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時計の針を16年戻して。あの日落選した俺が、もう一度センターマイクの前に立つまで

作者: たまユウ
掲載日:2026/02/28

息が詰まるような暑さのレッスン室。深夜二時。

鏡の前で倒れ込んだ俺、瀬名涼せなりょう三十二歳は、薄れゆく意識の中で自嘲した。


「……結局、俺の人生は誰かの引き立て役で終わるのか」


大手芸能事務所のチーフ育成トレーナー。それが俺の肩書きだ。

何百人もの原石を磨き上げ、きらびやかなステージへと送り出してきた。俺が教えたステップを踏み、俺が教えた発声で歌う彼らは、皆眩しいほどのスポットライトを浴びてスターになっていった。

だが、俺自身は一度もその光を浴びたことがない。


十六歳の時、伝説と呼ばれる大型オーディションの最終審査で「君には華がない」と落とされ、裏方に回った。それからの十数年、血を吐くような努力でダンスとボーカルのスキルを完璧に磨き上げたが、年齢という壁は残酷だった。

心臓がひどく痛む。過労だろう。呼吸がうまくできない。


(ああ、もしも……あのオーディションの日に戻れたら。今の俺の実力があれば……)


そんな未練がましい願いを最後に、俺の意識は完全に闇に沈んだ。



―・―・―



「……涼!いい加減に起きなさい!今日、大事なオーディションなんでしょ!」


バンッ!と乱暴にドアが開く音と、耳をつんざくような母親の怒声。


「うわっ!?」


俺は跳ね起きて、ベッドから盛大に床へと転げ落ちた。


「いっっっつ!!」


腰を強打し、痛みに悶絶する。

……待て。痛み?死んだはずなのに?

俺は慌てて周囲を見回した。狭い実家の自室。壁に貼られた、一昔前のアイドルのポスター。何年も前に捨てたはずの、少し黄ばんだ勉強机。


「冗談だろ……?」


震える足で立ち上がり、姿見の前に立つ。

そこに映っていたのは、徹夜続きで目の下にクマを作った三十二歳のくたびれた男ではない。

ニキビの跡すらない、幼さの残る顔。細い手足。

十六歳の、俺自身だ。


パチン!パチン!

両手で思い切り自分の頬を叩く。痛い。夢じゃない。幻覚でもない。


「俺……戻ってきたのか?過去に……?」


壁のカレンダーを見て、心臓が大きく跳ねた。

十六年前。俺の人生の最大の分岐点となった、超大型アイドルオーディション『スターライト・プロジェクト』の最終審査、まさにその当日だ。

このオーディションから生まれたグループは、後に国民的トップアイドルとして君臨することになる。


「う、嘘だろ……ははっ、マジかよ……っ!」


気付けば、ボロボロと涙がこぼれていた。

三十二歳まで、ステージの袖から他人の背中を見送り続けた悔しさ。どれだけ完璧に踊れても、歌えても決して表舞台に立てなかった絶望。

それが今、白紙に戻ったのだ。


俺は涙を乱暴に拭い、自分の体を確かめるように軽くステップを踏んでみた。

驚いたことに、体は十六歳の未完成なものだが、三十二歳の俺が十数年かけて肉体に刻み込んだ『プロのトレーナーとしての筋肉の使い方』と『重心移動の技術』の感覚が、脳と神経に完全に焼き付いていた。


「……動ける。いや、三十代の時より体が軽くて、関節の可動域も広い」


かつては軸がブレていたターンが、今はコマのようにピタリと吸い付くように止まる。声を出してみれば、十六歳の未完成な声帯を、三十二歳の俺の技術が完璧にコントロールし、驚くほど艶やかな響きを生み出した。


(……いける)


俺の胸の奥で、消えかけていた炎が爆発的に燃え上がった。


(神様がくれた二度目のチャンスだ。もう、誰かの後ろで振付を教えるだけの人生はごめんだ。俺が、俺自身がトップに立ってやる……!)


 ―・―・―


都内の大型スタジオ。

最終審査の控室は、異様な熱気と緊張感に包まれていた。

百人近い候補生たちが、壁際で必死に振付の確認をしたり、声出しをしたりしている。皆、顔が強張っており、緊張からかまともに呼吸すらできていない者もいた。


(懐かしいな……。一度目の俺も、あの中でガチガチに緊張してたっけ)


