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19話 魔法が使えない俺とグランドブルー

現在早朝、俺達は馬車に揺られて海に向かっている。


あ、勿論遊びに行くんじゃなくて、『クラーケン』を倒しにね?


英雄パーティが苦戦したクラーケンだ、かなり強いに決まってるでしょ。おお、わくわくが止まらねえぜ。


「『グランドブルー』ってどんな場所なんでしょうね?」

「grandなblueなのです!」

「観光客が多く、漁業が盛んな場所だな。だが、海だからって気を緩めるんじゃないぞ?クラーケンがどんな魔物なのかも分からないんだからな!私も、気を引き締めなければな」

「お前が言うな、水着きやがって」


俺以外、気付けば馬車の中で水着になる女性陣3人をみて、すっごい興奮する!ってよりも、えー・・・って困惑の方が勝ってる俺がいる。


いや確かにさ、水着ってほぼ下着みたいなもんだし、きめ細かい肌が見えて素晴らしいし、興奮しないわけじゃないよ?でもさ、こんな馬車で準備することないでしょ・・・


でも、普段見れない胸太もも尻が見えるのは正直アリ・・・なんだけどなぁ。


ほぼ裸みたいなもんだしね。


「こ、これは、装備を軽量化して、いつでも戦えるように万全な状態になっているだけだ!寧ろお前が準備を怠ってるぞ!!」

「サリスさんの水着可愛いですね~」

「あ、ありがとう!これは王都の割高なショップで・・・」

「アンジェさんの水着も素敵なのです!」

「ありがとうございます!ニナちゃんもすごい似合ってますよ!」

「ああ!これならどんな場面でも対応できるな!」

「はわわ!う、嬉しいのです!」


やっぱり、任務の事こいつら忘れてるよな。海で遊ぶのがメインになってるし・・・


「たくやさん・・・そのどうでしょうか・・?」

「ご主人様にも見て欲しいのです」

「まあ、私が似合っているのは当たり前のことだけどな!」

「あーうん、みんなめっちゃ似合ってるし、すごい可愛いと思う。眩しくて見つめられないよ」


「キャー」とか言ってるけど、一応お世辞だからね?いや全部嘘ってわけじゃないけど。


・・・あほらし、寝よ。


◇◆◇


『グランドブルー』に到着した俺ら。


海ってすげえなあ、水平線っていうの?が横にずっと見えてて、海の青が反射してすげー神秘的だし潮風の匂いが、俺の心を震わせるね。


ここら辺に住んで、釣りとかしてたいかもって思うくらい海の魔力は恐ろしいなあって感じ。


「『クラーケン』はどこにいるの?」

「ああ、あいつは夜になると現れ、漁船を襲い、しかも陸にまで上がってくるんだ」

「なるほど、ということは昼間には現れないってこと?」

「俺は昼間、ここで海の家をやっているが、今まで見たことないな。だが、クラーケンのせいで客足が減って大赤字さ。王都の騎士も、並みの冒険者もあいつには近づかないから、お前さんらが来てくれて助かったよ」


俺はとりあえずどんな状況か、海にいる適当なおっさんに話しかけたんだけど、現状は災害レベルまで危険って感じでもないみたいだね。


後は夜になるまで待つか・・・って感じなんだけど・・・はぁ。


「おら!!私のスーパーウルトラビッグバンサーブを喰らえ!!!!」

「ま、負けませんよー」

「は!はわわ!ボールが早いのです!」

「どうだ!これが副団長の力・・・なに!?私のサーブを!!」

「目は良いんです!こっちのターンですよー!」

「アンジェさんもすごいのです!!」


何で俺だけ仕事して、彼女たちは遊んでいるんだろう。


海キレイだし、人がいないから過ごしやすそうだな―って思うんだけど、それはおまけくらいで、目的は討伐任務なんだからって、これ俺がおかしいの?


「たくやさん!こっちでボール遊びしましょうよー!」

「楽しいですよー!!」

「こい!!お前の性根を叩きなおしてやる!!くらえ!!」

「玉飛ばしてくんな!・・・わかった行くよ!!」


クラーケンは夜から出てくるらしいし、今はスタミナを使わない程度に時間を潰すかな。


「ほら行くぞー!ぬん!!!!!!」

「こ、こいつ!!カーブを使い慣れてるぞ!!やるなたくや君!!」

「ご主人様の球がぐにゃぐにゃ曲がるのです!!!」

「でも、サリスさんも喰らいついて・・・っ!これは!!」

「魔法禁止なんて誰も言ってないだろう?くらえ!!サンシャインライトニングスマッシュ!!!」

「魔法効かねえっつーの。おら」

「ばかな!!そして速っ!!!」

「たくやさんの球がすごい速度で!!」

「ご主人様速すぎです!!!」

「ま、負けられない!!この!!!」


サリスの手がスカる。


あ、球がサリスの胸に当たって・・・揺れて・・・視線が外せなくて・・・


ボールが俺の顔に・・・


「たくや君!!!その・・・すまん!」

「だ、大丈夫ですか!?」

「ご主人様!しっかりなのです!!」


・・・意識が遠のく中、俺は思った。


なにこれ?



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