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異世界を創って神様になったけど実際は甘くないようです。  作者: ヨルベス
第3章 水の街

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第85話 お嬢様、また会う


 それは湖の畔にあった。


 五十ほどの河川の終着点となるエニアーレ湖。湖の縁を囲むようにして並べ立てられた、屋根をオレンジ色で統一した建物の群。


 あれら全てがミーミルと呼ばれる街だ。

 一部は湖に建築され、水の上に建物が建っているように見えることから「水の街」と名が添えられた。


 ミーミルはヘリオスフィア王都にも次ぐ都市と言われ、円周に建てられた施設や民家の長さからも誇張ではないことを知れる。


 古くから貴族が数多くミーミルに居住し、ヘリオスフィアの王族もこの地を何度も訪れている。なんでも昔、王様が政治をほったらかしてこの地に住み続けた話もある。


 風光明媚な街並みと潤沢な地産品に恵まれたミーミルには、さらにもう一つの特徴(かお)がある。


 音楽、絵画、彫刻、歌劇……研鑽し、追究し、至高の域を目指したミーミルの芸術文化は見る者聴く者の心を奪ってきた。芸術においてはミーミルは随一だそうだ。


「でスので『芸術の都』と呼バれてイマす」


 ミーミルの特徴をカタコト混じりの口調で説明され、イカダは湖を滑る。


「すごく疲れた……」

「私もです……」


 街から少し離れた地点に揚陸し、足が地を踏む。

 アイテムの購入もきっちりと済ませると、売買を終えたアピスの商人はイカダをいつの間にか片付けて街へ向かうのだった。


 残された俺達は街の見える限りを見渡す。今まで知らなかった新しい風景に、二人して「ほえー」という一言に感想の程を詰め込んだ。


 これがミーミルか……。


 そのものが活きているような街並み、ぎらぎらと光を反射した、大きな湖面。オレンジと青の対比。

 凄い景観だ。広く、リージュよりも大きい。まるで観光都市じゃないか。


「これからどうしましょうか?」

「んー、今日は宿屋に行こう。大事ないと言ってもしっかり休まないとな。特にテレサは」


 モンスターにやられて泳いで危ない河下りを体験して、疲労が溜まっている。テレサだってダメージがまだ残っている。アプスの件はひとまず保留だ。


 それに、この街には用がある。何処ぞへと消えたレトの捜索がな。



「およよよ……」



 さて、そこで啜り泣く女が一人。さっきは気づかなかったのだが、離れた場所で女が泣いている。

 よっぽど辛い事があったのか、この世の終わりという空気で入水自殺しかねない雰囲気だ。


「何があったんだろうな?」

「お辛いことに遭ってしまったのでしょう。放ってはおけません」

「面倒事を背負いたくないんだけど、溺死体になってたら後味悪いし……おーい、もしもーし」


 話を聞くくらいならと、女に声を掛ける。そこで既視感を覚えた。

 まさか、この女……。


「お前、ロザリーヌか──?」


 泣いていたのは、あのロザリーヌだった。

 さっきまで本人とは全然気づけなかった。雰囲気が正反対で別人のよう。あれだけ自分という個性を象徴した髪もすっかり枯れた植物だ。


 こんな場所で泣いているのか理由は知らんが、どうしよっかな……。


「なあ、テレサ」

「知りません」

「まだ訊く前なんだけど」

「知りません」

「あっ、さいですか……」


 ロザリーヌと判明した後のテレサの目は感情の失せたものになっていた。

 関わりたくない、と普段見せない態度は、嫌悪の程を示している。さっきは放っておけないと救いの手を差し伸べようとしたのにこれだ。

 こんなテレサは見たくないけど、ロザリーヌの仕組んだ陰謀を考えれば当然のことと言える。


 先のことに頭を悩ませた時、ロザリーヌがようやく感づく。


「うっ」


 どんよりとした負のオーラ。泣きじゃくったせいか腫れぼったく、化粧は落ち、幽霊の如く生気の薄い顔が覗く。貴族の娘とあろうものがなんという顔だ。


 ぼんやりと心あらずといった様子で見るロザリーヌ。俺たちが誰なのか気付いていないようだ。

 死んだ魚のような目は、もはや廃人のそれ。一体何が彼女をこうさせたのか。


 抜け殻のように一切の反応が無い……が、虚無な瞳に熱が宿りだす。廃人同然に沈んでいた自我を、ロザリーヌは取り戻した。


「貴方……きゃっ!」


 怨敵と言わんばかりに睨みながら迫って、すてんと転げる。石だらけの地面にヒールは歩きにくいものだ。

 躓いた痛みを耐え、逞しくお嬢様は立ち上がる。そして、ぐわしっ! と襟を掴んできた。