俺は部屋の隅で、静かに目を閉じてストレッチを始めた。

ただの柔軟体操ではない。プロのダンサーが本番前に行う、極限まで無駄を省いたアイソレーション(身体の一部だけを独立して動かす技術)。

首、肩、胸、腰。俺の身体が、まるで別々の生き物のように滑らかに、そして正確なリズムで動き出す。


「……おい、あいつ見ろよ」

「なんだあれ……素人の動きじゃなくないか?」

「オーディション受けに来たやつ?それとも手本見せるプロのダンサー?」


周囲の候補生たちが、俺の異質な空気に気圧されて遠巻きに囁き合っているのが聞こえる。

ふと目を開けると、見知った顔がいくつもあった。


(あいつは……未来で国民的俳優になる神崎か。今はまだただのイケメンの素人だな。あっちで震えてる金髪は、後にソロデビューするぐらい歌が上手なしょう。極度のあがり症で、デビュー後も俺が何時間もメンタルケアをしてやったっけ)


「はぁっ、はぁっ……どうしよう、声が出ない……っ」


まさにその翔が、俺の少し離れた場所で過呼吸気味に胸を押さえていた。

周囲のライバルたちは見て見ぬ振りをしている。

俺はため息をつき、翔の前に歩み寄った。


「おい。息、吸おうとしすぎだ」

「え……?」

「胸で呼吸するな。吐く息に集中しろ。背中に空気を入れるイメージで三秒かけて吐き切れ。ほら、いち、に、さん」


トレーナー時代の癖で、つい的確な指示を出してしまう。

翔は言われた通りに息を吐き、そして深く吸い込んだ。


「あ……。ほんとだ、息が、楽に……」

「お前、声帯は良いもの持ってるんだから、ガチガチになって潰したらもったいないぞ。肩の力抜け」

「あ、ありがとう……君、すごいね。トレーナーみたいだ」


翔が目を丸くして感心していると、横から冷ややかな声が降ってきた。


「余裕ぶっててムカつくな。素人同士で傷の舐め合いか?」


見上げると、整った顔立ちをした長身の少年が俺を見下ろしていた。


(……伊達だてか)


彼は、未来のグループの不動のセンター。圧倒的な才能を持ちながら、性格に難があるトラブルメーカーだ。


「傷の舐め合いじゃなく、ただの準備体操だよ」


俺が三十二歳の精神年齢そのままに、大人が子供をあしらうような落ち着いたトーンで返すと、伊達はカチンときたように眉をひそめた。


「ふん。余裕ぶってられるのも今のうちだぜ。俺の引き立て役としてせいぜい頑張れよ、おっさんくさい奴」


捨て台詞を吐いて去っていく伊達の背中を見ながら、俺は小さく笑った。周囲の候補生たちは「あいつ、あの伊達に言い返したぞ……」とざわめいている。


(引き立て役、か。……悪いが、今回の主役は俺だ)



―・―・―



「次、エントリーナンバー45番。瀬名涼くん」


ついに名前が呼ばれた。

スタジオの中央に進み出ると、審査員席には名だたる音楽プロデューサーや振付師が並んでいる。

中央に座る総合プロデューサーの黒崎は、退屈そうにペンを回していた。一度目の人生で、俺に「君には華がない」と言い放った男だ。


「瀬名君。うーん……パッと見の華はあんまりないね。まあいいや、課題曲のダンスと歌、自分のタイミングで始めて」


一度目の人生と全く同じ、冷酷な言葉。

だが、今の俺は動じない。

俺は、音楽の再生ボタンを押すよう音響スタッフに合図を送った。

スピーカーから、アップテンポな課題曲のイントロが流れ出す。


その瞬間――俺は、自分の中に眠る十数年分の執念と、磨き上げた技術を完全に解放した。


「ッ……!?」


一歩踏み出し、ターンを決めた瞬間、審査員席の空気が爆発したように変わった。

ただのステップではない。指先の角度、視線の運び、首のアイソレーション。そのすべてが、「どうすれば最も美しく、力強く観客を魅了できるか」を研究し尽くした、技術の塊によって構築されている。


そして、歌。


激しく踊りながらも、マイクの位置は一切ブレない。十六歳の少年が出すはずのない、圧倒的な声量と、絶望を知る者特有の深く艶やかな表現力がスタジオに響き渡る。


ガタンッ!

退屈そうにしていた黒崎が、椅子から立ち上がりかけた拍子にペンを床に落とした。


「な、なんだあいつ……!?」

「マイクの音量がおかしいのか!?いや、地声であの響きを出してる!」

「ステップのキレが異常だ……プロのバックダンサーでもあそこまで音にハメられないぞ!」


審査員たちがあまりの驚きでパニックになったように囁き合う。

ガラス張りの向こう側、控室でモニターを見ていた候補生たちも、全員が言葉を失い、画面に釘付けになっていた。先ほど俺に突っかかってきた伊達でさえ、血の気を引かせた顔でモニターを見つめている。


