表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄された女騎士、転生者でデブのオッサン(オグル風・無害)に突撃してしまった! これは詰んだか?  作者: 大沙かんな
第一章 出会い、それは運命を変える魔法

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/19

14.夕焼け小焼け

★☆★ おっさんデブータ視点 ★☆★


 町で用事を済ませ、山小屋に帰ってきた時にはもう夕日が山々にかかっていた。


 思ったより遅くなったな。この山ってかなり険しいからなぁ。


 病み上がりのアデラに無理をさせ過ぎたと思うけど、本人がやれる、やりたいって言ってたし、言ったからにはちゃんと自分で責任持ってもらわないとね。


「今日は疲れたし早めに寝よう。夕食は適当に肉でも焼こうか。」


 肉のかたまりを厚めに切って、適当に塩をかけて焼く。


「だから、なんでこんなに!」


 ん? ただの肉だぞ?


 何度も言うけど、丁寧な下ごしらえ、それとしっかりした温度管理。もうそれだけだって。


 丁寧にスジを切るとか、そこから肉汁が逃げないようにちょっとだけ小麦粉まぶすとか、表面強火で焼いて中は余熱でじっくりとか、誰でもやるだろ?



★☆★ 女騎士アデラ視点 ★☆★


 今日はちょっと無理しすぎちゃった。


 町の中を歩くところまでは良かったんだけど、帰りの山道で傷の痛みがぶり返してきて、何度も休み休み登ることになってしまった。


 デブータが何度も「休め」と言ってくれていたのに、なぜか意地を張っちゃったのも悪かったわ。


 今、こうしてデブータのお世話になっているけれど、まだ逃げるのを諦めたわけじゃない。


 デブータはやっぱり得体(えたい)が知れないし。追手だってまたやってくるに違いない。


 彼は私を追手から守ってくれるかもしれないけれど、それがいつまで続くかわからないのよね。


 彼がいない時に追手に襲われることだってあるだろうし、彼自身が食欲に負けて襲い掛かってくることだってまったくないとは限らない。


 こうして外出したお陰で、もうちょっと傷が癒えて、体力が戻ってくるまで待つ方がいいことがわかった。それが今日の教訓ね。



 山小屋に帰りついた頃には、もう日が暮れる直前だった。


 さすがに今日は疲れ切っている。デブータの言う通り、早く食事を摂って寝た方が良さそうだ。


 今夜の夕食は厚手のステーキ。


 ナイフを入れると肉汁が溢れ出し、一切れ口に入れるとまるで(とろ)けるような柔らかさ。もう口の中いっぱいどころか、体全部に幸せが広がっていく。


「あーもう! だから、なんでこんなに美味しいんですかっ!」


 これはまずいわ、もしかして私、胃袋掴まれかけてる?



★☆★ 伯爵家三男クロード視点 ★☆★


 町に戻った時、黄昏(たそがれ)(せつ)ない赤が空いっぱいに広がっていた。


 酒場や宿屋、人が集まりそうなところで聞き込みを行ったけれど、プラチナブロンドの髪や、余所者(よそもの)の女の情報はまったく集まらない。


 辺境にいるはずのアデラ。まるでその姿が煙のように消えてしまったかのようだ。


 まさか、どこかで捕らわれの身になっているのだろうか。


「アデラ、絶対に俺が助け出してやる!」


もう落ちかけている、、チョロインか!

クロード、間に合うのか!


アデラ&デブータ、ついでにクロードを応援してくださる皆さん、ぜひとも★感想と評価★をお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