63話 魔法が使えない俺と自称神・ミシア
教会の地下いる俺達。そこらへんに死体が転がってて、ちょっと先には源泉が広がり、自称神・ミシアがいたって感じ。
んでなに?理由が無いって?どういうこと?
「い、意味が分からなくないですか?何言ってるんですかこの人?」
「よく分からないのです」
「えーっと、この女の人は理由もないのに信者を増やしてたってこと?」
うちの女性部は頭にハテナを浮かばせてるよ。当り前じゃん、俺だって意味わからねえもん。
「うーん、一応魔王様への贈り物としてっていう表の理由はあるわ?でも、実際はそんなことどうでもいいの」
「魔王?お前配下か?」
「そうよ?あ、でも別に魔王様とそこまで深い関係でもないわよ?」
様つけてるのに、深い関係では無いってどういうことだ?さっきから勿体ぶって意味わからんぞ。
「だーかーらー、理由は無いってどういう事って聞いてんの!」
「まあ、挙げるならわたくしが気持ちいからかしら?」
「・・・なになに?なんて?気持ちいい?」
「そう、わたくしを崇拝する人間たちの光景を見てると、興奮するから。生きがいって感じ?」
えっと、こいつめちゃくちゃ言ってねえか?自分が気持ちよくなりたいから、自分を崇めさせて、殺すって?
あーやばいこの人。多分頭湧いてる人だな。
「あなたは、快楽のために人を殺めるんですか?」
「快楽というよりは、わたくしの事を崇めなかったから?魔力と生命力を搾り取ったから死んだだけ」
「だけって、君ちょっとやばい奴じゃない?」
アンジェとミュラが突っ込むけど、この神は気にも留めないでため息を漏らす始末。もうそろそろこいつやっちゃっていいかな?
「別に人間が死んだところでなに?魔力になるんだから良いでしょ?源泉に魔法を流して洗脳したから何?死ぬわけじゃないでしょ?」
「でもお前、宗教者選んで殺してたじゃん」
「魔王様に魔力上げないといけないから仕方なくね」
よし、こいつ殺そう。
「もう分かった。お前今から殺すからそこ動くなよ」
「あなたを許すわけにはいきません」
「悪即斬なのです!」
「悪いけど、私もちょっと胸糞悪いからやっちゃうね」
俺らが神に言うと、へらへら笑い始めたよ。なんだこいつ。
「悪いけどわたくしを殺せないわ。これだけ膨大な魔力があるんですもの。『ネオブレイン』」
殺せないとか、よくわからんことを言ってるけどさあ。よくそんな自信を・・・っぶね!!!
アンジェ、ニナ、ミュラが俺を攻撃してきたんだけど?
「おいみんな!何やってんの!?」
「ミシア様の為に」
「お前を」
「殺すのです」
あーなるほど?もう温泉使わなくても余裕で洗脳出来るってことね?オーケー把握したわ。
「あなたのお仲間はもう私のモノよ。どうあがいても無駄。仲間を傷つけられないでしょう?」
「あーそういうことする?自分の実力でかかって来いってのっと」
「強がりはよしなさい坊や。子供に何が・・・」
『剣舞・水鳥流牙』
全部みねうちだけど、とりあえず3人まとめて気絶させて終わりだね。
「で?次は?」
「・・・ふん、忘れたかしら?この町全員がわたくしの信者ってことをね。これから信者達がここに来るから、坊やをなぶり殺しに・・・」
「あのー、お前は戦わないの?ダサくない?その浮かんでる魔力飾りなの?俺それ壊していい?」
「・・・・・・・ああ、そう?じゃあ殺してあげるわね。私の手で!!!!!」
煽り耐性なさすぎじゃない?まあ、そっちの方が手っ取り早いし?あと話すのもう飽きたから、早く身体動かしたいのよ。
それにしても、凄い変化。今まで集めた魔力を吸収して、全体的に巨大な肉体なり、手足が異様に長くなって獣みたいな?
そして、髪が伸びて全部真っ白の体毛。細長い白い尻尾も生えて、顔はもう獣そのものだなあ。
「「この姿を見て、生きて帰れると思うな」」
「なるほどね、そんな見た目なら、誰にも見向きされないでしょ。神に代わってお前を裁いてやるよ」
「「黙れぇぇぇえええええ!!!!」」
歪に長くなった獣の如き手が、俺に向かって伸びてくる。