俺は、審査員たちの驚愕の視線を真っ向から受け止めながら、曲のクライマックスへ向けて、さらにギアを上げた。

かつて裏方としてしか生きられなかった俺の、全てを賭けたパフォーマンス。

この瞬間、俺は間違いなく、このスタジオの誰よりも輝いていた。




『――果てない夜を切り裂いて、今、俺だけの星空ステージへ!』



最後のワンフレーズ。

俺は、三十代のトレーナー時代に幾度となくタレントたちに叩き込んだ「視線で観客を射抜く技術」を使い、審査員席の中央に座る黒崎の目を真っ向から見据えながら、完璧なピッチで歌い切った。

そして、激しいビートの終わりに合わせ、ピタリと静止する。


曲が終わった。


スタジオには、痛いほどの静寂が落ちていた。

俺の息は、わずかに上がっている程度だ。スタミナ配分も、ブレスのタイミングも、十数年の経験で完全にコントロールされている。


「……ありがとうございました」


俺が深く一礼して顔を上げても、まだ誰も口を開かない。

いや、開けなかったのだ。審査員たちは、まるで未知の生物でも見るかのような目で俺を凝視していた。


「……っ」


沈黙を破ったのは、ガタッ!という激しい音だった。

総合プロデューサーの黒崎が、椅子を蹴立てるようにして立ち上がったのだ。


「君……瀬名、涼、くん……だっけ」


黒崎の声は、先ほどの気怠げなトーンとは別人のように上ずっていた。額にはじんわりと汗が浮かんでいる。


「ど、どこの事務所の練習生だった?いや、それにしては完成されすぎている。誰の元でダンスを習った?あの声の響かせ方は、本場のアクターズスクールでも通わないと無理だぞ……!」


「いえ、ずっと独学です。プロの方々の映像を擦り切れるほど見て、自分なりに必死に研究しただけです」


嘘ではない。裏方時代、教え子たちを輝かせるために、俺は誰よりもトップスターたちのパフォーマンスを分析し、自らの身体で実験し続けてきたのだ。

俺が静かに、だが真っ直ぐな目で答えると、審査員席から「独学であれを……?」、「天才かよ……」というどよめきが漏れた。


黒崎は両手で頭を抱え、ふらふらと俺に歩み寄ってきた。

そして、かつて「君には華がない」と俺を切り捨てたその男は、興奮で目を血走らせて言った。


「……前言撤回だ。華がないどころじゃない。君は、ステージを華やかに彩る星のようだ。どうして今まで君みたいな原石が埋もれていたんだ……!」

「俺を見つけてくださって、ありがとうございます」

「いや、感謝するのはこっちだ。君、自分がどれだけ異常なパフォーマンスをしたか、わかってるのか?」

「異常だなんて思いません。ただ、どうしてもこのステージに立ちたくて、持てるすべてをぶつけました」


俺の偽りない本音に、黒崎はゾクッとしたように肩を震わせ、そして大きく頷いた。


「……合格だ。他の審査員がなんと言おうと、俺の全権限で君を合格にする。いや、俺にプロデュースさせてくれ。頼む!」


「えっ……あの黒崎さんが、頭を下げた!?」


周囲のスタッフたちが悲鳴のような声を上げる中、俺は深く頭を下げ、スタジオを後にした。



―・―・―



控室への扉を開けた瞬間、百人近い候補生たちの視線が一斉に俺に突き刺さった。

先ほどまでの「オーディションを受けに来たライバル」を見る目ではない。何か異質なものでも見るような、畏怖の念が入り混じった目だ。


俺が歩き出すと、まるで目に見えない力に押されるように、自然と人波が左右に割れて道ができた。

俺が自分の荷物の前まで戻ると、先ほど呼吸を整えてやった金髪の少年、しょうが、興奮で顔を真っ赤にして駆け寄ってきた。


「せ、瀬名君!すっごかった!モニター越しでも鳥肌が止まらなくて……!あんなダンスと歌、見たことないよ!」

「ありがとう。翔も、さっき教えた呼吸法を忘れずにやれば、絶対自分の実力が出せるから。自信持って行ってこい」

「う、うん!俺、頑張る!」


俺がトレーナーの顔で優しく背中を叩いてやると、翔は嬉しそうに頷いて自分の出番へと向かっていった。

その後ろ姿を見送っていると、横からギリッと歯ぎしりする音が聞こえた。


「……調子に乗るなよ」


伊達だてだった。

未来の不動のセンターであり、先ほど俺を「引き立て役」と嘲笑った男。

だが今の彼は、余裕の笑みを完全に消し去り、ギラギラとした闘争心を隠そうともせずに俺を睨みつけている。


「確かに、今のは俺でも驚くレベルだった。認めてやる。……だがな、アイドルってのは技術が高けりゃ売れるってもんじゃない。最後にセンターに立つのは、俺だ」


伊達の宣戦布告。

一度目の俺なら、この圧倒的なカリスマの前に萎縮していただろう。だが、三十二歳まで何百人もの才能の芽を見てきた俺には、彼のその「負けず嫌い」な性格こそが、グループを底上げする強力なエンジンになることがわかっていた。


