41話魔法が使えない俺と勇者パーティ
うん?勇者パーティ?クラン?初めてきいたんだけど、なにそれ?
「あー、よろしく?俺はたくや。ごめん、勇者パーティってなんなのか分からないんだけど・・・」
「おいたくや!!知らないのか!?勇者パーティは、魔王討伐を目指す最強パーティだぞ!」
「あ、あれ!?サリスさん!?なんでこんなところに!?」
あぁ、クランとサリスは知り合いっぽいけど、サリスがここにいる事にさぞ驚いてるようだね。
へー、魔王討伐用のパーティがあるんなら、俺別に魔王倒さなくて良いかも知れないね。見た目爽やかで良いやつそうだし、頑張れって感じ?
アンジェとニナは、クランの女性陣とお互い挨拶してる感じかな。普通に好感触そうだしいいね。
「それより君たちはどうしてここに?」
「王都騎士ロビのお使いで、ドラゴニス・マウンテンに行くんだよ」
「ドラゴニス・マウンテンだって!?たくや君!魔法は強いのかな!?」
「たくやは魔法が使えないぞ!」
なんでサリスが言うんだろう?まあその通りだけどさ。
え、凄いクランの顔つきが変わって、めっちゃ心配そうな顔してるんだけど?
「たくや君、やめとけ。あそこはドラゴンが多数生息して危険だ!君は帰ったほうがいい!」
「え、なんで?まあ魔法使えないけど別に大丈夫なんだけど・・・」
「そんなわけないだろう!!魔法が使えないのに、そんな危険を犯す必要はない!!仲間の命だって無駄にしたくないだろう!?」
は?何この人。頭だから突っぱねて、人の言う事聞かないじゃん。心配して言ってる感じはあるけど、なーんか鼻に着くんだよなぁ。
「いや、一応俺ら冒険者だし、そな辺は・・・」
「何を言っているんだ!魔法が使えない冒険者なんて、初めて聞いたぞ!前を張るんじゃあない!そうだ!俺たちが代わりにその任務を・・・」
「やめろって!心配してくれてるのは分かったから!全然俺らは大丈夫だって!」
あー、正直腹立ってきた。親切心が過ぎると相手を不快にさせるんだなって、今分かったわ。
「僕らなら大丈夫だ。君は戻るんだ。仲間を危険に晒したくないんだ」
「そうですね。クランなら大丈夫です」
「そーそー!クランは勇者で最強だからね!」
クラン他2名の女子もこっちに楯突いてくる。もー、邪魔だなぁ。なんだこいつもー!
「いや、本当に!大丈夫だって!俺強いし」
「魔法が使えないのに、強いはおかしくないか?」
「た、たくやさんは本当な強いですよ!!やめてください!!」
「ご主人様は最強なのです!!!」
「んま、私が認めたやつだから、平気ではあるな!!私ほどではないが!!!」
「サリスお前やっちまうぞ?」
アンジェとニナもこう言ってくれてんのに、クランはひとっつも納得しないし、どーすりゃいいのよ。
そしたら、クランの修道服女が一言
「それでは、クランがたくやさんを試して差し上げては?」
「あー!そうだね!腕試ししてあげなよ!」
うお、うっざ!!なーにが『してあげる』だよ、結構頭きたぞ俺。
「ふむ・・・僕は不要な争いは好まないんだが、引かないようであれば、少し痛い目を見てもらって、納得させるしかないね」
「あーはいはい、まーたこの展開ね。いいよ、やろうかそしたら」
「全く、たくやは喧嘩っ早いなぁ」
「あ、これ終わったら次お前な?」
ってことで、ありがたい事に、勇者様と腕試しさせてもらえる事になったと。




