10話 魔法が使えない俺と女騎士
で、明日から依頼を受けるわけで、今日は宿に泊まることになりましたと。
魔物の詳細はあまり分かんないみたいで、なんか魔法が効かない?みたいな感じ?
ほら、魔法に依存するから手出しできないんじゃん。
んま、どんな魔物かも不明、強さも不明ってんだから、冒険者も任務を受けたがらないのは、分からなくはないよね。
さて、寝るか・・・て思ったんだけどー。
「流石に3人は狭くない?」
「たくやさん、お構いなく!」
「ご主人様とくっつきたいのです!」
んーなかなかくっつかれると眠りにくいんだけど、肌から感じ取れる暖かさがどんどん眠気に誘ってくれるでしょ。
サーシャは柔らかいしニナは気持ちいいし、文句はないね。
「じゃあ、たくやさんおやすみなさい・・・」
「ご主人様おやすみなさいなのです・・・」
「うん、おやす・・・」
って寝るの早くない?寝息もう立ててるし!
俺も早く寝ないとなぁ
◇◆◇
さて、王都との前までついたし、初任務開始だ!
えっと、奴隷集団のアジトがある場所はっと・・・うーん、『ジーフ山』?
山からここまで通ってるって、遠すぎじゃない?ここまで足を運んでご苦労なこったね。
・・・後ろから気配を感じるな?
「誰?後ろにいるの?」
「え、たくやさん何を言って・・・?」
「ご主人様?」
「・・・バレた?流石A級の雷帝剣を倒しただけあるわね」
後ろを振り返ってそこにいたのは、赤髪ポニテの女騎士?見た感じ我が強そうな女の日人だなあ。
「君誰?」
「私はサリス、王都騎士団副団長よ」
「副団長?俺みたいな魔法が使えない冒険者駆け出しになんかよう?」
「・・・」
は?こいつ剣抜いて突っ込んできたぞ?頭おかしいんか?
あーでも、殺気ないしこれ多分寸止めだな。
ほら、首元で剣を止めた、分かりやすい動きだよ。もっと相手に動きを悟られないようにしないとね。
「・・・避けないのね?それとも避けられなかったのかしら?」
「いや、殺気なかったし。みねうちだってすぐわかったよ」
「ご主人様あの素早い動きから予想できるなんて!」
「たくやさんすごいです!!」
「動きだけで・・・これなら心配ないかもね」
いや、一人で納得しないでくれない?
斬ってきた理由も副団長様がここに来た理由も意味わからないんだけど。
「で、何の用?まさか、止めるなんて言わないよね?」
「違うわ、寧ろ逆。私もその任務に同行してほしいの」
「同行?なんでさ。王都騎士団副団長なら、権限とかで制圧作戦でもなんでも立てれれるんじゃないの?」
「それは出来ない。奴隷集団と貴族の協定。そして、この貴族と王都の関係は根深い。正直、この王都は今腐敗していると言ってもいい・・・」
あーそういうこと?独断で、一時的に俺たちの仲間になりたいってこと?
「別についてくる必要ないんじゃない?」
「・・・私は今の王都の現状が許せない。そして、奴隷集団も貴族も魔物も許せないんだ。頼む、私も連れて行ってくれ」
そんな頭を下げなくてもいいのに・・・んま、副団長っていうくらいだから強いんだろうし、別にいいだろう。
「いいよ、一緒に行こうか」
「ありがとう、感謝する」
「サリスさんよろしくお願いしますね」
「よろしくなのです!」
「ああ、こちらこそよろしく頼む」
ってことで、女騎士のサリスが一時仲間になったとさ。