俺は笑みを浮かべ、彼に向き直った。


「負けないぜ伊達。お前のその熱さ、すごく良いと思う。同じステージに立てるのを楽しみにしているよ」

「……は?なんだよそれ……っ、誰がてめえなんかと!」


毒気を抜かれたように顔を真っ赤にする伊達。

俺は小さく笑いながら、荷物をまとめた。

(さあ、ここからが本当の勝負だ。俺の持っている未来の知識と、トレーナーとしての経験。その全てを使って、最高のグループを作ってみせる)



―・―・―



それから一週間後。

合格者だけが集められた都内の高級ミーティングルーム。

そこに座っていたのは、たったの五人だった。


圧倒的なカリスマ性を持つ伊達。

極度のあがり症だが、天使の歌声を持つ翔。

まだ演技の才能を開花させていないが、凄まじい美貌を誇る神崎。

ダンスの世界大会で優勝経験を持つストリート出身のトーマ。

そして、俺だ。


「よし、揃ったな。今日からお前たちが、俺のプロデュースする新グループ『Asteriskアスタリスク』のメンバーだ」


黒崎が上座から満足げに俺たちを見回す。

伊達も翔も神崎もトーマも、緊張と期待で顔を紅潮させている。


「早速だが、デビュー曲のデモ音源を聴いてもらう。そして、この曲の『センター』を発表する。……瀬名。お前がセンターだ。お前の実力で、このグループを牽引してくれ」


ゴクリ、と伊達が喉を鳴らす音が聞こえた。


「なっ……!」


伊達が悔しそうに拳を握りしめ、下を向く。一度目の歴史では、ここで伊達がセンターに指名されたはずだった。俺というイレギュラーが歴史を変えてしまったのだ。


俺は少し考え、スッと手を挙げた。


「黒崎さん。光栄ですが、一つ提案があります。俺を単独のセンターにするより、伊達と並べた『ダブルセンター体制』にしてはいただけませんか?」

「……どういうことだ、瀬名?」


黒崎が怪訝な顔をする。伊達も驚いて顔を上げた。

「俺は技術で引っ張ることはできますが、伊達の持つ『見る者を惹きつける華と危うさ』は、グループにとって最強の武器になります。技術力の俺と、危険な香りのする伊達。全く違う個性がセンターでぶつかり合った方が、絶対に面白いグループになります」


俺は三十二歳のプロデューサーとしての視点で語っていた。伊達のプライドをへし折るよりも、彼を最大のライバルとして立て、共に競い合う形にした方が、グループの爆発力は跳ね上がる。


「……ダブルセンター、か。なるほど、悪くない」


黒崎が顎に手を当てて頷く。「よし、それで行こう。そしてこれが、お前たちのデビュー曲候補『Shooting Star』だ」


流れてきたのは、王道でキラキラとした、とても綺麗なアイドルソングだった。

もちろん良い曲だ。だが俺は、一度目の歴史でこの曲がオリコン初登場15位という微妙な結果に終わり、グループが数年の下積み時代を強いられたことを知っている。


俺はもう一度、控えめに手を挙げた。


「あの、黒崎さん。本当に素晴らしい曲だと思います。とても綺麗で、洗練されていて。……でも、少しだけ綺麗すぎる気がするんです」

「なんだと?」


黒崎の眉がピクリと動く。大物プロデューサーの曲に意見するなど、本来ならあり得ないことだ。


「俺たちはまだ、洗練されたプロじゃありません。傷だらけで、泥臭くて、何かに飢えている未完成な五人です。だからこそ……先日、スタジオの廊下ですれ違った時に、少しだけ漏れ聞こえてきたあの曲が忘れられないんです」

「あの曲……?」

「『Midnight Rebellion』という曲です。あの曲の持つ、ヒリヒリするような焦燥感と反抗心。今の未完成な俺たちが歌うからこそ、同世代の心に深く突き刺さると思うんです」


俺の言葉に、黒崎が息を呑んだ。


「……なぜあのタイトルを知っている。あれはサビの転調が攻めすぎているし、歌詞も尖りすぎていて売れる保証がないとお蔵入りにした曲だぞ」


「すれ違った時、スタッフの方がそのタイトルを口にして、ボツ箱に入れるよう指示しているのが聞こえたんです。でも、音漏れから聴こえたあのワンフレーズとタイトルが、どうしても頭から離れなくて……」


