18話 魔法が使えない俺と正式に仲間になったサリス、あとフィラ
国王の命令で、俺達は海『グランドブルー』に行って『クラーケン』を倒すことになった。
明日の朝出発ってことで、今日は王様のご厚意で城に泊まらせてもらうことになって、今めちゃくちゃでかい天蓋付きベッドの上で寝ようとしてるところ。
相変わらず、アンジェとニナはくっついてて、寝づらい。
「ねえ、自分の部屋で寝なくて大丈夫?」
「私はたくやさんと一緒に寝る時が一番落ち着くんです。おかまいなく」
「ご主人様と眠れて幸せなのです」
「そっかーじゃあしょうがないね」
明日は海まで馬車を出してくれるらしくて、出発が決行早いってことで、俺早く寝たいんだけど、これも試練だね。
2人はもう寝息立ててるし、俺も頑張って寝ようか・・・
「おい!!明日の任務のために早めに寝るんだぞってお前らどういうことだ!!!!!!!」
「いや、勝手に入ってくるなりなんなのさ?」
ドアを強く開けてサリスの女騎士が部屋に入ってきた。ってマジで何しに来たの?
あ、赤髪女騎士のパジャマってクマさんのパジャマなんだ、へー。
「私は、明日が朝早いから、お前たちが早く寝ているかどうか確認しに来ただけだ!!」
「え、大きなお世話なんだけど・・・2人寝てるから静かにしてよ」
「あ、すまない。で、だ。ちょっとたくや君に話が・・・」
「俺に?何?」
「君のパーティに入れてくれないか?」
「・・・え、サリスって副団長でしょ?副業とか駄目じゃない?てか、金目的でしょ」
「い、い、いやち、違う!断じて違う!!お前のように強くなりたい為だ・・・為だ!!断じて!金じゃあない!!そして、副業は大丈夫だ!」
「嘘やん」
副業オーケーとか言って、副団長なんだったら絶対忙しいでしょ。
「フフフ、大丈夫ですよ。ギルドに加入しても」
「え、誰・・・?」
「だ、団長!何やってるんですか!」
この人が団長?騎士というか天使みたいな恰好してるなあ。ピンク髪に服装からタイツまで全部白。
そもそも、寝る時になって来客やめてほしいんだけど・・・
「あ、私は王都騎士団団長のフィラです。あなた達の活躍を聞いて顔を見に来ました。特にあなた、たくやさんには目を見張るものがありますね」
「あーえーっと、どうも?」
「そんなことより団長!もうこんな時間ですよ!早く部屋に戻った方が!」
「お前が言うなよ」
「たくやさん?団長としてお願いがあります。この子をパーティに入れて差し上げてくれませんか?サリスちゃんは今発展途上です。あなたについていけば、必ず強くなれると思ってます」
「でも、副団長としての仕事があるんじゃ・・・」
「大丈夫です、この子ポンコツなので仕事なんて与えてませんから」
「ちょ!団長!誤解を招くようなことは!」
へー、そうなんだ。この女騎士って偉ぶってる割に、意外と窓際族なんだね。ちょっと泣けてきた。
まあ、戦力が増えることに越したことはないか、金をとられるのは少し癪に障るけど、加えてやるか。
「わかった。いいよ、仲間になっても」
「ほ、本当か!・・・コホン、感謝する。これからよろしく頼む」
「サリスちゃん?お礼の仕方がなってませんよ?ほらいっちゃえ」
あ、サリスがフィラに押されて俺のところに飛んでくる。
「だんちょ!むご!!」
「いや!胸押し当ててくんな!ってちょやわらか・・・」
「この変態!!!私の胸に顔を埋めるな!!」
「フフフ、仲良しですね~」
「た、たくやさん!?!?この状況は!?!?」
「い、意味が分からないのです!!!!」
ってわけで、女騎士のサリスが正式に仲間になりましたよ。




