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現代ダンジョン世界で、俺より先に柴犬が適応した  作者: 寺田Ⅳ式


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20/22

第二十話 五層へ

朝は少し早めに家を出た。

今日は五層まで行くと決めている。

時間の余裕はないから、四層で長居はしない。


一層から三層は通過に近い。

あんずが先に動き、広場に出てくるゴブリンを処理する。

由貴は距離を保ちながら歩調を合わせ、無駄な動きだけを削っていく。


四層に入ると足を止めた。

初めてではないが、戦うつもりで入るのは今回が初めてだ。


四体。

左右に広がり、正面から詰めてくる。


「二体、お願い」


声を出すと、あんずが即座に前へ出た。

由貴は残った二体と正対する。


枝で拳を受け流し、胴へ打ち据える。

反撃を警戒して一歩踏み込み、関節を狙う。

体勢が崩れた瞬間、顔面。


もう一体が踏み込んでくる。

同じ動きは使わない。

枝で蹴りを逸らし、胴を打って屈ませ、脳天。


四層は問題ない。

そう判断して、階段へ向かった。


五層。


広場に出た瞬間、気配が一斉に動く。

一体、二体、三体、四体、五体。

そのうち一体は少し距離を取っている。


前回と同じ構図だ。


「二体、よろしく」


あんずが横へ飛び出す。

由貴は正面の二体を引きつける。


枝で攻撃を逸らし続けると、次に打てるのは胴だ。

胴を叩き、屈んだところに顔面。

間合いが詰まれば関節を狙う。


一体倒した直後、背後で鈴の音が聞こえた気がした。


動きながら思い出す。

こういう時のお決まりだ。


「……ステータス」


淡い光が視界に広がる。


名前:小松 由貴

レベル:3


筋力  14

敏捷  15

耐久  14

器用  16

知覚  15


スキル:

・自己調整


数値を一通り見て、消す。

前より上がっている、それだけだ。


戦闘は続く。

あんずが間を作り、由貴が一体ずつ確実に減らす。

時間を確認し、無理はしないと決めて後退に入った。


四層へ戻り、さらにしばらく歩いたところで、あんずが森へ入る。

地面を気にして、掘り始めた。


「またか」


枝で手伝うと、金色の箱が姿を見せた。

中に入っていたのは、赤い唐草模様の首輪。


革のようだが、材質はよくわからない。

性能も不明だ。


とりあえず、あんずの首輪をそれに替える。

似合っている、それだけで十分だった。


帰り道、二層で何人かとすれ違う。

視線があんずに集まる。

誰かが小さく声を上げた。


「柴犬……?」


由貴は気にせず歩き続けた。

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