俺は、未来の知識であることを隠しつつ、真っ直ぐに黒崎を見つめた。


「どうか、一週間だけ時間をください。俺たち五人で、あの曲を完成させてみせます。振付のアイデアもあります。もしダメなら、どんな処分でも受けますから」


黒崎はしばらく俺の目を睨みつけていたが、やがてフッと呆れたような笑いを漏らした。


「……面白い。やってみろ、瀬名。一週間後、俺を納得させるパフォーマンスを見せてみろ」

「ありがとうございます!」


俺は深く頭を下げ、そして後ろを振り返って四人のメンバーを見た。

彼らは、俺の大胆な行動に目を白黒させている。

俺は、三十二歳の育成トレーナーとしての顔ではなく、共に夢を追う「仲間」としての笑顔を向けた。


「みんな、勝手なこと言ってごめん。でも、俺は絶対にあっちの曲の方が俺たちに合ってると思うんだ。かなりハードな一週間になると思うけど……俺の持ってる技術は全部教える。だから、一緒にやってくれないか?」


俺が頭を下げると、一番に口を開いたのは、先ほどまで俺を睨みつけていた伊達だった。


「……お前がそこまで言うなら、付き合ってやるよ。その代わり、俺がセンターに相応しいってこと、その一週間で完全に証明してやるからな」


伊達が不敵に笑うと、翔も、神崎も、トーマも力強く頷いた。


(よし。最高のチームを作ろう。俺たちなら、絶対に頂点を獲れる)




「――そこ、ストップ!翔、高音を出す時に顎が上がってる。それだと喉が締まって声が細くなる。腹筋の支えを意識して、頭のてっぺんから声を抜くイメージだ」


「は、はいっ!もう一回お願いします!」


「トーマ!ストリートのノリが出すぎてる。ソロなら最高にカッコいいが、ここはサビ前のユニゾンだ。全員の角度をミリ単位で揃えろ。個人の目立ちじゃなく、五人の塊としての爆発力を見せるんだ」


「……っす!わりぃ、癖が出てた。合わせる!」


「神崎、顔が死んでるぞ。ダンス未経験でステップがいっぱいいっぱいなのはわかる。けど、お前の一番の武器はその『表現力』だ。上手く踊ろうとするな、この反抗的な歌詞の主人公を『演じろ』!」


「……演じる。わかった、やってみる」


エアコンが効いているはずのレッスン室は、五人の熱気と汗の匂いでむせ返るようだった。


黒崎プロデューサーから一週間の猶予をもらった翌日から、俺たちは朝から晩までスタジオに缶詰になり、『Midnight Rebellion』の歌とダンスを叩き込んでいた。


三十二歳のチーフ育成トレーナー時代に培った俺の『指導力』は、自ら言うのもなんだが自信がある。

誰がどういう筋肉のつき方をしていて、どんな癖があり、どういう言葉をかければ一番伸びるか。手に取るようにわかるのだ。

だが、今回は「教え子」じゃない。俺自身も彼らと同じラインに立つ「仲間」だ。


俺は誰よりも早くスタジオに入り、誰よりも遅くまで残って自分のパフォーマンスを限界まで高め続けた。

口だけじゃない。俺のその背中を見たからこそ、翔も、トーマも、神崎も、文句一つ言わずにこの地獄のようなレッスンに食らいついてきてくれた。


「よし、今日はここまでだ。よく頑張った。しっかりストレッチして帰れよ」


俺がパンッと手を叩くと、三人が「お疲れ様でした……!」と床に崩れ落ちた。


「おい、涼」


タオルの端で汗を拭いながら、伊達が鋭い声で俺を呼んだ。

他の三人が帰り支度をする中、彼だけはまだ鏡の前から動こうとしていない。


「サビのクロスするフォーメーション。俺のターンが少し遅れてる。もう一回、俺の動きを見てくれ」


俺は目を見開いた。

未来の伊達は、天才肌ゆえに練習嫌いで、よくトレーナーだった俺と衝突していた。だが今の彼は、プライドをかなぐり捨て、驚くほどのハングリー精神を剥き出しにしている。


「……ああ、わかった。音流すぞ」


深夜のスタジオに、重いビートが響く。

ダブルセンターとして、俺と伊達が激しく交差するサビの振付。俺が作った構成だが、二人の息が完全に合わなければ成り立たない難易度の高いものだ。


「遅い!踏み込みの左足をもっと深く入れろ!」

「くそっ、わかってる!もう一回だ!」


何度も何度も、倒れるまで二人でステップを繰り返した。

俺の圧倒的な基礎力と技術。伊達の野生的なカリスマと爆発力。

鏡に映る二人のパフォーマンスは、全く違う色を放ちながらも、凄まじい熱量で溶け合おうとしていた。


「はぁっ……はぁっ……」


ついに伊達が膝をつき、肩で大きく息をした。俺も滝のような汗を流し、壁に寄りかかって息を整える。


「……なあ、涼」


床を見つめたまま、伊達がぽつりと言った。


「お前、本当にすげえよ。ダンスも歌も、教え方も……俺が今まで見てきたどんな奴より、頭一つも二つも抜けてる」


あのプライドの高い伊達の口から出た素直な称賛に、俺は少し驚いた。


「……伊達」

「でもな」伊達が顔を上げ、ギラギラとした強い瞳で俺を真っ直ぐに射抜いた。「俺は絶対にお前の『引き立て役』にはならねえ。お前がどんなに完璧でも、ステージの真ん中で観客の視線を全部かっさらうのは、この俺だ」