「ミナモッチン!!」

「違いま……ぐえっ!?」

「貴方っ、貴方っ、貴方のせいでぇ……!!」

「あばっ! あばばばばっ!」


 感情を溢れさせ、怨嗟をぶつけるように前後にブンブンと細腕で力一杯に振り動かす。世界が揺れて視点(めのまえ)がブレた。


 の、脳が……シェイクされるっ。


「こ、こんな、ところでっ何っ、してんだよっ」

「悲しくて泣いているんですのよ! 貴方のせいでワタクシがどんな目に遭ってると……!」

「知らねえよ〜! ていうか、なんでまだ捕まってないんだ? 裁判にでもなったんじゃないのか?」

「それは既に取り下げられましたわ……って、またですわ! どういう事ですの!?」


 ロザリーヌが驚いているのは、彼女自身に付いたスキルのこと。だが今はそれよりも彼女の悪行が裁かれていない事が気に掛かった。


 何故に取り下げられたのが分からず、その理由を訊くと、


「本来の【聖遺物】の所有者が温情を恵んでくださったのです。ワタクシは盗人から取り戻してくれた功労者。【聖遺物】は直ちに還し、罪状は取り下げられました」

「そんなのありかよ。どうせ示談(はなしあい)で済ませたんだろ。恫喝してさあ」

「していませんわっ!!」


 怒りを染み渡らせてロザリーヌは否定する。


 そういう経緯があったとは、運が良いやつだ。ほら、ロザリーヌを警戒して俺を挟んで後ろにいるテレサが不満を露わにしている。


 しかし、運命は彼女を都合の良い方へ置いてはくれなかった。


「ですが、お父様はお許しにはしませんでした。『フィオーレ家の名に泥を塗った』と、こっぴどくお叱りを受けましたのよ」


 父親からカンカンに怒られたであろう、ロザリーヌは震えながら話す。そして、フィオーレ家の名誉を汚した結果──


「ワタクシは……と、嫁ぐことになりましたの。お家には置けないからと」

「へぇーっ、お前結婚するのかよ。まだこんなに若いのに。おめでとう」

「目出度くありませんわっ!! 婚姻などっ! 絶対に結びたくありませんわっ!」


 そうかそうか。こんな場所で悲嘆にくれていた理由が見えてきたぞ。


「つまりだ。結婚が嫌で家から逃げ出したんだな?」

「うっ……そうですわ。お屋敷から抜けて遁走をしているんですのよ」


 図星を突かれ、ロザリーヌは渋々と肯定した。


 どこかで聞いた展開。こういう話は貴族の世界では珍しくもない事情だ。


 ココルでやらかした件が響いて悪評が付き、嫁に出すしかなくなった。ロザリーヌの様子を見るに相当不本意な形なんだろう。


 しかし、こんな奴にも貰い手がいるなんてなあ。

 未来の新婦は計画的な殺人と不法所持の前科者。ロザリーヌの評判をよく知らないか、それでもよほど欲しかった未婚者か。或いは変態かも。


「そいつはご愁傷さまだな」

「嫁ぎに行きたくありませんわ。どうすればいいんですの……」


 頭を抱え、自分に伸し掛かった運命に懊悩する。

 可哀想だが当然の結果とも頷けるんで、お嬢様への同情はここで打ち切りだ。


「それよりさ、お前に訊きたいことがある」

「な、なんですの? ワタクシはブ男の言葉をお耳に入れたくありませんわ」

「相変わらずだなあ。お前、こぉーんな顔をした動物を見なかったか? キュキュって鳴く、変わった四足歩行の生き物なんだが」

「……あ、あの子!」

「そいつは俺の飼犬なんだ。非常食ともいっていい」

「違いますよ。レトさんは大事な仲間なんですっ」

「サーセン。で、お前何か知っているんだろ? あいつの居場所を教えろ」

「あ……」


 口籠るも、まだ残るスキルの効果が意思を無視して開かせる。

 彼女は語る。自分がレトを連れていったことを。


 あの夜、俺がロザリーヌ邸を抜け出した後、レトはメイド達の手を焼かせつつも捕らえられた。

 止め刺しで危うく処理されそうになったが、直前で情が移ったロザリーヌが保護したそうな。


 ココルから逃げ出した時に、一緒に連れていき今はフィオーレ家の屋敷に居る。その後は前述のとおりだ。


「屋敷か。簡単には入れねえよな……」

「事情を話せばレトさんを解放してもらえるのでは?」

「どうだかな。平民の話を聞いてもらえるかどうか」

「あ! あの時、ワタクシに襲い掛からせたのは貴方の仕業ですわねっ!」


 レトにされた仕打ちを思い出し、矛先を俺に向けて再び襟を掴んできた。

 無遠慮に剥がしたところで、一つ閃く。


「そうだ。この女を取り引きに出せば、レトを返してもらえるんじゃ?」

「なんですの、その飢えた獣の目つきは? 待ちなさい。当然に美しいからといって狼藉を働くのはおよしになって! ソール様がお赦しになってもワタクシが赦しませんわよっ!!」

