表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

140/154

139話 魔法が使えない俺と邪龍の能力

師匠との会話を終えた俺達は、次の計画について話すところだね。


ほんと、丸裸にされたレベルで恥ずかしかったんだけど?師匠の抱きつき癖と言い、話好きといい、もうちょっと労わってほしいね。


「とりあえず邪龍追わない?被害が出るかもしれないし」

「まあ、今の戦闘で疲労してるわけだし、今日はゆっくりしようか」

「ゆっくりで大丈夫なの?」

「そんな疲れた状態で戦闘しても、いい結果にならないと思うよ?まずは体力を回復しないと」


師匠の言葉にも一理ある。焦る気持ちもあるけど、まずは少し休息を挟まないと、パフォーマンス的に厳しい気がするし。


それに、師匠の魔力感知なら、たとえ世界の裏側に行ったとしても、逃げられることはできないだろうしね。


「それに、今回の任務で重要なのはたくやだしねー」

「たくやさんですか?」

「どういうことですか?ランベルム様」


アンジェとサリスが首を傾げて師匠に問うと、いつものニヤついた顔を崩さずに答える。


「今回の任務は、カバネから直接聞いてるでしょう?あの剣には特殊な能力があってねー。それは『魔力吸収』。邪龍の魔力を抑える目的で作られたオーパーツみたいな技術。それに加えて、あの邪龍独自の能力『魔法障壁』。今はまだ未完成品の身体だからダメージが通るけど、完全体になった時、あらゆる物理攻撃が無効化される」

「え、あれよりさらに強くなるってことぉ??」

「考えられないのです!」


ミュラとニナを始め、目を丸くする一同。


つまりだ。あの邪龍が本当の姿になった時、魔法も物理も効かない無敵の魔物になるってことだね。


いや、最強過ぎない??


「そーいうこと。封印の剣の能力と邪龍の能力、二つの特性を併せ持った文字通りの化け物になるって事だね。そうなったら、私でも倒すのは無理」

「でも、俺ならできるってことが言いたいの?」

「話が早いなーたくやはー!結局のところ、邪龍の能力は全て魔法の力によるもの。たくやが持ってる『魔法を殺す能力』だけが、唯一の対抗策ってわけー」


だから、国王は俺達に直接、剣の破壊を頼んだってことか。そして、剣を破壊することで、魔法を使って戦うことが出来る。


じゃあ、俺次第でこの戦いの明暗が分かれるってことかぁ。プレッシャーがやべー!


師匠は俺の頭にポンと手を乗せて、微笑みかけてくる。


「ま、たくやなら大丈夫でしょ?なんたって、私唯一の弟子なんだからさ」

「師匠、こっぱずかしいからやめてよ」

「もー!照れるなってー!!かわいいなぁ!!」


髪を乱暴にかき回さないで欲しいなあ。


でも、師匠に頼られるってのは、案外悪くもない感じだなぁ。


「とりあえず、ここで少し休息ですね。たくやさんの話もっと聞きたいですし!」

「ニナも聞くのですー!」

「たくや君の人生を聞かないとねー!」

「たくやの強さの秘密が分かるかもしてないな!!」


アンジェ達は、邪龍よりも俺の羞恥話に花を咲かせたいのだろうか。これが本当に分からない。


・・・そういえば、カーシャとキアラが黙ったままだな?どうしたんだろ?


「ねえ、2人ともどうしたの?」

「・・・」


んー、クランの身体の事を心配してる感じかな?まあ、分からなくもないけどさ。


ん、師匠がこっち向いたな?


「どうしたんだい?勇者君が気になる?大丈夫、剣を破壊すればきっと助かると思うよ?多分ね」

「・・・ありがとう、ございます」


カーシャがどうも歯切れ悪そうに答えてるし、キアラは黙ったままだし。どうやら、クランの事だけじゃないみたいだね。


「もしかして、さっきの事気にしてる?」

「・・・っ!」


あーやっぱり?別にそんな気にしなくていいのに。


「別に気にしなくていいでしょ。運が悪かったってことで」

「・・・慰めなくていいわよ。結果として、私が状況を悪化させたんだし、クランもあんな怪物に・・・」


どうやら相当根深いらしい。そんな事考えたって、しょうがないと思うけどなあ。


「キアラちゃん、そんなに自分を責めないでください。あの場面で皆さんが助かったわけですし」

「やめて、私が全部悪いの」


俺嫌なんだよなー、こうやって自責を続けるの。そんなことしたってなんも解決しないじゃん?


かといって、追及もできないし、 慰めてもどうにもならないし、難しいんだよなあ。


さて、キアラを復活させるのには手間がかかりそうだね。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