俺は、不敵に笑う伊達を見て、心の底から震えるような歓喜を覚えた。

これだ。これこそが、俺が求めていたものだ。

俺がトレーナー時代に、いくら技術を教え込んでも作れなかった「圧倒的な熱」。それを、この男は生まれ持っている。


「上等だ。喰えるもんなら、喰ってみろよ。……明日が本番だ。最高のステージにしようぜ」

「ああ。黒崎の度肝を抜いてやる」


俺たちは汗まみれのまま、拳と拳を力強くぶつけ合った。



―・―・―



そして、一週間後。

事務所内の大型ライブスタジオ。

審査員席には、黒崎をはじめ、事務所の重役やチーフマネージャーたちがずらりと並び、厳しい視線を俺たち五人に向けていた。


「一週間経ったな。お前たちが提案した『Midnight Rebellion』……この曲をデビュー曲にする価値があるかどうか、見せてもらおうか」


黒崎が静かに告げる。

俺たち五人は、横一列に並んで深く一礼した。


翔の手が微かに震えている。俺はそっと彼に近づき、背中に手を当てた。


「翔。息、吐け。俺たちのやってきた一週間を信じろ。お前の歌声が、この曲の心臓だ」

「……うん。大丈夫。俺、もう逃げない」


翔が力強く頷くのを確認し、俺は伊達と目を合わせた。伊達はニヤリと笑い、首をポキリと鳴らした。


「音響さん、お願いします」


スタジオの空気が張り詰めた。

『Midnight Rebellion』の、地を這うような重低音のイントロが響き渡る。


その瞬間、俺たち五人は一斉にフォーメーションを展開した。

一糸乱れぬ動き。ただ揃っているだけではない。一週間の血を吐くようなレッスンで、五人の『熱』が完全に一つに同調していた。


「――っ!?」


イントロのダンスだけで、審査員席の空気が一変したのがわかった。

重役の一人が思わず身を乗り出し、黒崎は目を見開いたまま固まっている。


そして、翔のソロパート。

かつては震えていたその声が、今は驚くほど伸びやかに、そして曲の持つ『反抗心』を乗せて鋭くスタジオを切り裂いた。


「すごい……あの子、あんな声が出せたのか……!」


スタッフから漏れた驚嘆の声。


続いてトーマのアクロバティックなソロダンスが入り、神崎がカメラ(審査員)を射抜くような鋭い視線で、曲の主人公の感情を完璧に表現する。未経験だった彼の動きは、俺が教え込んだ『演技としてのダンス』で見事にカバーされていた。


そして、サビ。

俺と伊達のダブルセンターが、フロントへと躍り出る。



『――壊せ、下らない常識ルールなんて!最後に笑うのは俺たちだ!』



激しく交差するフォーメーション。

俺の正確無比で圧倒的なスキルと、伊達の魂を削るような荒々しいパフォーマンス。相反する二つの才能が、火花を散らすようにぶつかり合い、爆発的な化学反応を生み出していく。


(見てくれ。これが、俺の全てだ。俺が信じた『仲間』たちの力だ!)


三十二歳まで裏方として生き、誰よりもステージを渇望し続けた俺の魂の叫び。

それを十六歳のこの身体に乗せて、全てをぶつけ尽くした。


曲が終わる。

最後のポーズを決め、五人の荒い息遣いだけがスタジオに響く。

やり切った。俺たちは、持てるすべての力を出し切った。


「…………」


スタジオは、信じられないほどの静寂に包まれていた。

重役たちも、スタッフも、誰一人として言葉を発することができない。ただ、圧倒的なパフォーマンスの余韻に呑まれ、呆然とこちらを見つめている。



やがてーー。

パチ……パチパチ……!


ゆっくりと立ち上がり、拍手を送ったのは黒崎だった。

その手は小刻みに震え、彼自身の目には、うっすらと涙のようなものすら浮かんでいた。


「……負けたよ」


黒崎が、震える声で絞り出すように言った。


「こんな……こんな完成度の高い、魂を揺さぶるパフォーマンスを見せられて、文句を言えるプロデューサーがどこにいる。お前たちの勝ちだ」


黒崎が深く息を吐き出し、そして、俺たち五人を真っ直ぐに見据えて宣言した。


「お前たちのデビュー曲は『Midnight Rebellion』で行く。……準備しろ。お前たちは間違いなく、このエンターテインメント業界の歴史を塗り替える存在になる」


