11話 魔法が使えない俺と英雄パーティ?
女騎士サリスと俺達は、奴隷集団の本拠地である『ジーフ山』に向けて、いざ出発!といった感じである。
「たくや君は誰からその剣を教わったのかな?」
「え?あーランベルムって巨乳の師匠。小さい頃に拾われてずっと修行してたんだ」
「ら、ランベルムだって!?!?そんな大御所のお弟子さんなのか!!」
「たくやさんが唯一のお弟子さんなんですよ!!!」
「らんべるむって誰なのです?」
まーた師匠の話だよ、有名人なのは分かったから、その驚くのやめてほしいなあ。
「ランベルムは、先の大魔導大戦の英雄パーティの一人だ。その英雄パーティは魔王と勇敢に戦い、そして魔王を封印した。その後皆散らばり消息は未だ不明なんだ。まさか、ランベルムが生きているなんて・・・」
「なんか森とか山で暮らす方が落ち着くみたいだよ?酒ばっか飲んでるし」
「ランベルムさんってアル中なんですねえ」
「くっついてくるし、酒臭いしすごかったよ、しかも修行なんて何回死ぬところだたか・・・」
「でもそれが、君の今の強さに繋がるわけだな」
「そ、そうなのです!ご主人様は最強なのです!」
ふーん、師匠からその大魔導大戦?の話なんて全然聞いたことなかったから、初めて知ったけどそんなにすごい人だったんだなあ。
でも、英雄パーティって?全然分からん。
「ねえ、英雄パーティって何?」
「!?!?貴様!そんなことも分からないのか!!!!」
「いやー、世間知らずなもんでね」
「はぁーーーーーーー、英雄パーティは全員で4人!魔法剣士ランベルム、黒魔導士カバネ、白魔導士ルル、そして、最強と謳われたユウタだ。この4人で魔導大戦に終焉をもたらしたんだ」
「へー、すごいのです」
「結構今でも語り継がれるお話ですよ?」
ぜんっぜんわからんし、なんか変な名前の人いるし・・・てか俺も変だな。
あれ、ユウタと俺って共通点ある感じ?まあいいや。
「あーありがと、頭痛くなってきたからもうその辺でいいよ」
「え!たくやさん大丈夫ですか!?」
「ご、ご主人様が大変なのです!!」
「いや、比喩だろ。」
面白い話を聞いて、頭良くなった気がするね。
◇◆◇
山の麓まで来たけど、悪っぽい人がうろうろしてるなあ、全員切り伏せてもいいけど、目立つのはダメかな?
「こいつら全員やっちゃう?」
「ダメだ、下手に手を出して貴族の耳に入ったら全員打ち首だぞ」
「う、打ち首ですか!?」
「死ぬのは嫌なのですーー!!!」
「静かにしろ!」
うーん、手を出したら打ち首って・・・人権侵害してる上になんて腐った世の中なんだ。修正してやるよほんとに。
「しょうがない、ちょっと待っててね」
「たくやさん?何をされるんですか?」
「いや、要はバレなきゃいいんでしょ?『気配遮断』っと」
「わわ!ご主人様がいなくなったのです!」
えーっとうろついているほは、ひーふーみーよー、いつだから5人か。
気配消して、後ろ回り込んで、エイっと。
これで5人首絞めたね。こんだけ脳に血を巡らせなかったら、1日は倒れてるでしょ。
「な、君!何をしたんだ!ゴロツキをいとも簡単に!」
「え?首絞めただけだよ?」
「人って首絞めたら気絶するんですね」
「ご主人様は頭がいいのです!」
「まあまあ、ここら辺にゴロツキがうろついてるってことは、入り口が近いんだろうし、進もうか」
あ、なんかいるなあ。
偉そうなおっさんが檻のついた馬車にのってやがって、その前を歪な形の、騎士っぽいけど全身黒い?感じの奴が歩いてんな。
「あれ追いかけた方がいいんじゃないの?あれが偉そうな奴じゃない?」
「そうだ!あれがボスの『ワルド』だ!檻の中には恐らく奴隷がいるのだろう。そしてその前に・・・」
「なんなんですかあれは・・・」
「すっごい、黒いオーラが放出されてるのです、間違いないのです、ニナの村を襲ったやつなのです!」
「あれだ、冒険者も騎士団も手が出せない、諸悪の根源。『ノワールハウンド』・・・」
えー、名前めっちゃかっけえ!!見た目も全身黒で騎士っぽい恰好とか、正直めっちゃ高まるんだけど!!
しかも強そうだし、こいつとぜひ手合わせを・・・
「私はノワールハウンドの相手をする!君たちは奴隷の救助とワルドの対応を!」
「はい!」
「ハイなのです!」
「え・・・?」
俺が戦うんじゃないの?




