17話 魔法が使えない俺と国王からの任務
サリスの連絡と俺たちの活躍で、見事奴隷商人は全員監獄送りになって、俺たちはこれから城に行って表彰されるらしいよ?いやー人助けって気持ちいいね。
ニナの村はあいつらにやられたって言ってたから、もう脅かす奴らいないし戻らないの?って聞いたら「ご主人様といたいのです!」だって。
それにしても城って初めて見るけどさ、外はでっかいし中は綺麗なんだね。それに広い!
赤い絨毯とか金の手摺りとか、部屋がいっぱいあるとか、俺との生活水準が違い過ぎてずっとここに居られそうだよ。寧ろ住みたいね!
で、この広い廊下やら何やらを抜けて、今俺たちがいるのは謁見の間っていうの?周りに甲冑の騎士が沢山俺らを囲ってて、すごい息がしづらいや。
「お、王様って初めて見ます!どんな人なんでしょう!」
「ううう!ニナすごい緊張するのです!!」
「そ、そそそそそんな緊張することはない!わわわわ私は騎士団に入ってるから、ななな何回も見てるがな!!!」
「いや、サリスが一番緊張してない?」
無駄にぼーっと待ってると、超高級な椅子の横の入り口から、王様?女王様?が出てきた。このばあちゃんが王様ってこと?へー、優しそうじゃん。
「よく来ました。私はこの国の王カバネです。お見知りおきを」
「カバネ?カバネって英雄パーティの?」
「お、おおおおい!!!!おおお王の前でずずずず図がたたた高いぞ!たくやくん!!!」
「いや落ち着いてよ」
「王様優しそうな方ですね~」
「ニナお友達になりたいのです!!」
「フフ、ありがとう。そう、私は魔導大戦の時のパーティメンバーよ。そして、この国を治めています。今回の一件見事でしたね。国の代表として感謝します」
王?女王?のカバネは俺達に頭を下げてきた。あー偉い人に頭を下げられるってすっごい気分が良いもんなんだなあ。
「そそそそそそんな、頭をおあげげげください!!!」
「ねえ、それもういいよ」
「王様に感謝されちゃいましたよ~」
「ニナ!一生の思い出なのです!!」
「あなたたちのお陰で、奴隷の件にはケリが付きました。本当なら私が直接出向きたかったんですけど、しがらみが酷くて」
「王様ってポジション的に色々とあったんだね」
「多忙な方だからな、一個の事案にリソースは割けないんだ」
「私達何かもらえるんでしょうか?」
「お、お金欲しいのです!」
俺とサリスはともかくとして、この2人ってこんなにIQ低かったっけ?自重してほしいんだけど・・・
「あなた方の功績を称え、報酬として金1000万ダラを贈呈しますよ」
「い、1000万⁉⁉そんなに⁉⁉」
「え、え、え、え、え、!!!たたたたくやさん、私もう死んでしまいそうです!!!」
「1000万ってお金なのですか?」
「お、おい!1000万だと!私の分もあるんだよな!?私は仲間だよな!?」
「え、サリスはギルドはいってないじゃん」
「はいる!入る!!!だから!!!金!!私の分も!!」
「えー・・・王都騎士副団長でしょ・・・?」
この副団長俺に土下座してきたんだけど、この人ついてきただけで別に仲間じゃないんだよなあ・・・そして、アンジェは興奮して飛び回ってるし、ニナはお金の計算できないから頭ショートしてるし、俺この人たち心配になってきたよ。
「そんなことで、あなた達に私から任務を与えます」
「任務なのですか?」
「一体なんでしょうね?」
「知らん!黙って聞け貴様ら!」
「え、サリス?殴るよ?」
この女騎士、土下座したり俺らを注意したり、一体なんなんだろう?この人にお金絶対上げないようにしよっと。
「東の海『グランドブルー』で、凶悪な魔物が復活したとのことです」
「魔物が復活ですか?どんな魔物なのでしょう?」
「海言ったことないのです!!やったーなのです!!」
「ま、まさかあの魔物が・・・?」
「サリス知ってるの?」
「言ってみただけだ」
「あーなるほどね?あんまり人の事舐めんなよ?」
しかし、『グランドブルー』の凶悪な魔物かー、ちょっと、というよりかなり気になるなぁ。強い奴と戦えるって思うとすごい興奮する身体になってるよ俺。
しかも海?俺見たことないから行ってみたかったんだよなー。
「その魔物の名前は『クラーケン』かつて私達のパーティが戦ってギリギリ勝てた、そのくらい強い魔物です。気を抜かないでくださいね」
「なるほど、それ込みで1000万ってことか」
「つ、強そうですよたくやさん!」
「ニナちょっとだけ怖いのです!」
「お前ら!しっかり勤めを果たしに行くんだぞ!」
「お前も行くんだぞ?」
「・・・・いや、私は・・・」
「頼りにしていますよ、サリス副団長」
「・・・は、はいぃ、おまかせくださぃ」
ってことで、俺たちはこれから海に行くことになったとさ。




