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古書曰く
古書曰くー
神と人の境界線がまだ曖昧であった頃、神玉という名の玉が現れたという
何の為に誰が作ったのか
善かはたまた悪か
ただ噂では、神玉に選ばれた者は神に匹敵する程の力を得、不老となれるのだそうだ
当初は、神玉は人の手に守られ、崇められていた
しかし、
神々しい玉の美しさに人々は欲に溺れ神玉を奪いあったという
後に神々も巻き込まれ、闇落ちするものも出始めた。
戦は何年も続き、次第に神も人も皆、欲の塊と化してしまった
それを嘆いた一柱の神は神玉の力を封じ、玉を八つに分け信頼の置ける者たちに託した
それから戦は終わり、神玉も神玉を託された者たちも姿を消した
人々は後に神玉を守る者たちのことを守神と呼んだ