138話 魔法が使えない俺と師匠
て事で、邪龍が去って、皆んなが集合したところ。
突如現れた師匠に困惑する俺らと、ずっと俺の頭に両胸の肉の塊を埋めてニコニコしてる美人年増。
正直辛い。
普段ならアンジェ達が何かリアクションをしてくる事が多いのに、なまじ相手が英雄かつ最強の剣士の肩書きに加え、俺の師匠ってことで、あんまり強いことを言えないんだろうね。
寧ろ言って欲しいんだけど・・・
「師匠、なんでここ来たの?」
「えー?たくやに会いたかったからー!」
うぜー!そう言うこと聞いてんじゃないんだけどなぁ!!
「ま、冗談は置いといて!何個か理由はあるんだけど、カバネに言われたからかなー?」
「こ、国王にですか?」
「そうそう、私ら超仲良しだから、頼まれたら断れないのよー」
アンジェの驚く顔に、ニヘラっとした顔で答える師匠。
え、初めて知ったんだけど。
そう言うこと弟子に言わないの?
「カバネも色々と大変みたいだからね。しかも、今回は特に思うところがあるって言うからさー!」
「思うところ?」
「そうそう、私も良くわからないんだけどねー!」
ふーん、国王が直接剣の破壊を頼んだこと、剣を国で管理すること。
一見矛盾してる様に見えるけど、国王的に何かしらの思惑があるってことだよなぁ。
考えられるとしたら、国で管理するのは建前で、本当は破壊したかったんじゃないか?
まあ、どちらにしろ理由は考えても分からないんだけどね。
「思ったけど、たくや君の師匠って、いつ国王からそのこと聞いたのかな?」
「ニナ達より前なのですか?」
「カバネから聞いたのは何時間か前かなー」
「え・・・船で来たってことだよね?」
「ううん?陸路できたよ?」
一同が驚きを通り越して、もはや思考停止してるね。
そりゃそうだわ。だってこの人、移動するのめちゃくちゃ早いから。
「え・・・えっと、陸路だと結構遠いですよねここ・・・」
「んまー遠いかなー!身体強化と風属性魔法でぶっ飛ばしてきたから、流石にちょっと疲れたよー」
「化け物ですよこの人。魔法の同時発動ですらおかしいのに、それを常時発動させて、さらに繊細な魔力コントロールをしないといけませんし、普通は出来ませんよ・・・」
魔導士からすると、師匠のやってる事はかなりの高等テクニックらしい。
アンジェの解説が正しいとなると、相当バケモンみたいな事やってるんだね。
・・・なんだ?
サリスがずっとモジモジしてるけど、いつもと違ってしおらしいな?
普段だったら、バカみたいに大声出して、はじけ散らかしてると思うんだけど・・・
「サリスどうしたの?普段とちょっと違くない?」
「あ、いや・・・とんでもない」
「とんでもない?」
マジでどうしたんだ?
180度いつもと違うんだけど、頭でも打ったか??
「サリスなんか気持ち悪いのです」
「静か過ぎて、不気味だよねー」
ニナとミュラもサリスの違和感には気付いてたいで、不審そうに彼女を見る。
「いや、私、ランベルム様の事ほんとに、凄い尊敬してて・・・人生の指標とおいうか・・・」
「わーほんとー!?うれしー!!」
なんか、サリス的にはこの巨乳の事は尊敬対象で、顔も合わせられないくらいの好意らしい。
こんな静かなサリスを見るのって初めてだから、めちゃくちゃ新鮮かも。
・・・まあ、そんなことは置いといて、これからまた邪龍を追わないとって感じだよなー。
「ねえ、これからまた邪龍を追わないと・・・」
「師匠さん!たくやさんはどんな子だったんですか!?」
「わ!それ気になる~!!」
おい!アンジェ、ミュラ!話反らすなよ!!
「たくやの事~?もう小さい頃はすごい可愛くてねー!ししょーししょーってどこでもついてきてねー!あ、あと、オネショした時は~」
「マジでやめて!!本当に死にたくなるから!!!!」
このババア、なに真面目に答えてんだよ!もう喋んなって!!
あー、本題に入りたいのに、ずっと俺の恥ずかしい話をペラペラ語りやがってぇ。
こんな生き地獄味わうなんて思わなかった・・・
「たくやさんって可愛かったんですねえ!!!」
「ご主人様のちっちゃい時が素直な子なのです!」
「たくや君の小さい頃の話、ずっと聞いてられるなぁ!!」
アンジェ達はご機嫌になって、師匠からの羞恥話を聞いてるけどさぁ。
本来の目的忘れてない?




