足を運ぶ。テレサと共に行き着いた目的地は……湖だ。


「おーい、出てこーい。マープルちゃん出ておいでー」


 釣り竿の糸を湖に向けて垂らし、呼び掛ける。湖は昨日と同じく青い水面から白い光を瞬かせていた。

 湖面が風によって波を作る以外はとても穏やかで、夜の襲撃が幻と勘違いするほどだ。

 しかし、昨夜起きた事は間違いなく現実。傷の無くなった身体が昨夜の出来事を記憶している。湖の何処かには、あの奇妙な子供が確かに棲息している。


「釣り針にお菓子を付けて……どうするつもりですか?」


 この奇妙な光景を前にして質問するのは、後ろで見守るテレサ。この光景を目にして訝しいものを覚えているのを口ぶりから察した。

 そう。これはただの釣りじゃない。あるものを釣ろうとしている。


「マープルを釣ろうとしてるんだよ」

「釣る? それでですか?」

「ま、まあ、これは気にはするな。釣りってのは時間と自然を感じるもんだ。楽しんでいこうぜ。ほら、テレサも」

「はあ」


 釣り竿を渡すが、乗り気でなさそう。溜息に込めたものは容易に読めた。


 マープルに会うため、食い付いてくれそうなエサを湖に垂らし釣れる時を待つ……が、進展は望めず時間が過ぎ去る。釣り竿もだんだんと傾いてきた。


「こ、来ねえなあ……」


 認めたくない中間結果を溜息に乗せる。まだ捕まってすらいない相手を、たくさんの人間が往来する昼で釣るのは難易度が高かった。

 昼でも出てくると話だが、こんなお菓子で釣るという単純な方法じゃ捕まりはしないか。それとも別の場所に移動してるってことも……。


「そうかもしれません。警戒心が高いですね」

「くぅ、頼むから捕まってくれ〜」

「シンジさんは何故そこまでして会いたいのですか?」

「話がしたいんだよ。対話ってやつ。未知との遭遇を体験してみたくない?」

「対話……? マープルとお話をするんですか?」


 なぜ? という意思を示すテレサに、「なあ」と話を切り出す。


「フィンチの話、何か思わなかったか?」

「マープルの事でしょうか? 怖くはありましたが、何でしょう?」

「話を聞いてちょっと似てると考えたんだ。ほら、お前の父さんを思い出してくれ。モンスターに変わり果てた家族のことを」

「お父さんが? あっ……」


 ヒントを与えて、テレサに掛かっていた靄が晴れる。まさか、と目をわずかに瞠らせていた。

 シュヴェルタルという前例(、、)でテレサは勘付いている。伝えたかったことを理解してくれたようだ。


 言うまでもなく、テレサは訊ねる。


「マープルは、モンスターに変わり果てた人間──?」


 そういうこと! と答え合わせのサインを送る。

 恐ろしく強くて、その正体に驚かされたシュヴェルタル。ヤツがヒントになってくれた。


 マープルはヒトだ。死んだ人間なんだ。


 死んで、そしてロギニの手でモンスターとして生まれ変わった……こんな事、モンスターが生まれる経緯を知っている俺達だから考えられる推論。あまり気持ちの良いものではないが。


