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47話 魔法が使えない俺と魔王の配下のドラゴン

迫り来るドラゴンどもは龍人族に任せて、俺らは切り開いてくれた道を、ひたすら進んでくところ。


事あるごとに龍人族が俺らにひと声かけてくれるのは、やっぱ震えるね。


「頑張れよ」とか「勝てよ」とか「お前らごときが」とか「調子乗ってんじゃねえ」とか、色々と俺らを応援してくれる。


はぁ?


ちょいちょい倒し溢れて、里まで進んでくるドラゴンは俺らで倒すしかない。


「ニナは強いのですよー!」

「ニナさん、気をつけて下さい!『ライトニング・ブラスター!』」

「ははは!!邪魔だ邪魔だぁ!!エクスカリ・・・」

「言うなって、の!!!!」

「はいはーい!どいてどいてー!!」


迫り来るドラゴンをバタバタ倒しながら、どんどん前に進んでくのは気持ちいいね。無双してる気分だわ!最高だなぁ。


「どんだけいんだよこの数!やばすぎ!!」

「龍人族さんたち頑張ってくれてますけど!多いですね!!」

「ニナは楽しいのですよ!殴るのは楽しいのですよ!!」

「ニナ、その感情はやめようね」


意外と進んでってるのは、ミュラとサリスが龍人族を差し置いて進んでいる感じ。


「あー!!!気持ちいいい!!ドラゴン弱すぎ!!!私の剣に慄けゴラァぁあ!!」

「サリスー、飛ばしてたら後からバテるよー!ほいっと!」


いやー、俺たちの負担が減るから助かるけど、でも本命は魔王の配下なんだよなー。


大丈夫かサリス?


でも、なんだろう。ドラゴンが弱すぎる気がするんだよなぁ。


「見えてきました!そろそろ最後尾ですよ!!」

「おっけ!俺らもそのまま突き進むぞ!」

「うおー!!ボッコボコのバッコバコなのですよー!!!」




ついたー!ここが最後列かな・・・って、何人か龍人族が倒れてるな。


息はあるけど、戦える感じじゃないね。


んて、ひらけた所にいる一体の馬鹿でかいドラゴン?かな?


白い輝く胴体に、赤のラインが発光してる、割と細めの身体。うん、かっこよくてスマートだね。


そいつがこっちを見下しながら、他に足をつけて咆哮。


「こいつが魔王の配下か?」

「大きくて、綺麗な体のドラゴンですね」

「輝いてるのですよー!」

「おお!!!海であったやつに似てるが!関係ないな!!すぐに終わらせてやるぞ!!!」


俺らが好き勝手言ってる姿をみて、見下すドラゴンは喋り始める。ドラゴンってみんな喋るんだなぁ。


「なんだ?態々雑魚ドラゴンを押し除けて、俺に殺されに来たか?」

「当たり前だ!私の里を襲撃して!何が望みなんだ!!」

「望みだと??簡単だ。お前らの人体組織を魔改造して俺らのコマにする為だ!」

「なにを・・・!!!」


うわー、えげつねえ・・・。龍人族の身体を魔王軍団仕様にするってことでしょ?いやー、これは結構グロい案件なんじゃない?


ミュラも結構頭に来てるみたいだし、アンジェもニナも、勿論俺も相手を睨みつけて、腸煮えくり返ってるよね。


「ゲスめ!私はこの里を守り抜く!魔王の配下め!!覚悟しろよ!」

「ハハハ!!笑わせる!俺は魔王の配下、『ガングニール』!!貴様らまとめてぐおは!?!?!?」


話が終わていたいのに、金ぴかの大きな聖剣がガングニールの頭をぶっ叩いた。


あーあれってもしかして・・・サリスだね。あいつ、あのドラゴンの話を遮りやがったぞ。何してんの?あの窓際。


「サリスさあ。なんで話を最後まで聞かないの?俺に教えてよ」

「いやいや、話が長いだろ。とっとと倒した方がいいに決まっている」

「貴様!!俺が話しているときに攻撃をするとは、なんたるぼわはあ!!?」


次はニナが頭を蹴り始めたよ。本当に、なんで?


「ねえニナ?なんで蹴ったの?」

「アイツ悪い奴なのですし、早くボコしたいからなのです」

「サリスさん、ニナさん。話は最後まで聞きましょうね」


口より先に手が出るのは良くないね。とはいっても、イライラが多少なりとも軽減したから、2人には感謝かな?ミュラもそう感じてるみたい。


「2人ともありがとう、少しだけ楽になったよ」

「どういたしましてなのです!」

「感謝は、こいつを倒した後だぞ!!」

「そうですね、私達で守ります!」


一致団結したみたいだし、俺ら5人はガングニールを見上げて闘志をむき出しにする。士気が上がるのって大事だなあ。


「フン、どれだけ吠えようが俺には勝てん。貴様らまとめて貫いてくれるわ!!!」

「やられるのはおめーだけどな。んじゃ、行くぞ皆」


こういうことで、魔王配下と俺達の里を守る戦いが始まったって感じ。




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