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54話 魔法が使えない俺とドラオジ成敗!

おっさんとすれ違いざまに斬りつけて、背面から血しぶきと身体が倒れる音がしたことで、俺は勝ちを確信したね。


振り向くと思った通り、俺を睨みながら虫の息って感じ。結構身体脆いのね。


「俺の勝ちね?約束通り、里を貰うから」

「カハッ・・・貴様、その力・・・どれほど・・・ただものでは・・・」

「うーん、魔法の使えない一般剣士かな?」

「・・・ぬかせ、あぁ、わたしにもその力があれば・・・あるいは・・」


何かを言いかけたまま、おっさんは動かなくなってしまった。ご臨終かな。


ともかく、これで本当の平和が訪れたようだし、これで一件落着ってことで、閉廷!


さて、みんなのとこに戻るか・・・んぼ!!


「たくやくんたくやくんたくやくんたくやくん!!!!!!」

「なに!?ミュラ!まさか!さっきみたいなのはもう・・・むっ!」


無理やりミュラに押し倒され、身体は尻尾で自由を奪われて、そのまま口と口が重なる。


熱く、柔らかい唇を感じ取りながら、俺の閉じられた口に侵入してくるミュラの舌。


触手のように動き回るミュラの舌は、俺の無防備な舌に巻きつき、熱い感情がひきおこされ・・・


いや!舌入れてくんなよ!!こんなところで何してんだ!?


アンジェ、ニナ、サリスが俺の惨状を見て顔を赤ながらも、現状打破に努め始める。


「ちょっ!ミュラさん!たくやさんから離れてください!!」

「はわわ!!だめなのですよ!だめなのです!!」

「おいミュラ!!こ、こんな公衆の面前で何をしてるんだ!やめろぉ!!」


アンジェ達の言葉と、引き剥がそうとする力を無視し、ただただ本能に任せて俺の口内を侵食していく。


うわー、脳が痺れる・・・これ思ったより悪くないかも、じゃないわ!恥ずかしいわ!!


周りの目が!周りの目が!!!


周りの龍人族達は、戸惑いと呆れた目を向けながら、ため息を吐く。


俺、この村救ったのになんだこいつらは、感謝の心はないのかよ!


俺は、龍人族から冷たい目線を向けられながら、発情したミュラの凶行に従うのだった・・・


◇◆◇


「ありがとうたくや君、君は我々の英雄だ。感謝しても仕切れない」

「いいよ、これで里が平和になったってことでさ」


現在フォーとミュラ兄妹の家。茶の間?俺たちは呼ばれてくつろいでるところ。


なかなか趣のある家で、フォーと俺たちで


「それでは俺たちの示しがつかない。何か恩返しがしたいのだが」

「いいよ別に、龍眼玉貰いに来ただけだし」

「私の夫になるっていうのはどう?」

「ミュラ?ちょっとよく分かんない」


ミュラが横から口出したと思うと、意味のわからない言葉を口走るので、俺は内心ため息をついたよ。


「だめですよミュラさん!たくやさんはみんなのものなんですから!」

「ご主人様を分け合うのですー!!」

「たくやは分割すればいいからな!」

「お前ら本当に何言ってんの??」


アンジェ達もよく分からない戯言を出してくるし、話進まないからもう無視しようか。


「で、龍眼玉ってくれるの?」

「ふむ、まあ俺たちも別に必要なわけではないから、好きなだけ持ってってくれ」

「そもそも龍眼玉ってなに?」


当然の疑問をフォーに聞く俺。そりゃ、お使いで頼まれたけど、気になるものは気になるしね。


「簡単に言うと、このドラゴニス・マウンテンでごく少量取れる特殊な鉱石だな。俺たちもよく分からないんだこれが」

「へー、不思議なもんなんだなー」


こんなわけ分からんものが研究に必要なんて、世の中不思議だよなぁ。


フォーから龍眼玉を貰ったけど、見た目は握り拳二つ分の赤い玉で、ドラゴンの瞳みたいなのが刻まれてる。


「うわー綺麗ですねー!」

「赤くて強そうなのです!」

「まあ、私の部屋に飾ってあげてもいいな!」

「これ研究に使うんだからね?」


まあ、これで任務は果たしたし、これから王都に戻ろうかな。


ここに長居する必要もないし。


「たくやくん、今日は泊まるんだよね?これから里でパーティがあるんだけど!」


ミュラ?パーティ?泊まる?何?聞いてないけど・・・


「いいですねパーティ!たくやさん!パーティですよパーティ!」

「ぱーてぃってなんなのですか?」

「よかったー!私は王都にすぐ帰らなくて済むんだなー!」

「いや俺別に泊まるなんて・・・」


・・・でもまあ、みんな頑張ったし労いがあってもいいかも?うわっ、アンジェなに!?


「たくやさーん、ここでまだ一緒に居たいです」

「そんな強く腕組まなくても・・・痛い痛い!」

「たくやくーん!私の夫になってー!」

「いや!ならないっててててて!!!!引っ張るな!腕引っ張るな!」


なんだアンジェとミュラこいつら!なんで俺の腕を攻撃して・・・


「ご主人様ー、おんぶなのですー!」

「たくや、私はまだ帰りたくないんだ。ここに居させてくれ!居させてくれ!!!」


ニナは後ろから抱きついてきて、サリスは腰に手を回し泣き始める。


あー!!わかったって!今日泊まるって!!!









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