「やった……!」


翔が堪えきれずに泣き崩れ、トーマと神崎がそれに抱きつく。

伊達も天を仰いで大きく息を吐き、そして俺の方を向いて、親指を力強く立てた。


俺も、満面の笑みで親指を立て返す。

胸の奥から湧き上がる、熱い感情。

誰かの引き立て役じゃない。俺は今、間違いなく、自分の足でこのステージのど真ん中に立っている。


伝説となるアイドルグループ『Asterisk』が、産声を上げた瞬間だった。








「――さあ続いては、ネットで既に話題沸騰中の超大型新人!規格外の五人組『Asterisk』の皆さんです!」


生放送の音楽特番。司会者の華やかなコールがスタジオに響き渡る。

暗転したステージの袖で、俺たち五人は円陣を組んでいた。


「行くぞ、お前ら」


俺が声をかけると、四人の顔がスッと引き締まった。


「ここが俺たちの本当のスタートラインだ。練習通り……いや、それ以上の熱を全国にぶちかませ」

「当然だ。俺から目ェ離すなよ」


伊達が不敵な笑みを浮かべて首を鳴らす。


「す、吸って、背中に空気入れて……よしっ!大丈夫、いける!」


翔が自らに言い聞かせるように両頬を叩いた。


「ストリート仕込みのステップ、全国ネットで見せつけてやろうぜ!」

「……ああ。俺たちの『デビュー』、目に焼き付けてやる」

トーマと神崎も、力強く拳を突き合わせる。


カチッ、とカメラの赤いランプが点灯した。

重低音のイントロが鳴り響いた瞬間、俺と伊達が最前列へと飛び出す。


『――果てない夜を切り裂いて、今、俺だけの星空ステージへ!』


伊達の野生的なカリスマ性が、画面越しでも圧倒的な熱となって放たれる。俺はそれに合わせ、十数年の経験で培った正確無比なステップで、彼の熱をさらに増幅させていく。

神崎の射抜くような視線、トーマのアクロバット。

そしてサビで、俺と伊達の激しく交差するフォーメーションの真ん中から、翔の突き抜けるようなハイトーンボイスが轟いた。



『――壊せ、下らない常識ルールなんて!最後に笑うのは俺たちだ!』



「「「「「きゃあああああああっ!!」」」」」


出しきれた。

スタジオの観覧席から、悲鳴にも似た歓声が爆発した。



―・―・―




その夜、帰りの移動車の中。

俺は自分のスマホを開き、Xのタイムラインをスクロールした。

そこには、想像を絶する熱量の言葉が滝のように流れていた。


『え、今の新人グループ何!?Asterisk?ダブルセンターのバチバチ感やばすぎん!?』

『Midnight Rebellion、曲も最高だけど振付エグい。黒髪の子(瀬名涼?)のダンス、重力無視してるでしょ。一人だけ動きの次元が違う』

『伊達くんの最後のウインクで無事死亡しました。あの圧倒的オーラ何者……』

『金髪の子(翔くん?)のサビ前の高音で鳥肌立った。あんな震えるようなエモい声出せる新人いる!?』

『全員顔面偏差値バグってる上に、パフォーマンスが完全に完成されてる。これ絶対天下獲るグループじゃん……即ファンクラブ入るわ』


「す、すごい……俺たちの曲が、こんなにたくさんの人に……」


翔がスマホを握りしめたまま、ポロポロと涙をこぼした。


「マジかよ、ストリートの仲間からも鬼のようにLINE来てるぜ!」


トーマが興奮気味に笑い、神崎も信じられないものを見る目で画面を見つめている。


伊達は腕を組みながら、フッと得意げな笑みを漏らした。


「当然だろ。俺たちが、誰よりも血反吐吐いて練習したんだからな」


「ああ。最高の結果だ」


俺は窓の外、流れる王都の夜景を見つめながら、静かに息を吐いた。


一度目の人生では誰の記憶にも残らなかったデビュー戦。

だが今、俺の未来の知識と裏方で培った実力、そして五人の努力が掛け合わさり、歴史は完全に書き換わったのだ。



―・―・―



――それから、一週間後。

事務所の大型会議室。


「お前ら、初陣としては百点満点だ!デビュー曲は配信チャート堂々の1位、MVは五日で一千万再生突破だ!」


黒崎プロデューサーの言葉に、俺たちは一斉に拳を突き上げた。


「「「「「よっしゃあああ!!」」」」」


「ですが、黒崎さん。わざわざ俺たちを呼び出したってことは、ただ褒めるためだけじゃないですよね?」


俺が冷静に尋ねると、黒崎の表情がスッと引き締まった。


「その通りだ、瀬名。芸能界という海は、目立つ新顔をそう簡単に泳がせてはくれない。……これを見ろ」


黒崎がモニターに一つのニュース記事を映し出す。


「……『絶対王者・EMPERORエンペラー、来月15日にニューシングル発売決定』?」


