表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

152/155

151話 魔法が使えない俺と目覚め

んー、どこ、ここ?


・・・空中?海中?


前後上下左右周囲全部が青だなあ。


えーっと、俺どうなったんだっけ?あんま覚えてないなあ。


とりあえず今、宙に浮いてることだけは分かるね。


んー、どうしよう、なんもできない。


・・・ん、ちょい待ち。奥の方がなんか光ってない?


光の球みたいな?


どんどん俺の方に近づいてきて・・・


俺の中に光が入ってきて?あっつ!!!


血管を巡る度に熱さが都度伝わってきて、どんどん体の中に溶け込んでくような・・・?


うん、熱さも引いてきた。寧ろ心地いいくらいだね。


でも、これって結局なんなんだ?


◇◆◇


目を開けたら、知らない天井。


さっきのは夢だったのかな?あんまり覚えてないけど。


身体が熱かったってことくらいしか、記憶にねえわ。


それにしてもここって・・・。


ん?いや見たことあるぞ?この天井。


ここ城の中の俺が止まったことある天井だな?


っとなると、俺はいつの間にか王都に戻ってきたんだね。


しっかし、なんでこうなったんだったかなあ。


確か、王都に帰還する直前に意識が無くなって、かな。


今までこんなことなんて一度もなかったのに、どういうことだろう。


んま、考えても仕方ないか。


ギィィィィ


おっと、戸が開いたな。誰か入ってきたみたいだね。


「・・・あ!たくやさん!大丈夫ですか!体は無事ですか!?!?」

「ごー主人さまー!!心配したのです!!!」

「たくや君!!よかった!目が覚めた!!!」

「あなた様!!!ああ、意識が戻られて・・・!!」


わあ、アンジェ、ニナ、ミュラ、ミシアが一斉に入り口から押し寄せてきて、駆け足でこっち来たなあ。


皆めちゃくちゃ心配そうな顔して俺の事見てるから、ちょっと悪いことした気持ちになるね。


「ごめん、心配かけたみたいだね」

「ほんとですよ!突然倒れて、3日間寝たきりだったんですから!」


3日?マジで!?


一晩くらいの感覚だったけど、まさかこんな時間が経てるなんて思わなかった。


「え、そんな寝てたんだ・・・。誰がここまで連れてきてくれたの?」

「あの勇者ですよ。わたくしずっと王都の入り口で待ってて、そしたら勇者におぶられたあなた様の姿が見えて・・・ああ!今思い出してもあの時の恐怖心たるや!」

「ミシアずっとその話してるよね」

「うるさいわよミュラ」


ふむ、ミュラとサリスが喧嘩し始めちゃった。


別にそんな目くじら立てるほどでもないと思うんだけどなあ。


◇◆◇


クランたちは既に、旅に出たらしい。


俺に対して「次は僕が助ける」との言伝を預かったみたいだけど、別に気にしなくてていいのにね。


俺が起きてから暫くして、国王からの招集を受けたんで、国王の謁見の間に行くことになった。


相変わらずのだだっ広い豪華な広間に椅子がぽつんと一個。そして、それに座するカバネのバーさん。


横には、邪龍ヴォルゼアスって名前の少女。


出会った時は白のワンピースで出現したけど、今は貴族っぽい煌びやかな衣装に身を包んでいる。


「似合うじゃん?」

「フム、この身体といい、召し物と言い、動きづらくてたまらないわ」


なんで邪龍が人間の姿になってるのかは、マジで理解できないけど、そういうもんだって思っておくか。


「国王様、何の要件でここへ?」

「まずは、今回の件ありがとうございました。皆様に集まって頂いたのは、一つ。冒険者ランクについてです」

「冒険者ランク?」


そんなのあったなそういえば。


俺らは来年くらいじゃないと、ランクを与えてもらえないみたいな話だったよな?


「今回の功績を讃え、あなた方にはSS級冒険者のランクを贈呈します」

「え、SS級ですか!?」

「それは凄いのですか?」

「うーん、私もよく分かんない」

「SS級は冒険者界のトップ。勇者パーティ、並びに英雄パーティと同じ地位よ」


国王の言葉に疑問を持つアンジェ達に対して、冷静に応答をするギルド職員のミシア。


どうやら俺達はSSランクになったらしい。まあ、メリットは正直分からないんだけどね。


まあ、貰えるもんは貰っとくか。


「えーっと?ありがたく頂戴するけど、そんな簡単に上げていいもんなの?」

「寧ろ足りないくらいです。本来ならば、一生不自由のない生活を送っていただくくらいの、特別待遇を差し上げたいくらいです」


一生不自由のない生活ねえ。


正直なところ、そんなもんいらないんだよなあ。


なんか、そんな生活続けてたら自分が腐っちゃいそうだしね。


俺はとりあえず、魔王討伐出来れば十分かも。


俺の事が何か、分かるかもしれないからさ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