 聞いた話では、現れたのは最近ではなく数年前。シュヴェルタルよりも早く地上に現れたことになる。

 ミーミルで出没と加害を繰り返すのは、ロギニにそうしろとでも言われたのか。


「人間ですか。まさか此処にもお父さんのように変えられた人がいるなんて……」

「会ってみないと断言はできないけどさ、そう思うんだ」

「だからマープルを探しているのですね。納得がいきました」

「そうなんだけどさ……」

「どうかしましたか? なんだか元気がなさそうですね?」


 捜索するのはいいが、その後が厄介で、自信の無さを露呈してしまう。

 いずれ直面する問題が頭を悩ませる。もし、マープルがシュヴェルタルと同じなら、どうしてやれようか、と。


 いつか繰り広げた激戦を思い返す。

 倒すことよりも困難なシュヴェルタルとの戦い、あれをどう制したのか、テレサの話を聞いてもしっくりとこなかった。


 スキルの欄を見ても、それらしき物は見つけられなかった。

 シュヴェルタルが自意識を取り戻した決め手が判明できなくて、袋小路に行き着く。


「テレサの父さんと戦った時は無我夢中でさ、どうにか目を覚まさせてやろうって必死でやってたもんだから、人間に戻れた方法が解っていないんだ」


 原因不明の光る(シャイニング)(フィスト)をお見舞いしてやったが、それだけでどうにかなるとは思えず、結論を付けてみれば……ただの偶然だ。


「まぐれだったのかな。だから、どうにもできる気がしないんだ。今の俺には……」

「シンジさん。それは違いますよ」


 きっぱりと差し入るテレサの否定。

 拒絶の意思は入っていない、優しく凛としたものだった。


「難しい悩みを抱えているのでないかと考えましたが、杞憂でしたね」

「違うって?」

「シンジさんは思い違いをしています。何が出来るのかは重要ではありません」

「テレサ……」


 顔を向けると、穏やかであって混じり気の無い表情が迎える。水面から跳ね返る光によって、それがより強くなる。


「今日まで貴方を見てきました。難しいことに何度も対面した貴方を。ですから、違うと思うんです。大事なのは……」

「大事なのは?」

「何をどうするか、ですよ。シンジさんはそれがありました。放棄してはいませんでした。」


 不思議にも透き通った響きをもち、テレサの口から放たれる。

 でまかせじゃないってのが分かる。簡単な言葉なのによく胸に響くのはテレサの人徳か。


 さらに「大丈夫です」と付け足される。


「お父さんを救ったシンジさんなら、どんな人も救えます。私が保証します。マープルだって、きっと……だから頑張りましょう」


 最後に朗らかな笑顔をもって締めくくられた。

 ありがたい助言を時間を掛けて噛みしめ、ふっと笑いこぼす。


「なんだよそれ、ははっ」

「わ、笑わないでください。真面目に言ったんですよっ」

「いや、もう最高」


 笑われてると受けて、ふくれっ面になるテレサ。可愛げのある顔だ。

 暗くなりかけた気分が、ありがたい言葉で吹っ飛んだ。


 テレサがそう言ってくれて、笑顔を見せられて。

 まだマープルを相手に先行きの見えないものはあるが、それがなんだ。できるかできないかは問題じゃない。


「そんじゃ、そうしますかっ」

「あ、では私も……」

「おっと?」


 湖と足場を隔てる境界にテレサが身を寄せる。積極的な行動を始める表れだ。


「手伝います。私もマープルに会ってみたいです」

「おお、サンキュな。はい、釣り竿。釣り方はわかる?」

「上手とはいきませんが、頑張ってみます」


 釣り竿を構え、今度は二人での釣りタイムが始まる。

 対象は魚じゃなくてマープルだが、こういうひと時も良いもんだな。


 エニアーレ湖のマイナスイオン漂う自然を感じながら釣りを楽しむ……が、


「それで……き、昨日のことは、お気持ちは変わっていませんか?」


 と、テレサがおかしなことを訊く。


「昨日の? お気持ち? 何の?」

「ほ、ほら、湖の光を見たときに言ってたじゃないですかぁ」


 ああ、そう言えば……妙な事を喋っていたな。

 結局あれは何だ? 詩集かなにか?


「あの、いつでも待っていますからっ」

「はいぃ?」


 マジで分からない。いつでも待つとはいったい……?


「その……あ、あれ?」


 かあっと頬を染めていたのだが……途中でテレサの相好が別の意味に変わり、一点を注視する。何かを見つけた、という感じで。


「どした? 何かあったか?」

「あの……向こうにカルドさんがいます」

「なにぃ!?」


 テレサが見つけたのはマープルではなく、意外な人物だった。


 綺麗な指の差す方向に、まさしくカルドが歩いていた。

 二つ名を与えられた強者の一人にして短い間を共にした剣士が見間違いでもなく確かにいる。見かけるのは、これで何日ぶりか。


 あいつ、ミーミルにいたのか。

 勝手に俺達の前から姿を消したと思ったら、こんな所で羽を伸ばしていたんだな。

 もう会えないかと思ったぜ。お前ほどの腕前の人間は易々とパーティに加入してくれないからな。カルドにはいつまでもこのアットホームなパーティに居続けてほしいものだ。


「追いかけるぞっ!」

「はいっ!」


 釣りタイムを中断し、急いでカルドを追いかける。


「おーい、カルドー!」

「……」


 一人寂しく行動し、相も変わらず他者を寄せ付けぬ雰囲気を纏うカルド。駆けつける俺達の姿を一瞥すると、スタスタと早歩きで去ろうとする。

 明らかに俺らを見てスピードを速めたぞ。逃がすかっ!


