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6話 魔法が使えない俺と奴隷獣人

村を出て、1日歩いたら王都に着いた。


道中は魔物とか色々出たけど、ま、俺が斬ったりアンジェが魔法使ったりで、割と楽についたかな?


んで、王都の中に入ったんだけど、建物でかいし多いしすっげえな!


人間ってこんなに多いんだなあって驚くし、まるでゴミのようだね。


色々出店とかあるけど、そんなことより冒険者ギルドに行かないと。


「たくやさん、やっと着きましたね!私初めて来たんですけどすごい賑わいです!たくやさんと来れてよかったあ」

「ねー、人多くて見失いそうだから手つなごうか」

「え、そんな!!」


と迷子対策で俺はアンジェの手を握ってギルドの看板をずーっと探すのだった。


っと?なんだ?裏小路に誰かいるなあ?


「おいお前!!奴隷なんだからさっさと歩け!!!」

「ご・・・ごめんなさい・・!」

「てめえみたいな獣人を売ってやるって言ってんだ!感謝しろよゴラ!!」


うわー奴隷だって、これが師匠が言ってた人身売買かー。


なんかあのハゲのおっさんクッソムカつくなあ、女の子に酷いことして、何様なんだろうなあ?


「たくやさん可哀そうですね・・・」

「あれは見逃せないね、行ってくるよ」

「あ、たくやさん!!」


あのハゲと獣人の女の子の元へ向かう俺、目の前には殴られた跡が残り、首輪が繋がれている、布切れ1枚の獣人とハゲ。


おっさんさー、売り物って言ってんのになんで商品価値落としてんの?


「おいハゲ、何やってんの?」

「あ?なんだこのガキ、あっちいけ」

「いや、その子可哀そうだから離しなよ」

「ハハハ!馬鹿か!!これは売りもんなんだ!金も出さねえで何言ってんだ?」


金か―、金なんてないし、どうすっかなあ。


おっさん倒せばいっか。


「あ、お金ないけど、その子放してくれたら痛い目合わずに済むよ?」

「・・・何言ってんだてめえ?痛い目合わないと気が済まねえ見てだな?」


おっさんの身体が発光し始めて、筋力がみるみる上がっていく。


これも魔法なのかー。


「因みに、魔力強化した俺を止めれると思うな?制御が効かないからなあ!!!!」

「制御効かないなら使わない方がいいよ」


うーん、殴ってくるみたいだけど、直線的だし分かりやすいし遅いし、これくらいだったら剣なんて使うまでもないな。


「おるああああ!!!!ママのとこ帰んな!!!」

「ごめんママいないんだよ、ね!!」


殴ってくる腕を捻って、体勢崩れたところに体重かけてー、うつ伏せに寝かせて、そのまま腕をねじるっと。


制圧完了だね。


「こ!!こいつ!!!いたたたたたたた!!!はな!放しやがれ!!」

「放してほしかったら、その子頂戴?」

「こ、こいつ!が、ガキの言う事聞くわけ・・・」

「あ、わかった。じゃあ右腕貰うね。5,4,3,2・・」

「分かった分かった!!!!!言うとおりに!!!言うとおりにする!!!こんな使えねえ奴隷なんかいらねえよ!!」

「はい、ありがとうございます♪」


おっさんは「仲間呼んでぶっ殺す」とか負け惜しみ垂れ流しながら逃げてったけど、負け惜しみほど愉快なものはないね。


さて、獣人ちゃんは大丈夫かな?


「ねえ君、大丈夫?」

「えっと、はい、大丈夫・・・なのです・・」

「たくやさん、この首輪服従の環っていう魔道具ですよ」

「魔道具?」

「はい、この首輪をつけられると、力を抑えられて飼い主の言う通りにしないと激痛が走る、ひどい魔道具なんです!」

「そうなんだ、ひっどいね」


王都ってもっと煌びやかな感じだと思ってたのに、なーんか闇が深いなあ。


可哀そうだし、首輪取ってやるか。


「ねえ、ちょっと動かないでね」

「え、はい・・・なのです・・・」

「たくやさん何を!」


剣を抜いて、首輪だけ斬るようにそーっと、ほい。


やっぱり、魔法でできてるからすぐ壊れる。


とは言っても、岩くらいなら簡単に斬れるんだけどね。


「ほら、君はもう自由だよ」

「あ、あ、ありがとうございますなのです!!!あなたはご主人様なのです!!!」

「す、すごいですたくやさん!!あの魔道具を壊すなんて!!!」


ま、そんなわけで、闇の深い王都で奴隷獣人の女の子を解放したって感じ。

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