「意外と余裕じゃねーか。じゃあ大人しく捕まえられろ。お前が必要なんだ」


 いきなりやって来て、レトを返してくださいと言っても門前払いを喰らうだろう。ならば取り合ってくれるだけのもの(、、)が必要だ。


 交渉の為、材料(ロザリーヌ)の確保に取り掛かる。


「待って。ワタクシに近寄らないで! きゃあ!」


 逃げようとして、また転倒。しかも今度はヒールの踵が折れてしまった。

 こりゃ好都合。それじゃ満足に逃げられまい。


「イヤ、嫌……っ。ワタクシに酷いことをしないで!」

「大人しくすりゃエロ同人みたいな事にはならねえよ」


 怯えながら後ずさるロザリーヌを、じわりじわりと間を詰めて追い詰める。

 あともう少しで身柄を拘束(かくほ)だ。げへへっ、なんだか俺が悪い人間だぜ。


「──フォイアッ!」


 そんな時、男の声が刺さる。

 呪文のような言葉が引き金となって、背中が焼かれるような熱さに襲われる──いや、実際に燃えている。


「あぢっ!? あぢっ、あづいぃぃぃ!!」


 誰かが火を点けたらしい。熱さに悶えながらも、必死に消火を行う。服が濡れていたおかげで火はすぐに鎮火できた。


 あつつ……誰だ、火をお見舞いしてやった奴は!


「見つけたよ、ロジー」


 場に割って入ってきたのは、一人の青年だった。


 整っていて一片の瑕疵も無い、美男子と評せる見た目。しかも、彼もまた位の高い家の生まれなのか、使用人らしきお供を何人も連れている。


 前方に掌を出しているのが、魔術を行使した証拠。あの男が犯人だろうが、誰ですかね? ロザリーヌに似てる気がするが……家族か?


「ここに居たんだね。捜したよ。とても心配したからね。ミーミルは美しい街だが一般区域は危ない者も闊歩している。まさに今がそうだ」

「ふ、ふふふフランヴェオ兄様っ!」

「「にいさま?」」


 新しく出てきた青年に、しかしロザリーヌは助けられた安堵よりかは焦りを感じられる反応を見せた。


 あの顔と兄様という呼称(よびな)……間違いなくフィオーレ家の者だ。


「危なかったね。さあ、お家に戻ろう。母上がロジーを待っているよ」

「嫌ですわ! ワタクシは帰りたくありません! 戻ればワタクシは結婚をさせられるのでしょう!?」

「ロジー……我が妹が嫁ぎに行くのは寂しい。僕だって止めたい気持ちはある」


 フランヴェオとかいう男は妹の未来を憂い、「しかしだね」と自身を律するように一転させる。


「これは父上が絶対と決めたもの。ロジーの行いは議会にも知られている。それからというもの父上の立場は悪く、肩身の狭い思いをしているんだ」

「そ、それは……お父様には迷惑を掛けたと反省をしておりますわ。ですが! このような事は……!」

「決定は覆らない。諦めてくれ。これも運命なのさ」

「お父様に会わせて! お父様にもう一度話し合いを……」

「父上は既にミーミルを発った。婚姻は母上が代わりに進めてくれる。すまないが承知してほしい」

「そんな……!」

「さあ、ロジーを馬車へ連れて行きなさい。手が荒くとも許そう」


 青年に付いていたお供達は短く頷き、彼女を囲む。その中の女達がロザリーヌを捕らえた。

 捕まれば運命へ一直線。片道だけの切符を拒み、彼女は抵抗する。


「やめて! おやめなさいっ! 触れないでっ!」


 お嬢様一人の力ではどうすることも出来ず、あっという間に四肢を封じられる。運ばれる途中でロザリーヌは兄に訴えた。


「嫌ですわ! ワタクシはまだ結婚したくありませんっ!」

「さあ、帰ろう。着いたら、まずは湯浴みだね」

「いやあっ!!」


 お供に運ばれ、哀れなロザリーヌは連行される。悲鳴がもう断末魔だ。


「行っちゃった……」


 フィオーレ家の者達は俺達と青年を残して去っていく。向こうで「嫌あぁぁぁぁ──!!」という悲鳴が途中で切られた。


「ああも無理に連れて行かれると、なんだか可哀想になってきた」

「そうは思いませんっ。村長さんを毒殺しようとしたのですからっ」

「お、おう。ま、そうだよな……」


 ロザリーヌに対してテレサは嫌っている。口調や仕草から金輪際許さないという怒りが感じられた。

 この遺恨は深い……。


「お嬢さん」


 フランヴェオとか言う青年が声を掛けて近付く。なにやら俺達に用があるみたいだ。


「はい?」

「僕はフィオーレ・リロノ・フランヴェオ。由緒正しきフィオーレ家の生まれであり、現当主フィオーレ・サルヴァトゥル・アンドレオの次男だ。キミのお名前を聞かせてほしい」


