33話 魔法が使えない俺とソモロンダンジョン
はい、人助けと言うことでソモロンダンジョンにやってきましたよと。
サリスは業務のせいで、缶詰状態だから来れなかったね。どんまい。
んで、ダンジョンの前に来たけど、なんて言うか洞窟?っていうの?中は結構整備されてる感じだし、人工的って雰囲気もある。
結論よくわからん。まあ、この中にゴブリンだのなんだのがうじゃうじゃいて、それに立ち向かう初心者達ってことね。
なんで初心者がこんなとこに来てるのかは、正直知らん。
「たくやさん、ダンジョンって暗くて不気味ですねぇ」
「お化けが出そうで怖いのです・・・」
「まあまあ、街でいい感じのカンテラ買ったから、割と明るいでしょ」
そんなにくっつかれたら歩きにくいし、守りにくいよ?
俺自体は別に、明かりがなくても周りの気やら気配やら、何があるかなんとなく分かるからいらないんだけどね。
んじゃー、初心者さん達と合流しにいきましょー!
◇◆◇
ダンジョン歩いて20分くらいかな?パーティはどこかなぁ?とりあえず、結構迷路っぽく道が分かれてたりするから、行き止まりにつかないようにしないとね。
それにしたって暗いなぁ。カンテラで明るくはあるけど、奥はもう見えないし。
しかも、人骨転がってない?
「たくやさん、道あってますでしょうか?-」
「大丈夫だと思うよ?気配とか行き止まりに注意しながら進んでるし」
「ニナも匂い嗅いでますですけど、人っぽい臭いはしないのです。嫌な匂いはしますですけど・・・」
「嫌な匂いって?」
「わからないのです。でも嫌な臭いなのです」
嫌な匂いってゴブリンとかなってことかな?
むーん、もっと奥まで進んでるって事なのかなぁ?今んとこゴブリン?見えないしなー。
「とりあえずもっと進んでみて・・・あっ、ちょっと待って!前から気配感じる!」
「ニナも臭ってきてますです!」
「え!ゴブリンですか?人ですか?」
この感じ、2人と周りに何体かいる感じだな・・・囲われてるかも!あそこら辺明るくなってる!
「危ないかも!急ぐぞ!」
「ハイなのです!」
「分かりました!」
俺とニナは平気だけど、アンジェはちょっと明かりがついてても走りにくそうだな、ちょっとペース考えながら走ってと。
あ、あれかな?
「や・・・やめろ・・・」
「ぐ、こいつ・・・」
やっぱり、遠くで緑っぽいやつの群れの中に、男2人が囲われてる!助けないとやばいな!
「アンジェ!正面に魔法!俺とニナで助ける!」
「ハイなのです!」
「分かりました!『炎沸り、明光散らせ!フレイムブラスト!』」
炎で明るい!火の玉が数発、敵に向かってるな!!見やすいし、小さめだしナイスだ!
カンテラをアンジェに渡して、『縮地』使って速攻、道をかき分けるように斬り刻むと。んで、ニナが後から周りのやつらを蹴り殺してくっと。
まーじで緑のちっさい鼻長おっさん大群だなぁ、気持ちわりぃ・・・
「君ら大丈夫?」
「あ、あなた達は・・・?」
「ギルドの依頼で助けに来た!もう安全だから!」
男2人頭から血流して、所々傷があんなぁ。普通に可哀想。
「あ、仲間が!女が1人、ゴブリンに連れ去られたんだ!助けてくれ!」
「マジで!?やばいだろそれ!」
「俺たちがしっかりしてれば・・・奇襲にあって・・・」
殺してもどんどん湧いてきやがるぞ!クソキモいんだけど!
さっきまで気配なかったのに、ここら辺で待ち伏せしてたってことかよ!
「たくやさん!助けに行ってください!私とニナさんにここは任せてください!」
「ニナ強いので任せるのですー!」
「わかった!気をつけてよ!」
「仲間を頼む・・・!」
「すまねぇ・・・」
一刻を争うだろ、連れ去られたって事は、もしかしたらゴブリンにヤられる可能性あるからな!
感覚を強化して、猛スピードだ!




