表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

51/144

50話 魔法が使えない俺と状況終了?

俺が、ガングニールの首を切断した事で、あいつのキラキラと輝く体が燃えて広がり、黒く灰に、チリになっていく。


うわー、なんかでかいキャンプファイヤーだね。上から見るか横から見るか迷うな。


うごっ!!?ミュラ!?


「ありがとう!たくや!!ありがとう!!」

「っつぅ、まあまあ、みんなのお陰だよ」

「たくやさん!!やっぱりたくやさんですね!」

「ご主人様がボコボコにしたのです!」


皆が俺にかけよって、喜びを分かち合うこの雰囲気、嫌いじゃないな。


あれ、サリスは?


「ふはーはっはっは!!!勝ったぞ!!私の方が上だぞ!!!参ったか!!!」


燃える灰に向かって勝利宣言をするサリスがいた。


えー・・・そんな死体蹴りしなくてよくない・・・?


もしかしたら、俺がサリスをコテンパンにしてから、プライドがズタズタになってたのかも知れない。


あの姿をそっと見守ってあげよう。


「そうだね、サリスのお陰だ。ありがとうな」

「お、お、お、おお!!そ、その通りだ!!!私に感謝しろ!!はは!ははは!!!」

「良かったですねサリスさん」

「汚名返上なのです!!」


サリスって普段褒められ慣れてないのか、結構タジタジになってる。こう見てみると、案外彼女は可愛いのかもしれない。


そんなことはさて置き、ガングニールが塵となり消滅したことで、里に進撃するドラゴンたちはまるで最初からいなかったかのように消え去り、何もない山道になってた。


すげー、さっきまで犇めいてたドラゴンがいなくなると、こんなにすっきりするんだなあ。


龍人族のみんなは各々、雄たけびを上げたり泣いたりしてるよ。


よかったね。


んま、これで里への危害は払拭された事だし、龍眼逆を貰って王都に・・・あれ?


「はぁはぁ」

「え、どうしたの?ミュラ」


俺に抱きついてるミュラの息がどんどん荒れてる。


そして、身体が熱くなって湯気出てるんだけど、こいつどうした?風邪?


「はぁはぁ、たくやくぅん、龍人族は強い男の子孫を残すんだよぉ。だからぁ、私の子を」

「何言ってんだお前!?やめろ!」


うへぇ!ミュラが変なスイッチ入ってやがる!やばいやばい!こいつシステム的に発情してるのか!?


「あぁ!だめだ!私もう!あぁ!!」

「マジでやめろ!うわっ!!尻尾を身体に巻き付けんな!!」


危ない本当に!目がやばい!!殺されるこれ!!


アンジェ!ニナ!サリス!!


「もーずるいですよ!私も混ざります!!」

「ニナも混ざるのですー!!」

「お、お前ら!!私を見ろ!私に注目しろぉお!!」

「たくやくん!たくやくん!たくやくん!!たくやくん!!!」


龍人族たちが勝利の雄たけびを上げている中、俺は絶叫を上げていた。


◇◆◇


里に戻った俺達を、里長の兄は勿論、他龍人の方々がお出迎えをしてくれた。いやー気持ちいいね。王様が城に返ってきたって気分ですごく気分がいいよ。


んで、兄が俺達に近づいて一礼をすると、顔を上げてにっこりと笑顔。


「君たち、本当にありがとう。俺達にとっての英雄だ。特にたくや君、君の活躍を聞いたよ、凄い人物じゃないか!」

「そんなことないよ。魔法使えないし、ちょっと剣がうまいだけだって」

「それでも、俺達の里は救われたんだ、本当にありがとう。感謝してもしきれない」


里長に感謝されるのって、めちゃくちゃ高揚感がすごいなあ。やっぱ、人助けって気持ちがいいぞい。


でも、兄はその後「うーん」と顎に手をついて考えるポーズ。どうしたのかしら?


「なんか考え事?」

「いや、なぜ急にこの里が狙われたのかが分からないんだ」

「うーん、ガングニールは龍人族をコマにしたいとか言ってたけど?」


まあそうだね、恐らくきっと多分、この世界の多数いる種族の中で、なんでここだけ?って兄っは言いたいんだろうね。


考えてもしょうがないと思うけど・・・ん?なんだこのおっさん。


「いやいや、本当にありがとう皆さん。今日はゆっくりしてってくれ。まさかドラゴンが急に現れるとは思わなかったがね」

「えっと、そうだね。ごめん誰?」

「ああ、私は里長の補佐だよ。フォーがまだ若いから、私がサポートしているだ」

「へー」


・・・こんなやついたっけ?って思ったけど、別にもう終わったことだし、特に何も・・・あれ?


「たくやさん、ズボンが光ってますよ?」

「わあ!!ゴールデンなのです!!」

「それって、前にクランが私達にくれた魔道具じゃないか?」


あーそんなもんあったな!勇者クランからお詫びのしるしに貰った、邪悪を見極める魔道具。


取り出してみると、すっげえ金ぴかに光ってて、おっさんに近づけてみると、より輝いてる。こいつか?


「この魔道具って、勇者から貰った悪い奴をあぶり出す魔道具なんだよね」

「・・・なんの冗談かな?」

「いや、おっさんに近づけたら光ってるじゃん。お前だろ?犯人」


おっさんは俺に追い詰められるや否や、急に不敵な笑みを浮かび始めた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