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62話 魔法が使えない俺と教会突入

教会の中に入る俺達は、周りを警戒しながら廊下を進んでるところ。


やっぱ廊下は火が灯ってて明るめだね。気付かれないようにそっと歩かないと。


一応俺とニナは、周りの気配とかを察知できるから、もし遭遇しそうになっても気付かれる前にやっちまえばいいからね。


「静かですねえ。皆さん寝ているのでしょうか?」

「お休みの時間なのです!あと、周りに人の気配はないのですよ!」

「お祈りでもしてるのかな??」

「んー、まあ夜中に近いから寝てるのかもね。・・・あ、突き当たりに大きい扉あるよ」


廊下の突き当りにある大扉をゆっくり開けて目に入ってきたのは、めちゃくちゃ広い空間。


一番奥には大きいステンドグラスと巨大な女神っぽい石造があるね。


椅子がびっしり並べられてて、巨大な女神像のところにステージがある感じ。


あのステージで神?が何かしゃべるのかな?


「広いですね、しかも装飾が綺麗です」

「私あそこで結婚式やりたいかも!」

「あ!わたしもしたいです!結婚式!」


アンジェとフィラは俺の方をちらっと見てくるけど、しないからね?


ニナは何かを感じ取った感じで、鼻くんくんと動かしてるよ。


「ニナ、何かあった?」

「むーご主人様、あの石造あたりから温泉の匂いがするのです」

「温泉?・・・あ、教会は源泉に建てられたって言ってたっけ」


さっき男が言ってた事だね。でも、温泉なんてどこにもないしステージにとりあえず上がてみる?


ステージに上がってみたけど・・・あれ、この床って。


「たくやさん、どうかしましたか?」

「この床、多分開くよ」

「本当に?見た感じそんな感じしないけど」

「ここから匂ってくるのです!」


ここだけちょっと雰囲気が違うというか、感覚が違うというか・・・とりあえず床を触ってみたら・・・


ビンゴ!床が開いて地下への階段が出てきたね!


「隠し階段なのです!」

「結構暗いですね・・・『ライト』」

「おー明るい!アンジェやるねえ!」

「ありがとうアンジェ、階段を下りてみようよ」


◇◆◇


暗い階段を下りて、少し狭い廊下を歩いてるんだけど、奥の方から感じるよ。人の気配が。


「不気味ですねぇ」

「ちょっとした探検みたいでわくわくするよ!」

「・・・奥の方温泉の匂いが強いのです。あと人の匂いもするのです」


あ、そろそろ出口っぽいね。あそこに何があるのかな?


廊下を抜けて大きい空間に出たんだけど、硫黄臭がすごいな。


だって、目の前に広大な温泉湧き出てるんだもの。


こっから枝分かれさせてってるわけだな?


「たくやさん!足元!」

「ん?うえ!死体だらけじゃねえか!」

「ここ死臭がすごいのです・・・」

「うわー、これグロいね。白骨とかもあるし」


源泉の周りにかなりの死体が転がってる。見た感じ損傷は一切無さそうだね。


ただただ干からびてるっていうのかな?吸い取られたような感じ?


教会はやっぱりやべえ所だったみたいだな。


げろ以下の匂いがプンプンするぜ。


あと、源泉の上にめっちゃ明るい光の大玉があるけど、あれなんだ?


「おや?こんなところに侵入者?駄目ねえ入ってきちゃ」

「お前誰?」


源泉付近にいる女がこっちに気付いて話しかけてきたな。


髪は緑で露出が多めのドレスっぽいような服着てる女。あれ、こいつ石造の女じゃね?


「わたくし?わたくしは神・ミシア。この教会の祭られている神。もしかして、入信したいのかしら?」

「違いますよ。なんだんですか?この遺体の数は!」

「こいつ悪い奴なのです!」

「そうみたいだね!倒さないとダメかも!」


こいつが諸悪の根源みたいだな。ちゃちゃっとこいつを倒して終わらせようかな?


でも一応、動機とか聞いとくか。


「なあ、お前はなんで宗教作ったの?んで、この死体何?」

「・・・まあ教えてあげてもいいかしら。あなた達もここで天命になってもらうから」

「は?」


天命?何言ってんだこいつ?もうここから出れないみたいなニュアンスで言いやがって。


「ここにある天命した身体は魂が離脱して、この世界ではない別の世界で幸せに・・・」

「御託はいいから、さっさと本当の事言えよ。あと俺、他の奴みたいに操られないからな?」


俺の一言に一瞬真顔になった自称神おばさんは、再びニコッと笑い始めた。きっつ。


「作った理由?そんなものないわよ?」



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