 俺達に、は間違いだった。

 訂正すると、用があるのはテレサだけ。フランヴェオは手を取り、やや甘ったるい笑顔で話しかける。


 涼しい感じのイケメンなこともあり、笑顔が素晴らしい。が、キュンとなる相手は一部の女性にだけだ。


「ま、マルタナ・テレーゼですが……」

「テレーゼ……素敵な名前だ。先程は恥ずかしいところを見せて申し訳ない。僕の可愛い妹がお騒がせした」

「いえ、気にはしておりません。寧ろ気持ちが晴れました」

「おや? 服や髪が濡れている。湖に落ちてしまったのかな?」

「これは川に流されて……」

「大変な目に遭ったね。大事にならなくて良かった。ソール様に感謝しましょう。キミをお救いになられたばかりか、僕達を運命の糸で導いてくださったのだから」

「うげぇ」


 ハンカチを取り出し、優しい手つきで濡れているテレサを拭いてあげる。

 歯の浮きそうな事をつらつら言って、ムカつくなあ。


「僕の屋敷に来ないかい? 我が誇り高きフィオーレ家のお屋敷だ。召使いに頼んで綺麗にしてあげよう」


 ほーら、来ました。これだよ。


「お似合いのドレスを着せて、その後はお食事にふぐぉっ!?」

「フランヴェオ様っ!」

「あー悪い悪い。手と足が盛大に滑っちゃったー」

「僕には奇妙な動きで手を出してきたように見えたがねっ!?」


 あはは、まっさかぁ。


「キミは……ロジーに狼藉を働こうとした男だね?」

「人聞きの悪いことを言うな。捕まえて、お前ん家にお届けするつもりだったんだよ」

「間違いなく人攫いだったか。ロジーを攫って、フィオーレ家を脅そうとは卑劣な!」

「違うからっ!」

「猶予を与えたが、キミの頭では理解できなかったようだ。ならば実力行使をさせてもらう。テレーゼ嬢、キミは離れていてください」

「いえ、あの人は私の……」


 テレサが誤解を解こうとして、フランヴェオに制されてしまった。

 話が通じねえ。フィオーレ家の人間はこんな変わり者ばかりなのか?


「だから、その人は……!」

「いいよ、テレサ。こいつは少し懲らしめて頭を冷やしてもらわないと」

「懲らしめる? 頭を冷やす? それは面白いね。人攫いにそんな事を言われるとは。どうやらもう一回僕の炎を貰いたいようだね」

「ああ、あれお前のだったんだ。あんな弱っちい炎じゃダメだ。もっとこんがりに、ウェルダンにしなきゃ」

「そうかそうか。キミはもっと強い炎がお好みなんだね」


 互いに軽口を投げ合うが、剣呑とした空気は確かに混ざっている。相手はやる気だ。

 武器は持ってないが……この男、あの口振りといい、さっきの炎といい、魔術に精通しているとみた。


「すぐに消える炎では生温い。お望みどおりに焦がしてみせよう!」


 妹に手を出そうとした罰を受けてもらおうと、フランヴェオは魔術を行使する準備──詠唱を始めた。


 ……なんというか、やっぱりそうなるんだというか。

 とりあえず、まずはこう言おう。


 ──バカめ。隙だらけだっ!


「おりゃっ!」

「くっ!? しまった──!!」


 左手から閃光を瞬かせ、その光にフランヴェオ達は警戒をする。それが油断を誘った。

 生まれた隙の間に接近し、フランヴェオの前へ。貴族の生まれということもあって荒事には慣れていないのか、近づくのは容易だった。


「あっ、目が……っ」


 至近距離での閃光。眩しい光に目を一時的に視界を潰され、詠唱中のフランヴェオは蹲った。


「フランヴェオ様!?」

「お前らも漏れ無く貰ってけ!」

「ぐわっ!」


 フランヴェオに付き添っていた奴らも同じように目潰しを与え、無力化する。

 あっさりとした決着。少しでも遅れていたら魔術を喰らうところだろうが、詠唱さえ阻害すれば簡単だ。


「なんだ、今のは……」

「さ、もう行こうぜ。残ってたら面倒事になる」

「これでいいんでしょうか?」

「いいのいいの」


 テレサの手を取って、場を後にする。フランヴェオを残して。

 後ろから「待ちたまえ……」と制止を告げるが、無視して街に向かうことにした。


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