伊達が記事を読み上げる。


「えっ、EMPERORって……あの、出す曲全部ミリオン連発してる国民的グループ!?」


翔が青ざめて声を上げた。EMPERORは、国内最大手の事務所が誇る、現在の音楽界の頂点に君臨する絶対的カリスマグループだ。


「そうだ。向こうの事務所が、明らかに俺たちのセカンドシングルのリリース日にぶつけてきた」


黒崎が重々しい声で告げる。

「Asteriskの異常な台頭を危険視し、早めに芽を摘みに来たんだ。しかも年末の大型音楽特番で、お前たちとEMPERORの『コラボステージ』という名の直接対決が組まれた」


「直接対決で俺たちを公開処刑して、『所詮は新人』って印象を世間に植え付ける気か……」


神崎が悔しそうに唇を噛む。


「マジかよ。相手が悪すぎるだろ……」


トーマも顔をしかめた。

無理もない。相手は業界の全てを牛耳るトップ中のトップだ。会議室に、重苦しい沈黙が落ちる。


「……はっ」


だが、その沈黙を破ったのは、伊達の低く響く笑い声だった。


「伊達……?」


俺が呼ぶと、伊達は顔を上げ、ギラギラと燃えるような瞳で黒崎を見た。


「最高じゃねえか」


「なに……?」


「ちまちま下積みなんかしてる暇はねえ。いきなりラスボスと戦えるんだろ?相手が王者だろうが何だろうが、俺たちがその首を獲って、時代を変えてやればいいだけの話だ」


伊達の不敵な笑みに、張り詰めていた空気が一気に弾けた。


「……そうだね。俺たちには、涼くんが教えてくれた最強の武器がある。負けない!」


翔が涙を拭い、顔を上げる。


「ああ、やってやろうぜ!ストリートの意地、見せてやる!」

「ここで王者を喰えば、一気に天下獲りだ」


トーマと神崎も、静かに闘志を燃やして立ち上がった。


俺は、心の底から湧き上がるような歓喜を覚えた。

今までステージの袖から眺めることしかできなかった俺が、今は最強の仲間たちと共に、戦場のど真ん中に立っている。


「黒崎さん」


俺は一歩前へ出て、不敵な笑みを浮かべた。


「セカンドシングル期待しててください。EMPERORの度肝を抜く、最強のパフォーマンスを作ってみせます」


黒崎は俺たちの顔をぐるりと見渡し、やがてフッと満足げに笑った。


「……ふっ、お前なら絶対勝てる。準備しろ、お前ら!」



―・―・―



その頃。

都内の高級タワーマンションの最上階。


現在、ドラマや映画を席巻している若手トップ女優にして国民的ソロシンガーでもある、星野綺羅ほしの きらは、ワイングラスを片手に録画した音楽番組を食い入るように見つめていた。

画面の中で圧倒的なパフォーマンスを披露しているのは、デビューしたばかりの『Asterisk』。


彼女の妖艶な瞳は、ダブルセンターの一人――黒髪の少年に釘付けになっていた。


「……瀬名、涼」


彼女の唇が、甘くその名を紡ぐ。

彼女は、瀬名涼が踊るその「完 計算し尽くされた独特のステップ」に見覚えがあった。

それは、彼女がまだ売れない子役だった頃、事務所の地下スタジオでただ一人、黙々と汗を流して踊り続けていた『無名のアイドルの卵』の姿と完全に重なっていたのだ。


「まさか……ね。でも、やっと退屈しない相手が現れたみたい」


綺羅は画面の中で不敵に笑う涼に向けて、グラスを軽く掲げた。


「早くここまで登ってきなさい。……待ってるわよ」


新たなる巨大な試練。そして、交差する新たな才能と運命。

一度目の人生で報われなかったすべての悔しさを力に変えて、俺たちはこの芸能界の頂点へと駆け上がる。


俺たちの物語は、まだ始まったばかりだ。








ここまでお読みいただきありがとうございました!

現代世界の話はほとんど普段書かないのでとても新鮮でした!この作品は書くのが難しくて、かなり時間を費やしました(^^;;

本当はオーディションの詳細や他のアイドルグループ、主人公の学校の友人たちの反応などなど、入れたい描写は沢山あったのですが書ききれなかったです、、


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― 新着の感想 ―
瀬名君が巻き戻りのアドバンテージを惜しみなくメンバーの為に活かす所も、伊達君がプライドを保ちながら(瀬名君の配慮も有りますが)瀬名君に喰らい付いて行く所も凄く良かったです! たまユウさんの現代物珍し…
 主人公である涼と、ライバルの伊達の熱量と勢いで、あっと言う間に読み終わってしまいました。とても面白かったです。
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