「待て待て待てっ! 待ってくれよーっ!」


 一緒に追いかけ、カルドを止める。追いついた時には、ひどく嫌そうな目で歓迎された。


「ハァ、ハァ……待ってくれよ。俺達知らない仲じゃねえだろ」

「そうですよぉ。私たち仲間じゃないですかぁ」

「すでに契約は解消した。お前たちの仲間じゃない」

「冷たいこと言うなって。ずっとウチに居てくれたっていいんだぞ」

「断る」

「おおぅ、即決かよ。だがな、それが通じると思ったか?」

「……なに?」


 拒否の態勢を崩さないカルドに、しかし余裕を持って食いつく。こっちにはまだカード(、、、)がある。

 一枚の紙をペラリ。懐から取り出してカルドに見せる。


「この契約書を見てくれ。これはお前が書いたものだな?」


 契約書というのは、パーティへの加入契約の希望及び同意等が書かれている書のこと。カルドの場合は条件付きが追加されているが。

 それがどうしたと、という鋭い視線を浴びながら、ひらひらと紙を動かす。そして、下部にある小さな羅列を示した。


「この部分をよぉーく見てみろ。なんて書いてある?」

「……『上記に署名したものは以後定年まで健康上の理由等が無い限りパーティに加入することに同意します』?」

「はっ! 残念だったな! ということでお前は俺らのパーティで働いてもらうっ‼」


 まあ、これは後付けで足したものなんですがね。

 強引なやり方だが、カルドを仲間にするにはこうまでしてやらんといけない。

 

 だが、自分の契約書に目を通したカルドは静かに溜め息を溢す。ただの息を吐いただけで呆れているのがわかった。


「……くだらん。お前の遊びには付き合えん」

「ああっ、待ってくれよ。俺たちゃお前の力が必要なんだ。頼むって、行かないでくれよ」

「あ、あのっ、カルドさんっ」


 去ろうとするカルドを呼び止める声。

 離れていく足は止まらないが、その背中に向かってテレサは言った。


「父を……助けてくれてありがとうございます。カルドさんのおかげで父は救われました」


 唐突な感謝の言葉。それが届いたのか、カルドの足が一時停止でも喰らったように止まる。背中越しにカルドは言った。


「……感謝されることは何もしていない。そこの男がやったことだ」

「いえ、そんな事はありません。シンジさんから話を聞きました。カルドさんがいなければ私は命を落としていました。ですので……」


 ぺこりとテレサの頭が下がり、一礼がカルドに贈られる。


 シュヴェルタルが消えた後、カルドは何も言わずに忽然と姿を消した。

 いつかお礼をしたいと言ってたから、この機会にしたかったのだろう。


 しばらく黙ったまま立ち尽くすカルド。けど何を思ったのか、突然と俺を見た。

 

「……お前はどうして、テレーゼの親を救おうとした?」

「ん?」

「お前はどうしてアレを救おうとしたのかと訊いている」


 いきなり尋ねられて、だけど自然と返す言葉をすぐに得た。


「テレサと約束したからな。元に戻すって」

「約束でどうにかなるものじゃないだろう。テレーゼの父はもう手遅れだった。。それが救いになるはずだった。なのにお前は……」


 珍しく感情的な言い振りだった。

 いつも冷静で寡黙で、人に喜怒哀楽を見せないカルドが自身を曝け出している。いつもとは異なり饒舌だ。


 そんなカルドが珍しくて、ペースを取られながらも応じる。


「と言われてもなあ。何とかしたいのなら必死になってでもやりたいだろ? ま、死んだけどな」

「……だとしたら」

「え?」

「どうしても救えないものがいるとしたら……どうする?」


 救えない……もの?


「それはどういう意味だ?」

「……」


 二度は言おうとしなかった。

 シュヴェルタルの顛末に関して、カルドは俺達にはない思いを抱えているようだが……今の俺達に心を開いてくれそうにはなかった。


「カルドさん?」


 そっぽを向き、一人重い空気に包まれたカルドは口を閉ざす。

 質問しておいてダンマリかよ。一方的な奴だな。ま、俺達もそうだが。


 カルドの孤独を好む性格は変わらないが、頑なに仲間にならないのは何故なんだ? どうして他人と距離を取る?


「おい」


 今度は雑に呼びかけられる。

 つーんと口にチャックを掛けたのにコレですよ。自分勝手な奴だなぁ。


「なんだ、急に話しかけて……気持ちが変わったか?」

「アイツはどうした? どこにも見当たらないが……」

「レトのことか? 今はいないんだよ。俺たちはレトを見つけにミーミルに来ているんだ」

「そうか……そうか」

「なんで残念そうなんだよ」


 明らかな落胆を宿し、カルドは歩いて行く。

 その後も二人でカルドに再加入してもらうよう付き纏ったが、説得は失敗に終わった。


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