26話 魔法が使えない俺とフィラのお願い
この押し倒してきた女、逆に馬乗りにしたら怖がって帰るか?
「・・・ふふ、冗談ですよ。半分は」
「半分かよ、じゃあ離れてくれる?」
「このまま話します。私からお願いがあります。」
「この状態でお願いされるのって、なんか嫌なんだけど」
対して親しく無いのに押し倒してくる女のお願いを聞くって、怪しくて逆に無理なんだけど・・・
「助けて欲しいのです。わたくしのお母様を、あなたの力で」
「助かる?どういうこと?」
「わたくしの母は、病にはしていて寝たきりの状態になってます」
「医者に頼めばいいんじゃない?」
「出来ません。医者では治せないのです。魔王の呪いによって、目が覚めないのです。あなたには魔法を無効化する力があると聞きました、お願いです」
この女を見た感じ、嘘じゃ無いっぽいな。
俺の力で治せるかは分からないけど、まあそんな大した事じゃなさそうだし、この状態は嫌だけど助かるか。
人助けは気持ちいいからね。
「はぁ、分かったよ。できるか分からないけど、ダメ元だよ?あと、早く離れて」
「ありがとうございます。それでは後ほど詳細を・・・」
フィラが離れようとしたら、扉がバンって開いた。もしやあいつらか?
「た、た、たくやさん!!!女性を連れ込んで!どどどどういう事ですか!?!?」
「ご主人様が女の人と!はわわわ!!頭がパーンになるのです!」
「きき貴様!騎士団長に何をしているのだ!!!」
「いや、なんでそうなるの?見たらわかるだろこの状況」
「たくや!!貴様の命ここで・・・」
ん?3人の動きが止まったけど、どういう事?
だるまさんが転んだみたいに、ずっと固まってるけど、なんだ??
「はぁ、全く邪魔者が来てしまいました。わたくしは失礼しますね。で詳細は明日話します」
「いやいや、どういう・・・」俺の話を聞かないままベッドから降りて、固まってるサリスの剣を奪い、部屋の出口まであるかフィラ。
なにがどう?
「あなたには効かないのですね、私の魔法が。それでは明日また会いましょう?」
ウィンクした瞬間に、一斉に動き出すみんな。
「たくやさん!どういう!!・・・あれ?いない・・・」
「き、消えたのです!!お化けなのです!!」
「は、え!私の剣が!!聖剣が!!!・・・あ、団長!!!!!!!」
多分だけど、あのフィラってやつ『時間停止』できるっぽいな。
◇◆◇
「団長何故私は行けないのですか!?!?」
「あなたにはわたくしがいない間、代わりに仕事をしてもらいます」
「良かったじゃん窓際族じゃなくて、待ち望んだ仕事だぞ」
「サリスさん頑張ってください!」
「ファイトなのです!!」
「ししししししょうがないな!団長の代わりに『副団長』の私が仕事をしてやろうというのだからな!!」
ってその気になったサリスは放っておいてと、そのフィラの母親?を助けるべく俺達は、フィラの故郷『セブンズサイド』に向かうって感じね?
嫌になっちゃうよ。




