80話 魔法が使えない俺とテロス?
村からの帰路にて、ボロボロの少女が俺らに助けを求めてきたところ。
追ってくる敵は『テロス』?っていうらしいよ?なんだっそら。
いや、今は長話してる場合じゃないし、こいつらまとめてぶっ潰さないとね。
「たくやさん!前に出てください!『天災を止む夢幻の氷結、その身凍てつき生絶えよ!アブソリュートメテオ!!』」
「おっけー!ニナとミュラは周り見張っててね!」
「了解なのです!おぇ・・・」
「はいはーい!任されたよー!」
まあ、俺だけで大丈夫なんだけど、一応見せ場を作ってあげないとね。
んで、またそのテロスが、さっきの黒い魔法を出しながら手を伸ばしてくるけど、アンジェの凍結魔法で氷漬けになったね。
凍った歪なバケモンに接近して、とりあえず3体まとめてバラバラにしとくと。
・・・あれ、まだこいつ再生してるぞ?肉塊一つ一つがまたくっつこうとしてるね。どーなってんのこれ?
「ご主人様!後ろからもいっぱい来たのです!!」
「ニナ!私達もやっちゃおー!『ドラッヘ・スラッシュゥ』!!」
まーじかい、囲まれてるよ。めんどくさいなあ、でもひたすら斬り刻んでたら、いずれ死ぬかな?
ん?化け物についてる宝石、見たことある気がするなぁ。多分こいつをぶっ壊せばいいんじゃね?
そらよっと!
おお、赤い宝石をぶっ壊したら、氷みたいに溶けちゃったね。
「二人ともー!宝石ぶっ壊したら倒せるよー!」
「うおーやるのですー!!ニナ連続パンチ―!!」
「よいしょ!よいしょ!!数がおおいよー!!!」
「私が足止めします!!『全てを滅する神の槍よ、今ここに邪悪なるものに迅雷を・・・トール・ブレスター!!』」
ニナの重い連撃とミュラの扱う魔力を込めた鋭い爪のコンビネーションによって、肉体を削り、宝石を破壊する作業は実にスムーズだね。
加えて、アンジェの雷属性魔法によって、化け物が次々と行動不能になるから、何とも狙いを定めやすい!
んじゃ、俺も加勢に入るかな!『縮地』!
うーんと、あと10体、20体くらい?結構増えたなあ。とりあえず、アンジェが動きを止めてくれてるし、ニナとミュラがテロスを倒してくれてるから、俺はピンポイントで宝石を狙えばいいわけだね!
うえ、体液きも過ぎぃ・・・液体が掛からないように、もっとスピード上げようかな。
地面をもっと踏み込んで、体重をかけてぶっ飛ぶ!
これならすれ違いざまに宝石を壊すだけだから、問題ないね!
「ご主人様、早すぎて見えないのです・・・!」
「たくや君どこー?って、どんどんテロスが溶けてくよぉ!!」
「流石たくやさんです!!かっこいいです!!」
・・・よし、お掃除完了!
俺達を囲ってたテロスは、一体の残らず消え去って、残ったのは宝石の破片たちだけだね。
ったく、女の子一人に対してここまでしつこく追っかけてくるなんて、ストーカー甚だしいね。いって!!
「たーくやーくん!強すぎぃ~!」
「ご主人様~、うぷっ」
「ちょ!ニナ、ミュラ!抱き着かないで女の子の方を!あ、ニナ!吐かないで!!」
一悶着して、女の子の方を見たら、アンジェが女の子の様子を見てるね。
女の子は疲れと怪我で意識を失っちゃったみたい。普通に可哀そうだなあ。
「たくやさん、この子どうしましょう?」
「うーん、ほっとくわけにもいかないし、とりあえずこの子を連れて王都に向かわない?」
「そうですね。ここじゃあまともに処置もできませんし」
「サリスには悪いけど、馬車に乗せちゃおっか!」
「むー、怪我が可哀そうなのです」
流石に助けを求められて、ここに置き去りなんて可哀そうだしね。
時間はかかるけど王都まで連れてこう。
馬車で応急処置して、急ぎ目で帰らないと!




