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110話 魔法が使えない俺と本当の身体

「っくしょん」

「たくやさん、風邪ですか?」

「んー、噂かな?」


急にくしゃみ出たなあ。まあ、ちょっと肌寒いし仕方ないかも?


しっかし、広いなあ。なんかレンガ造りで、ちゃんとした建物のばか広い廊下って感じ?


「カヤ、この奥お前の身体があるのか?」

「うん。この先にあると思う」


さっきと打って変わって、元気な様子が見えないね。何か考え事してるような。


「カヤさんどうかしましたか?」

「何もないよ?」


「そうですか・・・」と言って黙るアンジェは、カヤの違和感に気づいてるっぽいね。


明らかに、ここに来るまでときた後で、態度が違うからさ。


・・・ん、奥に人の気配があるな?


「ご主人様、人の匂いがするのです!」

「ニナも気づいた?」

「え、え!!お化けじゃないよね!?」


ミュラずっと怖がってるけど、そんなに幽霊苦手なの?


・・・突き当たりまできたかな?


なんか、広めの中庭みたいな、芝生が広がってて、所々に石像が置いてあるね。


んで、奥に女の形した大きい石像が佇んでるんだけど、なにこれ?


というか、地下に草?おかしくね?


「たくやさん!人が倒れてます!」


アンジェの指差す先、でかい女石像の足元に女の子が倒れてるね。


あれがカヤの行ってた身体かな。


腐ってる訳でもないし、カヤと同じ見た目、同じ体格だから、多分だけど状態はそのままなんじゃないかな?


・・・うお、起き上がったぞあの身体!


「封印を破ったのですね」

「うるさい!私の身体返して!」

「出来かねます。あなたを戻す訳には・・・」

「たくや!助けて!!」


少女の声で、お淑やかな話し方だなぁ。


これが本当に悪いやつが、身体を乗っ取ってんの?


んお!すげえカヤが迫ってくるんだけど?


目の前の身体があるって分かって、興奮してんのかな?


「ここまで来てしまった以上、仕方がありません。排除します」


なんか、身体が光出したな?これは攻撃する意思と捉えていいかもね。


「皆さん!来ますよ!」

「ハイなのです!」

「カヤちゃんを助けないとね!」


俺は剣を構えて、相手の出方をみる。


相手は動く気配がないし、光りながらずっと・・・浮いてんじゃん?


とりあえず突っ込もうかな・・・ん!?


「うお!なんだこれ!すげえ!」

「ち、『蝶々』ですか?」

「綺麗なのです〜」

「幻想的だね〜」


俺たちを囲むように、無数の青い輝きを放つ、青い蝶の群れが現れたね。


ただ集団で飛んでるだけなのに、見てるだけで心を奪われるような感じ。


これずっと見てられるなぁ。


「ちょっと!何ボケーっとしてるの!」


は!そうだった!


戦闘中なのに何やってんだ俺!


やっべ!!蝶から青い閃光が放たれたぞ!?


「『グレイヴ・イージス!』」


アンジェの地属性魔法かな?


黒くて分厚い岩が6つ出てきて、青い蝶から放たれる数多の雨を守ってくれた。


えー、すっご!アンジェ強くなってない??


「アンジェやるじゃないか!」

「はい!たくやさんの為に実は勉強してました!!」


え、そんな暇あった?俺が気づいてないだけ?


「ニナもやるのですよー!ニナモーメント!」

「あ!私も!『ボルテックス・テール!』」


うおー!ニナが俺の『縮地』7割くらいのスピードで、蝶をバタバタ落としてるね!


ミュラは尻尾に電撃を宿しながらブンブン振り回してるよ。


なんか、みんな成長してるんだなぁ。


泣けるぜ。


さて、とりあえずあの女の子をぶん殴ったらいいのかな?


『縮地!』


湧いて出てきた蝶の群れが、津波みたいに襲ってくるね。


側からみたら絶景だけど、しょうがないからぶっ壊しちゃおうね!


「たくやさん!!蝶が多すぎてまずいです!!」

「ご主人様ぁ!もう動けないのですぅ!」

「私、虫苦手だからやばいんだけど!!うわー!ゾワゾワするぅ!!!」


後ろを任せた女性陣からの悲痛な叫び声が聞こえるね。


うーんこの。


まあ、さっさと倒しちまうか。


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